異端と迫害
俺は考えていた何故今俺達がこの墓地にいることが
分かったのだろうか?神父は…アダン=ファウストは
ココに俺達が来るコトを知っていた?
普通に考えればこの街に入った時点でつけられていた
そう思うのが普通だ、もしくは人の良い店主に
あらかじめ俺達を誘導するよう言っていたか
そのどちらかだろう、だがつけられてる気配も無く
店主が何処かに送ろうという考えも感じなかった
ならこの神父はどこで見ていて何処から着いてきた?
「動物で見て教会から今来ました、そういうスキルが
有るだけなんですよジャック先生御一行様
お待ちしていましたよ?どうかなさいました?
いやあ来るのはボンヤリと分かってたんですが
いつ何月何日何分何秒そんなの分かる方が異常で
普通そんな人は避けて当然、当たり前……
だから鳥を飛ばし虫を這わせ犬猫を放ちまして
その目で見たんですよ?貴方達がこの街を救いに来る その一瞬前まで、ご安心を案外話しは通じますよ」
何だ?動物の目で見た?そんなコトがスキルで
出来るようになるのか?有りえないとは言えないだが
異常な存在だと知っていたハズだ、ただ何故か
彼からは敵意も殺意も悪意すら感じ無い何故?
「悪意はともかく敵意も殺意もそもそも敵では無く
助けを求めてるんで、無くて普通ですね?
まぁ悪戯みたいな状況ですから、悪意は有ると
みられても当然ですしそれで機嫌は損ねたく無い
今晩でも食事と宿を用意しましょうか?」
敵どころかコチラの機嫌を気にしている?何故?
「街をでてすぐの場所に私が作った牧場が有ります
そこを今日の宿にし食事も数匹選定してディナーに
なってもらいますので着いてきてもらえますか?
そこらの血肉より美味しいハズですよ?どうです?」
そうして何故か俺達は神父の経営する牧場に泊まり
食事を振る舞われるコトになった………大丈夫か?
「着替えてすぐ料理しますのであちらの小屋で
お待ちください、中々美味しいワインと肉を
用意しますので期待していてくださいね?」
そう言われ木製の小屋に入って待つが
「凄い木の匂いする、多分んコレ檜とか値段の高い
丸太で組んでるよいやあ私ウッドハウス初めてだわ」
「何かテンション上がるのにのんびりしてて
俺この家好きかもしれん地下に建てれるやろか?」
ジンロとロキは気に入ったようだ、こんなに寛いで
大丈夫だろうか?まだ敵では無いかは分から無い
そう考えていると扉がノックされ開くと
「敵では無いのでご安心ください、名はユダと
呼んでくれて結構ですよ?宗教的にあまり良く無い
名前ですが、ソレはあちらの話しですので
お気遣いなさらず、タダその教団の上層部の人達が
いる時はアダン=ファウストでよろしく願いますよ?
、ではまず話の方食事の前と後どちらがよろしい
ですか?私的にはスパンとザックリ話して終わらせる
その方が好みですが場合によっては吐くんです
先に言うと過去に起きた異世界人迫害の件から
話さないといけ無い食事いつにしますか?」
思ってもいない言葉に俺は唾を飲む、異世界人迫害?




