勝つことへの興味
それから、武道大会は順調に進んでいき、私が知ってる中で残ったのは、シルヴィエース、ニッシェイル、フランチェスカで、ハーリャイルは2回戦で負けた。因みに、私は2回戦目で物理型と当たったが暴食発動して私の勝ち。3回戦目は体調不良を訴え、相手に不戦勝させようと思ったのだが、2回戦目には相手がもう体調不良で帰ってしまっていて私が不戦勝になった。
「ねー次私シルヴィエースとなんだけど?いやー絶対負ける!!」
「私なんて人型呼び出したアースフォード・サファリアくんだよ?」
「ハルは?次は誰と対戦!?」
人の名前なんていちいち覚えてないんだけどな……
「確か……トム・ミラーさんだったような……」
「あぁ、その人確か暴食無効化のスキルあったような?レッシェルトンさんピンチだね!」
シルヴィエースが言うにはその人は私の勝ち続ける勝因を無効化出来るという……なんて素晴らしい能力なんだろう??よし、負ける!!
「あ、ハルちゃんもうそろそろトムくんとの対決じゃない?いってらっしゃい」
本当だ。今、待合室にある現像魔法を使った映像(テレビみたいな物)には前の人が終わった頃だった。
「はい。行ってきます」
◇◇◇
「ハル・レッシェルトンさんっ!!俺は貴方の勝利の原因である暴食無効化を持っているのだ!よって、この勝負俺が勝たせていただく!!」
(よろこんでお願いします。)
「いくぜ!」
そう言うと、私目掛けて飛びかかってきた。腹ががら空きなので、剣でツンツンしたい気持ちをグッと我慢し、相手が斬りかかってくるのを待つ。
「いける!はぁ!!」
バァン!!
音だけは立派なのに痛みはないのか。と少し拍子抜けしたのは、たったの一瞬だった。次の瞬間には聞き覚えのある可愛らしい声が聞こえのだ
「あーぶなかったね!主ちゃん!」
「主様!ご無事ですか!?」
……折角のチャンスは、この使い魔達によってぶち壊されたのだ。角が生え、手は鋭い爪と鱗でびっしり守ってあり、いかにも半魔獣……戦闘モードと言った感じだ。
「はっはー!おい、そこのモブガキ!俺らがお前のことボコボコにしてやる!!」
「主は下がっていてください。」
ここで下がれば私は勝つと脳が働き、止める以外に選択肢がないと分かっているのですぐさま止める。
「これは、わたくしの勝負です。皆様のお気持ちはありがたく受け取りますので皆様がお下がりください」
「そんなことしたら主ちゃん負けるもんねー」
「ま、負けません!!」
嘘ですきっちり負けます。
「では主が危険と判断すれば私達は行きます。お前ら、下がるぞ」
「へいへーい」
さぁ、私が戦っても出てくる、戦わなくても出てくる使い魔です。嫌だ、優勝は目立つ。悪目立ちだけはごめんだ。……でもここじゃ負けることは不可能。勝つことしか選択肢が……
そう悶々と考えている間にも、身分が下の彼が待ってくれるのはめちゃくちゃ優しい。考えている間に負けることへの気持ちが揺らぎ、勝っても大丈夫では……?という考えが浮かんできた。いや、なんかもうどうでもいいや
「行きます。」
「ど、どうぞ」
どうぞと言われたので高くジャンプし、まずは相手の武器を狙う。武器を相手の手から離せば勝ったも同然だ。
「っ!『バブル』!『バブル』『バブル』『バブル』!!」
連発……?違う、攻撃じゃない。目眩しだ!
「『ウォーターブレード』っ!」
後ろから……っ……見えない周り、数秒後に当たる中級魔法……避けるには……前世での記憶を活かさなきゃ……
「『ディスペル』」
「なっ……魔法が……!?」
ディスペルとは、本来。呪い、状態異常などを解除する魔法。攻撃魔法を解除することは出来ない。しかし、水魔法を掻き消す風魔法をディスペルと組み合わせることで……
「魔法って掻き消せるんですよ」
◇◇◇
……やってしまった。物凄い馬鹿なことした。なに?「魔法って掻き消せるんですよ」??ちゃんと発動方法とかも言わなきゃ、ただ単に魔法消したヤバいやつじゃん??なに勝っちゃってるの??これこそ目立っちゃう……
「凄かったよ!ハル!」
「魔法って掻き消せるんだねー……びっくりしちゃった!」
そう、事情を知らない彼女らは私に4回戦目の感想を伝えていた。
初めてこの小説のPV見ました。まさかまさかの450……まっじてびっくりしました。誰も見てないと思ってたのに……モチベがビヨーンと上がったので30分から1時間程度でこの話作りました。改めてこれからも応援よろしくお願いします!




