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#13 褒美

 マッケンゼン公を追い込むべくフェデリコさんが立てた作戦は、こうだ。

 まず、ヴュルテンベルク公が逮捕されたという情報を、貴族の間に流す。哀れ、ヴュルテンベルク公は牢獄に捕らえられ、失意のまま獄中で……ではなく、この司令部のある一室でほとぼりが冷めるまで、しばらく過ごされることになった。ここならば、他の貴族達に悟られることはない。

 ヴュルテンベルク公失脚の報を受けて、マッケンゼン公が動くだろう。おそらく、私の見た光景通り、この公爵様はあのベーゼホルンの街の一角に現れるはずだ。

 で、私は今、ベーゼホルンの街の、特殊部隊のアジトの一つにいる。


 そこで私は、ドローンが撮影する映像を見ている。画面の左側には、私が占いで見た物見の塔があった。

 ベーゼホルンの付近で、物見の塔はこの一箇所しかない。しかも、屋根の凹んだ小屋の存在。それゆえ、場所の特定は容易だった。

 なのだが、おかげで毎晩、私はここに来ている。今日でもう3日目だ。毎晩遅くまでここに来ているおかげで、昼間は眠くて仕事に支障が出る。


「本当に、来るんでしょうかね?」

「マッケンゼン公は屋敷を出ているらしい。今夜こそ、尻尾を掴んでみせる」

「フェデリコさん、昨日もそう言ってましたよ……」


 あくびをしながら待つフェデリコさんと私。占いで見た本人が言うのもなんだけど、本当に来るのだろうか?


「少佐!誰か来ます!」


 とその時、隊員の一人が叫ぶ。私とフェデリコさんは、モニターを見る。

 黒いマントをまとい、顔を布で覆い隠す人物、その反対側からは、黒い服の男がやって来る。

 そして両者は、あの屋根の凹んだ小屋の前で出会う。


「あれは……」

「ああ、あれはおそらく、マッケンゼン公だろう」


 そして、ドローンに付けられたレーザー盗聴器を使って、この2者の会話を聞き取る。


「……あんたが、依頼人か」

「そうだ。私は帝国貴族、リッペントロップである」

「おいおい、3大公爵の一人じゃねえか。いいのかい?俺みたいなはしくれもんに、名前を告げてもよ」

「よい。お前がしくじるとは思えぬ。信頼してのことだ」


 ちなみに、本当のリッペントロップ公は今、ブロイセン皇子の屋敷にいる。「アリバイ」というやつを作るために毎夜、皇子がリッペントロップ公を呼び寄せて、あえてそういう措置を取っているそうだ。だから、ここにいるのは間違いなくリッペントロップ公ではない。


「で、その公爵様が、何の依頼だ!?」

「簡単なこと。マッケンゼン公の屋敷に、火をかけるのだ」

「へぇ……そりゃまた、大胆なことを言うな。三大公爵様の屋敷じゃねえか」

「細かいことは言えぬが、我に邪魔立てする者だ。なんとしても、失脚に追い込みたい」

「ほほう、そういえば、もう一人の公爵様も、捕まったそうじゃないか。まさかあんたが……いや、余計な詮索は無しだな。俺は依頼されたこと以外は、立ち入らねえ主義なんでね。分かった、あんたの依頼、受けてもいいが、報酬はどうするんだ?」

「前渡しだ。受け取れ」


 そういうと、このリッペントロップ公を名乗る人物は、袋を取り出してこの男の前に投げつける。

 袋の中を改める黒服の男。


「……へへ、見たこともないくらいの金貨だな。さすがは帝国の頂点に立つ貴族だ」

「決行は明日の晩。あとは、任せた」

「承知した。じゃあ、期待して待ってな」


 そう言って、両者は別れた。

 ドローンは、そのままマントの男を追う。マントの男はベーゼホルンの街を抜けて平民街に入っていく。貴族の屋敷とは逆方向だが、そこで帝都をぐるっと大回りして、最終的には貴族街のある屋敷へと至る。

 その屋敷に入るマントの男。そこは、まさにマッケンゼン公の屋敷。つまり、あの男がマッケンゼン公であったことを示している。


「や、やりました!ついに黒幕がマッケンゼン公だと分かりましたね!」

「いや、これだけではまだ証拠にならない。問題は、どうやってあの依頼された黒服の男を捕まえるかだが……」

「そうですね。依頼を受けたというだけでは、捕まえられませんものね」

「やはり、実行現場で抑えるしかないか」

「……てことは、明日の夜も、仕事ですかねぇ……」


 ここのところ毎晩、夜遅くまで仕事している。昼間はといえば、いつもの駆逐艦の補充作業をこなす。リーゼロッテさんの教育もしなきゃならないので、かなりきつい。残業手当が付くのは有り難いけれど、こう毎晩、夜遅くまで付き合わされるのは、たまったものではない。

