表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/58

紙袋

誤字脱字など有れば指摘していただけると幸いです。

 アカツキが振り向くとTシャツにジーンズの女が立っている。 

 「どうやって嗅ぎつけたのか知らないが、そんな大口を叩くってことは倒される覚悟はあるんだな」

 そう言ってアカツキは刀を出現させる。

 「やっとアカツキにも俺の力を見せるときが来たか」

 そう話すキアタの足は震えて顔も強張っている。

 それを見たアカツキは「いや、キアタは彼女を安全な場所に移してくれ」と言う。

 「おおそうだな。放って置けないな。うん、ここはアカツキに任せるとしよう」

 ヤマワカを支えながらキアタはその場を離れる 

 

 「あらあら1対1で正々堂々と戦おうとしてくれているのかしら」

 「勘違いしてもらいたくないな。俺一人で十分ていうことだ」

 「女を見誤ると大変っていうことを教えてあげる」


 そう言うと女の時計が光り手に紙袋が現れる。

 「紙袋?」

 「もちろんただの紙袋じゃないわよ」

 女は紙袋を振りかぶって投げるように振り下ろす。

 紙袋は遠心力に従って全長が伸びる

 それは勢いをつけてアカツキに迫る。

 「うおっと」

 直撃する直前に刀で切ろうとするも鋼鉄のような硬さの紙袋の前にはいなすことしかできなかった。


 「少し後悔し始めてるんじゃない」

 「まったく。それよりも紙袋の中身が気になって俄然やる気が出てきたところだ」

 「あらやっぱり気になるのねえ。いつもは冥土の土産に教えてるんだけど、あなたには教えてあげない」 

 「そんなことを言われると余計に見たくなってきたなあ」

 長い一直線の通路はアカツキの電撃を浴びせるに適した環境であった。

 アカツキが女の目の前に迫って斬り上げる。

 しかし、刃先は女に触れなかった。

 女は直前に体の前に構えた紙袋を巨大化させ通路自体を分断させた。

 刀はそれに弾かれる。

 「これじゃあ紙袋というより壁じゃないか」

 「あなたの剣じゃこの紙袋は絶対に切れないわよ。後悔してる顔が見れないのは残念だけど、お仲間の顔を楽しみにしとくわ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