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切符

誤字脱字など有れば指摘していただけると幸いです。

 「はあ、マジか! 京東のやつら駅で狙うなんて大胆なやつらだ」

 「そういえば聞いていなかったが、キアタの能力は何なんだ」

 「お、よくぞ聞いてくれた。俺の――」

 言いかけたキアタの身体が吹き飛ぶ。そのまま自販機に激突する


 

 「キアタッ!」

 頭を強く打ち気絶しているようである。同時にアカツキは前と同じように刀を出現させる。

 「どこにいる出てこい」

 「ほう、お客様は日本刀で戦うのですね。となると私の武器との相性は悪いかもしれませんね」

 声の主はもう一つの自販機から現れた。格好は駅員のそれである。

 手には銃のようなものを持っているが、その銃口は縦に細長い。


 駅員はアカツキ向けて引き金を引く。電光石火の如き速さで紙一重でアカツキはかわす。

 撃たれた方向を見ると

 「銃弾じゃない。あれは切符か」

 「ええ、そうですよ。駅員ですからね」


 冷静に応えながら間髪入れずに次を撃ってくる。アカツキは駅員の裏に回るように自販機に隠れる。

 「おお、お速いですね。私の弾速でも捉えられません」

 駅員は撃つのをやめて、

 「私は何もお客様の命を奪いたい訳ではないんです。ただ、時計を渡していただければそれで良いのです。といっても駅員として時間には人一倍敏感なつもりですから、10数えるまでに渡してください」

 

 アカツキは考える。

 (キアタが目を覚ますには時間が無さ過ぎる。それに能力がこの事態に対処できるかも未知数だしなあ)

 アカツキの目に自販機の商品が入ってくる。

(よし。ここは一つ自販機を活かすとするか)



 「10秒経ちました。元から期待はしてませんでした。お客さまは頑固そうな方々でしたから。しかし残念です」

 そう言って自販機を破壊する勢いで連射する。自販機は煙を上げ始め、内部の飲料も漏れ出す。

 そして10秒近く高威力の切符の弾幕を受けた自販機は、火花と飲料を噴き上げ破裂した。


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