 でもそれも、明日で終わる。そこであの男を捕まえて、その男にマッケンゼン公がリッペントロップ公を名乗って犯行依頼していたことを進言すれば、事件は解決だ。

 その日も遅く、家に帰る。家では母がまだ起きて待ってくれていた。


「おかえり、オルガレッタ」

「ただいま~。ってお母さん、もう寝ててもよかったのに」

「娘が大変なことに巻き込まれてるのに、寝てなんていられないわよ。それよりも、どうだった?」

「うん、細かいことは話せないけど、明日で決着つきそうだよ」

「そう、やっと明日で終わりなのね」


 母も毎晩、私の帰りを待ってくれている。でもようやくそれも、明日で終わる。


 そして、翌日の夜。


 私はフェデリコさんや特殊部隊の人達と共に、マッケンゼン邸へやって来た。


「こちらデビル1、マッケンゼン邸の北側に到着、準備完了!各部隊、状況を知らせよ!送れ!」

「こちらデビル2、配置完了!」

「デビル3、同じく準備完了!」

「こちらデビル1!了解、各部隊、これより監視を開始する!」


 私も、黒っぽい特殊部隊用の服を着て待機する。暗視スコープというやつをもらったので、早速つけてみる。

 すごいすごい!辺りは真っ暗なのに、よく見える。これは便利だ。まだ平民街で暮らしていた頃は、月がない時に夜道を歩くのに難儀したものだ。その時に欲しかったなぁ、この仕掛け。

 息を潜めて待つこと1時間ほど。黒い服を着た男が現われる。

 以前の人物とは異なり、この男は自ら実行するようだ。まあ、犯罪者相手に言うのもなんだが、こっちの方が潔くて清々しさを感じる。

 男は、屋敷の垣根を超える。その時点で、部隊は動く。

 中に入った男は、火打ち石を取り出し、油のようなものを屋敷のそばにある茂みにかけているところだった。

 そこを一斉に3人ほどの隊員が襲いかかる。あっという間に捕らえられて、屋敷の前に出される。


「侵入者、確保!」


 隊員の一人が叫ぶ。そこに残りの隊員が一斉に集まる。

 その騒ぎを聞きつけて、マッケンゼン公が現われる。


「何事か!?」


 そこにフェデリコさんがやってきて、応える。


「この屋敷に侵入した者を捕らえました。事前に、この屋敷に火を放つ者がいるとの情報を掴んでいたものですから、先の皇子暗殺未遂の件もあることですし、皇太子殿下より帝都内の警備の依頼を受けていたのです」

「そうか……どおりで動きが早かったわけじゃな」

「犯人は捕らえましたが、公爵閣下自ら尋問なさいますか?」

「いや、やめておこう。わざわざわしが出るものでもなかろう。そなたらに任せる」

「はっ!ところで公爵様、今回、公爵様のお屋敷が襲われたゆえに、宮殿に出頭するよう皇太子殿下より命が下るかもしれませぬが」

「仕方なかろうな。よい、その時までに、事件の解明をしてくれ」

「はっ!承知しました!では我らは、これにて帰投します!」


 お互い、腹の中に秘めたものを持っているもの同士だが、どちらも表には出さず、淡々と会話している。

 そのまま私は司令部へと戻る。犯人は、宇宙港にある拘置所へと連行された。そこで、取り調べを受けるようだ。


 そして、翌朝。


 私とフェデリコさんは、再びラーテルブルグ宮殿のシュバルツフルト宮に来ている。

 そこには、フリードリヒ皇太子、ブロイセン皇子、そしてリッペントロップ公がいた。遅れて、マッケンゼン公が到着する。


「よし、皆、揃ったな。では、始めるとしようか」


 皇太子殿下のこの一声を合図に、フェデリコさんが持っていた書類を読み始める。


「帝都宇宙港司令部、および宇宙港警察による、今回のマッケンゼン邸放火未遂事件、および先日のブロイセン第4皇子様暗殺未遂事件に関する調査結果をご報告いたします」


 フェデリコさんのこの言葉で、マッケンゼン公の顔が少し曇る。今回の事件のみならず、前回の事件の話まで出ることに、やや違和感を感じたようだ。


「結論から先に申し上げましょう。2つの事件の実行犯は2人、だが、この2人を雇った人物は同一人物。それは、ここにいらっしゃるマッケンゼン公でございます」


 これを聞いたマッケンゼン公が、反論する。


「何を言っている。前回の事件は、犯人の自供によりヴュルテンベルク公の仕業と判明している。そして今回、わしは被害者だぞ!そんな事件で、どうしてわしが犯人だと言えるのか!?」

