悲しい夜を進む
悲しい月が照らす夜道の中で私は蹲って泣いていました。
これからの人生において私に先があるのかと考えると不安と焦燥に駆られ、気づいた時には涙が溢れていました。
これから目指すべき座標は見当たらない。
眼前には何も見えない。
ただひたすらに暗闇へと突き進んでいくことに恐怖を感じます。
はたして私は明日も生きているのであろうか?
気づいた時には全てが無に帰しているのではなかろうか?
先ず気づくことも出来ないであろうが……
そう考えると私の目からはいっそう大粒の涙がこぼれ落ちるのです。
通り過ぎて行く人達は何も知らないくせにこちらを見て嘲笑うのです。
さらに私の心には暗雲が立ち込めます。
何で誰も理解してくれないのだろうかと。
理解もしていないくせに何故笑われなければならないのかと。
だんだんと私の感情は悲しみではなく、怒りに変わっていきました。
私が良くわかっています。
このまま自暴自棄になってもプラスにならないことは。
だけど私にはこの感情のやり場が全くわからないのです。
誰か私に手を差し伸べてはいただけないでしょうか?
ですが、私に良くして下さる方々には毒づいてしまうのです。
これは本心ではないのです。私を見捨てないで……
それでも根気強く相手をして下さるのです。
普通なら私から離れていく筈なのに……
すると私の前に光明が差し込んできました。
小さな目標が出来たではないですか!
どんなに小さくてもないよりはマシです。
一歩ずつでも歩み寄って行きたい……
いつの間にか悲しい夜は明けていました。




