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塔の上には  作者: トモシビ
2/9

扉の向こう

コツ…コツ…コツ……

 王子は塔を上っていた。扉の向こうには、どこまでも続きそうな螺旋階段があった。塔の外壁と同じ、白いレンガでできている。それどころか、塔の内壁も、階段の(てすり)も全て、白いレンガで出来ていた。


「カランカランカラカラン…」


時折、音がする。塔の小窓――というよりは穴のようだったが――から風が入ったとき、その音は聞こえた。やはり、風が鳴らしていたようだ。しかし王子は、この塔の上に自分を呼ぶ何かが確かにあることを感じていた。その思いは、一歩一歩階段を上るほどに、確信に近づいてゆく。なぜだか分からないが、あの音が、塔が、白いレンガが、王子に訴えかけているようであった。

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