表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/58

会議

誤字脱字など有れば指摘していただけると幸いです。

 少し薄暗い会議室にスーツを着た者達が座っている。皆その時が来るのをただ待っている。

 

 上座に座っている男が腕時計をちらりと見て、声を出す。

 「では、会議を始めよう」

 

 一人の男が立ちあがり話し始める。

 「まず、私から今月の売り上げを」と言いかけたところで

 「遮って申し訳ありませんが、私から緊急の案件が」と女が手を挙げながら発言を求める。

 

 上座の男は「良いだろう。話しなさい」と許可を出す。

 

 「ありがとうございます。実は我が組織以外の者が時計を新たに装着したことが確認されました。たぶん、公安であろうかと」

 

 会議室にはどよめきが起こる。しかしそれは次第に笑い声に変わる。

 ある男は「彼らも哀れだなあ。我々は時計を着けた者を把握できるのだから、潜入など簡単に見抜けるというのに」と嘲笑し

 ある女は「どういたしましょう。面倒になる前に排除しますか」と上座の男に問う。

 

 上座の男も少し笑って答える。

 「いや、その必要はない。これまでも我々は何人もの公安を処理してきた。しかし、これ以上相手をするのも疲れてきた。だからこれを機に公安に理解してもらおうではないか。我々と戦うことが如何に無意味かということを」


 上座の男が話し終えると、隣に座っていた小柄な男が

 「では、イチジ会長の案に賛成ということでよろしいですね」と賛否を問う。

 

 参加者は皆頷き賛意を示す。


 イチジもまた満足そうな顔をして頷く。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