死んだと思えば異世界転生?
「おぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」
あぁ。うるさい。赤ちゃんが生まれたとき……かな?周りも騒音ばっか。なんなの……
そう思いパチっと目を開ける。すると、人の姿が見えた。
「パパだよー……っ!」
……ワッツ?お父さんってどういうこと?私死んだよ?屋上から飛び降りたんだけど?
意味が分からずパニック状態でも、どんどん自己紹介がされていき、私の家族は父のジュファー、母のエーリア、姉のミレル、犬のモチ……モチに関してはほっぺがもちもちしてて最高だった。久しぶりの癒やしで嬉しい。次は、私が自己紹介か……
「いいああう!」
……待て。私は“西田波瑠”と言った……はず。なのに…“いいああう”って……
その時私はようやく気づいた。私は今赤ちゃんになっている。だから母音で喋ったんだ!しかも、名前もなにかおかしい。ジュファーやエーリアなんて明らかに外国の名前だ……
「よしっ!領主様に報告しなくてはな!いくぞ、ハル!」
「ふふっ、前々から名前を決めておいてよかったわね」
領主って…やっぱり街で一番偉い人だよね?よく小説サイトで異世界転生物を見て、領主なんて言葉普通に知ってる。…そして私の名前はまたハル?…あれ?どういうこと…??
◇◇◇
「おおっ!今日生まれたのか?家の子は、先月生まれてなぁ」
長っい時間待たされ、出てきたおじさんは小太りで、ひげがモサモサだ。そしていい人そう。だって平民の子が生まれたなんて領主にとってどうでも良くない?どうでも良くないの??
「ほら、この子だ!名前はシルブィエース。家も近いし以後よろしく頼む。」
シルブィエース…?はすやすやと親の腕の中で眠っていた。普通に美形だしめっちゃかわいい……この世界いいわー最高だわー……夏織もいないだろうし。
「それじゃあ、もうそろそろ。この子のご飯の時間なので。恐れながら祝福を。…命の女神、ウィシュテーイル様の祝福を承らんことを」
キラキラとジュファーの手から光が溢れ、領主の周りをまわり、消えていった。あれは……魔法?
「うむ。またなジュファー。」
……いい情報を得られた。
◇◇◇
よし。ようやく一人だ。状況を整理しよう。まず、ここは日本でもなく地球でもない。さっきの魔法や、街の中を見て回って多分中世ヨーロッパぐらいではないだろうか?異世界転生の定番だ。そして、私は異世界転生をし、西田波瑠から、平民のハルになった。よし。ここまではいいぞ……そして……
「ほら!ハルのお祝いに食材や、布……酒もある!」
「ちょっと父さん!お酒は程々にって言ってるじゃない!」
「ワンっ!」
大きめの体でいかにも大黒柱!って感じの父親に、優しく美人な母親。そしてしっかり者で明るい姉。家族のムードメーカーの犬。うん。結構いい家族そうだ。こんなこと言いたくないが、『親ガチャ』はいいものを引いた。
(がんばろう……この世界でも…)
こんにちは。最初の更新はイノシシなサクラヅキです。ハルちゃん異世界転生したことに気づきました!さぁ……次回はこの世界のことについて知って行っていきます