「前回の事件から話しましょうか。まず実行犯の男と、『ヴュルテンベルク公』を名乗る人物が接触したのは、満月の夜だとわかっております。これは、その実行犯の男の脳内解析により、確定しております」

「ふん、それがどうした」

「このことが、その接触した人物がヴュルテンベルク公でないことを示しているんですよ」

「な、なんだと!?」

「簡単なことです。前回、帝都が満月を迎えた日の前後、ヴュルテンベルク公はこの帝都にはいなかったのですよ」

「な……どういうことだ!」

「ヴュルテンベルク公はその時、宇宙にいらっしゃったのですよ。あの日、ヴュルテンベルク公爵様は、宇宙視察に出向いておいででした。これは、戦艦ヴィットリオの乗船記録からも確認されております」

「な……なんだと!?」


 そうだったんだ。そんなことまで調べていたんだ、フェデリコさん。確かに、ヴュルテンベルク公の「アリバイ」ってやつをちゃんと証明しないと、犯人でないことを示せないよね。


「その晩に、マッケンゼン公が屋敷を出て、ベーゼホルンの街に入って行くところを、帝都内の防犯カメラ数台が確認しております。リッペントロップ公はその晩、外出しておらず、防犯カメラにも記録がございません。アリバイ、つまり、現場不在証明がないのは、3人の公爵の中では、マッケンゼン公だけでございます」


「い、いや、その時は奴隷市場に行っておっただけじゃ!それよりもじゃ、もう一つの放火未遂はどうだ!あれはわしの屋敷に対する事件じゃぞ!しかもその実行犯と接触した人物は、リッペントロップ公を名乗っておったのであろう!」


 マッケンゼン公は食い下がる。だが、それを聞いたフェデリコさん。すっと顔を上げて、淡々と応える。


「皇太子殿下にすら報告していない実行犯の証言内容を、なぜあなたがご存知なのですか?」


 思わず口を滑らせたマッケンゼン公。ああ、そうだ。そういえばまだ、昨日捕まった犯人が「リッペントロップ公」を名乗ったことは、話していない。この公爵様の顔色が変わる。


「公爵閣下のおっしゃる通りです。その実行犯の証言から、接触してきた人物は『リッペントロップ公』を名乗りました」

「で、では……」

「ですがその時、我々はすでにその現場を監視していたんですよ。そして、その『リッペントロップ公』なる人物が、マッケンゼン邸に帰っていくところまでつかんでいたのです」

「な!?なんだと……」

「昨日の犯人確保後に、私は公爵様に尋問なさいますかと尋ねましたが、公爵様は拒否されました」

「そ、それは……」

「普通、貴族とあろうお方が自身の家を襲われて、平然としていられるはずがございません。大抵はその犯人を問いただし、その場で理由を尋ねられるはず。この時公爵様は、犯人と直接話すと、接触した人物だとバレてしまうことを恐れたのではありませんか?」


 これ以降、マッケンゼン公は全く喋らなくなった。その後もフェデリコさんは、リッペントロップ公のアリバイや、映像などの物的証拠を、持ち込んだ大型のモニターを使い報告を続ける。


「……以上から、我々の調査結果は、マッケンゼン公が主犯であると考えます。他の2人の公爵が失脚すれば、我々と帝国との間で進められている交易や調達物資に関する権益の多くを独占できる。マッケンゼン公が犯行に及ぶ動機も、十分にございます。が、そのために無関係なブロイセン皇子様の命を狙うとは、あまりに手段を選ばぬ卑劣な行為であると言わざるを得ません。これは、司令部および宇宙港警察の総意でございます」


 顔色一つ変えずに、報告を終えるフェデリコさん。この人、本当にこういうところでよく緊張もせずに淡々と喋ることができるものだ。いつも感心する。


「うむ、ご苦労であった、フェデリコ少佐殿。と、いうわけだ。マッケンゼン公よ、何か申し立てることはあるか?」

「……ございません……」

「では、帝国皇太子として命ずる!衛兵!マッケンゼン公爵を、逮捕、幽閉せよ!」

「はっ!」


 宮廷衛兵が数名、マッケンゼン公を取り囲む。そのまま腕を抱えて、この応接室から連れ出された。


「……なんということだ。私も危うく、奴の謀略にはめられるところであったのか」


 リッペントロップ公が、つぶやくように言う。フェデリコさんは応える。


「はい、ですが事前に察知することができました」

「そうじゃ、一体、どうやってあれだけのことを察知したのだ?特に2つ目の事件では、わしの名を語る犯人が現れると、最初から分かっておったようではないか」

「そうですよ。それは先日行った『占い』によって判明しておりました」

「占い……?」

「先日、この者と手を握ったはずですが」

「ああ、そうであったな。確かに、わしはこやつとに手を握られた。だが、それがどうしたと言うのだ?」

「彼女は、手を握った人物の数日先の未来に起きる印象深い出来事を見ることができるんです。その時に、リッペントロップ公の手から、まさにここでマッケンゼン公の謀略にかかり、捕らえられる姿を見ております。そして、マッケンゼン公からは、今回のあの犯人と接触するところを、彼女は読み取ったのです」

