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モノとクロの日常  作者: 黒杏
8/10

008.霧雨優香




 近所の小道が白くなった、とある冬の日。

 一仕事終えた俺が部屋でくつろいでいると――

「ゆっちゃん、入ってもいーい?」

 ドアの向こうから優香の声。いや優香のじゃなかったらそれはそれで問題だが。ともあれ暇なので入れてやる。

「ああ、いいぞ」

「じゃ、入るね〜」

 ガチャッと開けて入ってきたのは、どっかで見たことのある格好をしたヤツだった。

 ……ああ、そうだ。東方Projectって弾幕STGに出てくる霧雨魔理沙だ。

「ほう、似合ってんじゃねぇか。わざわざ既製ウィッグのアレンジまでして、本格的だな?」

 専門用語はコイツと暮らしてるうちに自然と覚えてしまった。

「えへへ、ありがとっ。今度のイベントで着るの♪」

 優香はその場でクルリと一回転して見せる。

 コイツは身長が166cmと、女にしてはタッパがあるほうだが、それが逆に格好良さを引き立たせているんだろう。

「それじゃ、これは借りてくぜっ」

 本棚からマンガ本を強奪して去ろうとする優香。こういうときは確か――

「持ってかないでー」

「死んだら返すぜ☆ って、ゆっちゃん今の可愛い〜♪ そうだっ! パチュリーの衣装用意してあげるからゆっちゃんも一緒に参加しよっ?」

「だが断る」

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