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変身少女達は、今日もぐっすり眠っている

作者: 孤独

選ばれた少女達は、妖精達と結ばれた絆パワーを使って変身する。


『マジカルミラーパワー!!』


正義執行……というより、邪悪を打ち消す光の使者の役目。


「友達を傷つける人達なんて許さないんだからね!!」


火・水・風・雷・地、5つの必殺の連携技!!


『『エレメントシャインブラスター!!』』


5つの属性を光に変えて放った一撃は、敵組織が繰り出す怪物達を浄化させ、戦闘による被害を元通りにしてしまうのであった!



◇         ◇



「れ、れ、冷静に考えて欲しい!!あいつ等、5人で戦ってるんですよ!!俺達、1人ずつ、怪物を出すとはいえ、数の暴力・連携の暴力は酷くない!?」


ど、ど、ど正論!!敵の幹部は分かっている。


「あの子達、ホントに光の使者なんですかね!?」


正義と悪の構図において、その思想に至ってしまうのは大人になった証拠である。

それ故にこちらも負けじと


「強化アイテムをください!!来週持ちません!!」

「欲しかったら、あれだ……成果を挙げなさい。舐めんじゃないよ、世の中」

「クソ上司がぁっ!!成果でねぇから、強化くれって言ってんじゃん!挙げてたら求めねぇーから!!」


力が足りないから、力を求めたがるのは心理である。しかし、


「君はテストで良い点を取る事が大事だと思っているようだが、大人になるとね。良い点を出す事よりも、良い点を”どうやって”出すかという具体的な思考と努力が大切だったと行き着くのだ。才能才能という言葉はね、極小の華々しい世界にだけあり、一般社会においては努力だけでなんとかなる。社会はヤバイヤバイと言っても、極当たり前に回ってるだろ?」

「長々しく語ってんじゃねぇ!!万引きしてでも、卑劣に出ようと、正義に勝たなきゃいけねぇだろ!それが悪の組織だ!!」



こうして、幹部の1人は……上司が強化アイテムを支給してくれないから、ホントに考えて考えて、……相対する少女達と戦うため、……いや、勝つための手段に出る。それ即ち、数多くのタブーに触れるということであり


「これはお約束だねぇ~」


上司はお茶を飲みながら、たぶん、やりそうな事を思い浮かべながら……まったりとしている。



◇         ◇



「光の使者達。あいつ等と真正面から戦っちゃダメだ」


即ち、変身アイテムを頂く。……あるいは、変身を封じる、というお約束の手段!!


「だが、これまでに及ぶ数々のシリーズにおいて、それらは色んな手段・ご都合展開によって、突破されてしまったのだ」


つまり、それは……いや、捜せばそーいうのがあるんだけれどね。


「寝込みを襲う!!光の使者達と言えど、俺より年下、寝込みを襲えば、変身前かつ人間状態だ!」


そーいうダークな戦略に対して、個人情報の保護という対策・展開がなされている。彼女達の家を知らない敵組織もいるということだ。

勝つためならば、敵が本気になる前に戦ってしまおうという、……


「ここから先は、もう女児アニメはおしまいだ!!」


意気込みと同時にやることは……光の使者達への……ストーカー行為である!!


「頑張るねぇー、君。その努力を別に向けられたら、幸せだったろうに」


上司が気を利かせて光の使者達の前に出撃し、ワザとやられて、彼女達が変身を解いたところから……………彼のストーカー行為の開始である。



「くくくく……………」



彼女達の家を把握し、就寝時刻……つまり、部屋の灯が消える時刻が分かれば、それが奴等の見せる最大の隙!!眠ってる時にあれこれしてやり、二度と悪の組織に逆らえないようにしてやる!!

今まで10回以上も出撃し、ご都合展開で逆転負けを喫した1敗以外の、あの屈辱を晴らしてやる!



「お、家の灯が消えたな。……くくく、やはりよい子だな。10時に寝るとは、実に健康的なお子様達だ。みんなも見習おう。しかし、それが敗北に繋がるのだ」


10時に消灯といえど、完全に寝込む、1~2時間後が良いだろう。寝ているところをフルパワーで襲ってやるぜ。



タッタッタッ



2階の窓から見えるぜ。憎たらしい、幸せそうな寝顔。こっちはお前達を倒すために、眠れない日々。不公平だぜ!だからこそ、この不公平を分からせてやる!!


「いけーー!!ジャネモン!!」


怪物を出し、自分の力も怪物に与えて、超強化!部屋ごとグッシャと潰してやると意気込んだ、卑劣な攻撃に


【警告する】

「!!?」


窓に映っているのは、憎たらしいあいつだけのはず。……しかし、その奥に……何かがいる。一つじゃない


【今すぐ去れ】

【お前はそれでいいのか?】


誰だ!?窓の向こう!光の使者じゃない!


「な、何者だ!!お前達ぃぃっ!!」



見えない!しかし、圧力!!対峙した光の使者達以上の、圧迫感が!!……家の中にいる!!あいつの母ちゃん!?父ちゃん!?違う!!この威圧感は!両親じゃない!!なにせ、邪悪なオーラ!どこか、俺と同類な気がする!!


【その行為に矜持はあるのか?】

【誇りのない悪など、カスそのものだ】

【光の使者達を倒してこそ、悪と闇の美学だろう】


部屋の中にいるんじゃない。世界の中に潜んでいる、数々のシリーズに出て来た悪の英霊達。


「っ……………」


ガタガタと身体が寒さで震え出す。

彼等が、この行為を阻止しようとしている!まだ自分は



【この先は、悪でも闇でもない】

【クソカスの世界だ】

【お前はそこに行くのか?闇でも光でもない、……もちろん、無でもない。……ただただ、カスな存在に堕ちるのか?】


悪の英霊達は、……まだ、……彼を悪の世界に留めようとしてくれた。

どんな卑怯な手を使ってでも、勝ちたいという気持ちは大事だが。どーいう勝ち方が良いか、今一度、考えてみた。


「……すまなかった」


引き留めたが、もう


「だけど、俺は!!退き返せねぇんだーーー!!」


幹部は禁断の寝込みを襲ったのであった!!


「むにゃむにゃ…………」


寝込みを襲われる光の使者達は、


ドゴオオオォォォォッ


「ぶふおおおぉぉぉっっ」


シリーズ屈しの寝相の悪さを持ってして、寝ながら変身状態となって、彼を返り討ちにするのであった。



「そ、そんなご都合主義をぶち込むんじゃねぇーーーー!!?」


返り討ちにあった彼は外で気絶して、眠るのであった


◇         ◇


「……………顔色悪いけど、大丈夫?」


夜中に眠って、早朝には起きる。

タンコブが出来た状態で、光の使者達と対峙する。


「それはお前に殴られたからだーーー!!」

「??え?」


良く眠るには、気持ちのいい勝利をしてからだ。





配信で映画がやってたので、つい………

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