「そうか、じゃからこうも周到に動けたのであるか!いやはや、この娘のおかげで、わしは助かったというわけなのじゃな!」


 満面の笑みで、私の手を握るリッペントロップ公。こんなに身分の高い人に、私は感謝されている。嬉しいけれど、やっぱり緊張しすぎて変な汗が出る。


「そうだな。まさにこの娘のおかげだ。ブロイセン皇子も死なずに済んだし、2人の無実の公爵も救うことができた」


 そして、皇太子様は私の方を向いて、こんなことを言い出した。


「おい、オルガレッタといったかな、そなたに褒美をやろう。何が良いか?」


 皇太子殿下が、私に褒美をくれるとおっしゃる。リッペントロップ公も、私の方を見る。


「遠慮することはないぞ!せっかくの殿下のご厚意だ、ありがたく受け取らねば、非礼にあたるぞ。そなたが今、望むものを言えば良いのじゃ」


 などと急に言われても私、欲しいものなんて……


「ぴ、ピザ……」

「は?」

「ピザが欲しゅうございます……」

「なんじゃ、ピザとは?」


 どうやら皇太子殿下は、ピザをご存知なかったらしい。そこでフェデリコさんが、先ほどまで説明に使っていたあのモニターを使って、ピザのことを説明する。


「なんじゃと?このようなもので良いのか?一枚あたり、高くてもせいぜい銀貨15枚の食べ物とな?」

「はい、宇宙港では庶民に好まれる食べ物でございます。手軽に食べられて、しかも様々な味が楽しめるのにございます」

「うむ……そうか、分かった。ではオルガレッタよ、帝国皇太子の名で、そなたにピザを贈ろう!」

「は、はい!ありがたき幸せ!感謝いたします!」


 なんと、皇太子殿下が私に、褒美としてピザを贈ってくれることになった。帝都を揺るがす権力闘争を解決したわりに、随分と安い褒美だとフェデリコさんから言われたが、私にはこれで十分、他は何もいらない。

 そして、その褒美はその日の夕方に司令部に届けられた。


 だが、届けられたそのピザを見て、私は唖然とする。

 とてつもない量のピザだ。軽く2、300枚はある。

 宇宙港の街にある全ての宅配ピザ屋、ショッピングモール内のピザやに、フリードリヒ皇太子殿下の名で、大量のピザの注文が入ったのだ。それがまとめて、夕方に司令部に届けられる。

 この膨大なピザを前に、唖然とする私とフェデリコさん。結局それらは、司令部の皆に呼びかけて、みんなで食べることになった。


「おいしいっちゃねぇ!」

「ほんと……おいしいです……」


 リーゼロッテさんとガエルさんは、ほっぺを抑えながらもぐもぐと食べる。

 司令部の外にテーブルが並べられ、皆でその猛烈な量のピザを食べ始める。思わぬきっかけで始まったピザパーティーに、この司令部にいる人達は皆、楽しんでいる。あちこちでピザが開けられて、各々ピザを囲んでの会話で盛り上がっている。


「しかし、あんたらしいわね、よりによって、皇太子殿下にピザを所望するだなんて。せめて、称号とかお屋敷一つでももらった方がよかったんじゃない?」


 リリアーノさんは、少し残念そうに言いながらも、がつがつとピザを食べている。


「い、いいえ!そんな畏れ多いもの、いらないです!私にはこれが、ちょうどいいんですよ!」

「そうじゃのう、ピザというものが、こんなに美味いものとは思わんかったな。下手な称号よりも、こっちの方がええわい!」


 と私に話しかけてくるのは、まだ司令部にいるヴュルテンベルク公だ。口の周りには、トマトソースがたっぷりとついている。

 笑顔で私を見るヴュルテンベルク公。ああ、また変な汗が出てきた。引きつった笑顔で応える私。高貴な方に見られては、せっかくのピザの味が味わえない。


 こうして事件は、解決した。帝都の権力を揺るがすほどの事件であったが、真犯人は捕まり、司令部にたくさんのピザが届き、そして帝都と帝国貴族にも平和な日常が戻った。

 なお、私が大量のピザをいただいた翌日。マッケンゼン公は亡くなる。聞けば獄中でマッケンゼン公は、毒をあおって自害したそうだ。

 その死は、世間には病死と伝えられ、家督は嫡男に譲られることとなったそうだ。こうして、この事件の幕は閉じた。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 廃嫡は嫡子を廃除する、なので当主には使えないと思います。死んだらしいとかで良いんじゃないかな?
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