使い魔召喚
「えっと〜☆召喚の最高位は人型。次が……あ、獣で、生き物……カエルとか、魚。一番下は虫かなぁ……?」
虫引きたいな……あ、でも気持ち悪いのは嫌だから蝶くらいで……
そんなことを考えていると「おおっ〜」と声があがる。一人目おわったのかな?
「あっ☆ファイアフォックスね!いよいよ〜評価A!」
「いぇいっ!」
あぁ、殴る、蹴るの女の子か……
◇◇◇
それから続々と続いていき、ナンパのハーリャイル?はダークバードで「かっこいいやろ!」と自慢して回ってた。厨ニっぽいよ。そして、シルブィエースは流石次席で、ムーンウルフ。獣の中でもトップクラスで良いのらしく、評価はZ。次は……私か……
(視線と期待が痛い……)
前の人がいいのを引いた&首席となると当たり前か……さっさと引いて終わろ。
「〚テキテデ〛……」
シィーン……
……あれ?魔力は多かったはずだけど……なんで出ないの?
「あっと……失敗もあるよ!気にしない気にしな……」
「い"っ……!」
いきなり手に焼かれるような痛みを感じ、手をギュッと握る。冷や汗が出る。クラクラする。吐き気がする。ツラい。痛い。怖い……っ
『我等を呼んだのはお主か。人間』
「えっ……?」
ボフッ
「「「「「!?!?」」」」」
出てきたのは人型。しかも四人。そして……
「イッ……イケメン&美女……っ☆」
黒髪赤目の少し長めの髪のイケメン、茶髪ロングの蒼眼美少女に、灰色の髪、白眼の美少年。最後はボブヘアの金髪黒眼のロリと来た。
「きゃーっ!君がアタシたちの主ちゃん?かっわいー!」
「え…あ…は…?」
「ふつつかものですが宜しくお願い致します!」
「ガキじゃねぇか!ガ・キ!!」
私の思考が止まってるにも関わらず、罵声をあびせられたりなんやり……
「ひ、人型が4体……評価Ωね……☆」
「えっ……」
目立たないんじゃなかったの??
◇◇◇
「……あの…」
「なーぁに?主ちゃん!」
「少し離れていただけるとありがたいのですが……」
4体の人のうち、2体……蒼眼と黒眼がピッタリくっつき離れない。……目立つからやめてほしいんだけど……
「主様に安全でいていただくのがわたくし達の努め!離れるわけには行かないのです!」
残り2体はくっつきやしないけど警戒の目で私の近くに立っている。
「いや…少し……動きづらいんです…」
「だってさ。獣化すればいいじゃんアホ青龍」
「なに?鈍感白虎に言われること何もないけど?」
青龍…白虎……もしかして…この4体、日本の方位の守り神的な人達だったりする…?
黒髪赤目が朱雀。茶髪蒼眼が青龍。灰髪白眼が白虎。金髪黒眼が玄武……なるほどなるほど…
「私獣化します!」
ポンッと煙を出し、出てきてのは黒蛇……玄武だ。
(爬虫類……)
我慢しよう。玄武が獣化したことでどんどん獣化していき、青龍は龍。朱雀が鳥。白虎が猫(多分虎だろうけど猫に見えるから)っぽくなった。みんな肩に乗るくらいのサイズだからありがたい。
「あ、あの……ハルルン…」
『我が主に何用だ?』
「ヒィィ!!」
「朱雀。クラスメイトが話しかけてくるのに理由などありません。ましてやハーリャイルなど……」
「ちょっと失礼くない?……その4体さ…すごいよね〜まっ、僕のダークバードもかっこいいけどね〜」