お布団で
使い古されたネタかもだけど、妄想してたらなんか書きたくなりました
モゾモゾ・・・
「?」
にゅっ
「わ!!!」
「うぉ!?」
「ふっふっふ。びっくりした?」
「『びっくりした?』じゃねーよ!なんで俺の布団に入ってるんだよ?」
「だって【】が全然起きてくれないから仕方ないじゃん」
「『仕方なく』で人の布団に潜り込むなよ!」
「そんな!?私じゃ不満なの?」
「あぁ、不満だ!」
「ヨヨヨ・・・あんなに激しく求めあった仲なのに・・・」
「そんな覚えは欠片程もねぇよ!」
「嘘!?」
「・・・いや、本当に記憶にないんだが一体いつの話してるんだ?」
「私の夢の中の話だけど?」
「それを俺がどう覚えているってんだよ!?むしろ知ってたら怖いよ俺!?」
「私とあなたの仲じゃないの」
「仲関係ねぇよ!」
「やれやれ、【】はわがままさんなんだから」
「これ、俺のわがままなの!?てか、わがままの要素あったか? ・・・あーもういいや。んで、お前は一体いつまで俺の布団に入っているんだ?」
「ん~あと5年くらい?」
「長いよ!そこは5分とかじゃないのかよ?」
「5分じゃ色々物足りないもん」
「この布団に一体何を求めてるんだよ?」
「・・・布団になんか何も求めてないわよ」
「あ?」
「私が欲しいのは・・・布団の『中身』よ」
「羽毛100%の布団の中の羽毛は、90%程が中国や台湾製のそれで・・・」
「だれが布団の中身の話をしろって言ったのよ!?」
「欲しいのは布団の中身だってお前が・・・」
「馬鹿なの?死ぬの?」
「おい、怖いよ、目のハイライトが消えてるよ」
「何言ってるの?目のハイライトなんてマンガじゃあるまいし」
「そう描写されそうなくらい怖かったんだよ」
「はぁ。相変わらずのマンガ脳ね。本当、何でこんな奴を・・・」
「おーい、なにをぶつぶつ言ってるんだ~?そんな暇があるなら可及的速やかに俺の布団から出て行ってくれないか?」
「嫌!」
「バッサリだー」
「だいたい、何でそんなに私を追い出したがるの?」
「だってほら・・・その・・・やっぱりこういうのって色々まずいだろ?」
「?」
「可愛く小首をかしげてもごまかされないから!わかるだろ!お前は女!俺は男!」
「私が男で、【】は女?」
「逆!」
「私が【】で、【】が私?」
「もはや意味が分からん!」
「私は【】がナマケモノでも全然気にしないよ」
「人を勝手に謎生物にするな!誰がナマケモノだよ!?」
「哺乳綱異節上目有毛目ナマケモノ亜目 (Folivora) の総称。ミユビナマケモノ科とフタユビナマケモノ科が現生し、他にいくつかの絶滅科がある」
※ウィキペディアより
「ナマケモノの説明求めてんじゃねぇよ!」
「うるさい!」
ガバッ!
「うぉ!?何で俺の頭抱え込んでんだよ。」
(近い!恥ずい!あと柔らかい・・・)
「さぁ、これでもう逃げ場はないわよ!大人しく私と布団に溺れなさい!」
「お前本来の目的忘れてるって!もともと俺を起こしに来たんだろうが!?」
「過去は振り返らない性分なの私」
「そのセリフはもっと有意義な場面で使ってくださいお願いします!」
「zzz・・・」
「こんな状態で寝るなー!!!」
(ふふふ、大好きだよ【】♪)