のっぺらぼうのおっさん潜入中(今こそ序盤スキルのいきる時)
隣の領地までは鉄馬車といわれるコンテナ車に
巨大なカピバラのような生物をつないだモノで
丸一日移動してやっと着いたコンテナ内は意外に快適で途中座り疲れた移民の方をスキル治療術で治したり
スナックで培ったスキル中級話術で領主や領地の
話しを聞いたりしたその中で気になったのが
魔物による捕食事件と行方不明事件だ
何故そんな領地に行くか聞くと
「私達はミンから追放処分を受けて、いく場所が無い本当はこの国に迷惑をかけたくは無い」
そう言って俯く、それ以上は失礼なので聞けなかった
鉄馬車を降りると「この大カピ可愛いし早いですねぇ」ショーンさんが撫でながら言う「そうだな」
ギルマスが面倒そうに言う「経費で買いましょう」
「お客様2匹で引くので1匹持ってかれると困ります」
運転士が言うが「2匹経費で買いましょう」
ショーンさんが言いギルマスが
「買えたらそのうちな、そのうち」案外良いコンビ
なんだろう、そこから歩き、門をくぐり街に入ると
白い2階から3階建ての建造物が続き中央区に着くと
雑貨商店の周りに露店が並び様々な物が売られている
前から「ジュースやすいよぉ」左から「今ならこの鍋に包丁も付けちゃう」右から「このアクセ手作りです」離れた場所に無言で武器や防具を売ってる
店がある、その中に何故か包丁が売ってる
表面、刃の近くに奇妙な文字がある「コレは?」
手に取り聞いてみると店主が「ソレハ料理人シカ使エナイ武器、魔物ヤ捕食者ニ特効ガ有ル」俺は首を傾げ「捕食者?」
「コノ国ニ来テル怪物…オ前イガイノ異世界人」
俺はすぐに包丁を落として拳を構える
後ろからショーンさんが「どうしたんですか?」
一瞬後ろを見るが「なっ?」前を向き直すと
「消えた?」辺りを見渡すが居ない、老婆が「お前さん落としたよ」包丁だ「抜き身は良く無いから
タオルでね」そう言い絡んでくれる
受け取ろうとすると「タオル代銀貨2枚ね」
金を取られた「毎度あり」2人を見るが
「この街では良く有る」「勉強代ですね」
意外と怖い街だ、そこから少し歩き二つある路地裏の
手前に店らしき場所があるが…
「スナック無面二号店」間違い無い俺の店だ
ギルマスが言う「うちの街にもってそこらじゅうから
言われててよ」ショーンさんが「隠れ蓑に丁度良くて」俺は「店員どうするんですか酒は料理は後、
金は」ショーンさんが「酒と食材は経費で下ろして別働隊を雇います」2人で親指立てんな、何その行動力
「すぐ呼んでください慣れておくんであと
食材によっては調理出来ませんよ
酒は何があるんだ……」店を開けボトルと食材を確認する、新しい店には電話があった




