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蜃気楼の岬から  作者: ピンギーノ
一・三章 幻想河の遺歌(上)
43/95

⭐︎⭐︎⭐︎これさえ読めば全部わかる! これまでの蜃気楼の岬から(24〜37話編・上)⭐︎⭐︎⭐︎

作者です。

もはやおなじみの"前回までのあらすじ"でございます。


「緋色の盗賊(下)」は内容が濃密でしたので、主要キャラの中でも比較的コミュ強な人物にお願いしました。少し長くなりますが、お付き合い下さると嬉しいです!

 ぼ、僕はニケだ。どんな美女でもすれ違い様に振り向く、笑顔が眩しい高身長の美少年さ!


 って、今はさすがにそんな冗談言える雰囲気じゃないよなぁ…………。

 まぁいい。ともかく、異世界に飛ばされた僕たちの冒険を語るとしよう。






【24話〜25話】

 大貴族に扮したリッキーのおかげで、僕たちは投獄されずに済んだ。

 リッキーに案内されて流れるように客室に入った僕ら。やっとゆっくり休める…………と思ってうつらうつらしてた矢先に突然のもの凄くデっカい音に叩き起こされたんだが!

 どうやらお城の何処かで、爆発が起きたのだと。


 急いで城から脱出した僕たち三人は、爆発の現場を見たいと言うリッキーについていくことにした。だけど、その現場に着いた時、僕らは信じられないものを見てしまう。


 ここには居ないと思っていたシャヴィさんが、何故か城内の庭で暴れ回っていたんだ。


 嫌な予感を感じで急いでアジトに戻るリッキーと、お昼に行った"高級料理屋さん"で待ってろって言われた僕たち三人。


 でも、ウィルは結局リッキーの言いつけを破ってしまう。シャヴィさんにナズナの居場所を聞くまでは帰れないって、意固地になってたんだ。


 それを聞いたミサは呆れ果てて、僕を連れて二人で料理屋に向かう。




 あの時、もしも僕たち二人がウィルの意見を尊重してたなら、あんな悲劇は起きなかったんだろうな。

 ……詳しくは後で話すよ。






【26話〜27話前半】

 これは後から聞いた話なんだけど、どうやらシャヴィさんは二人の幹部と、そしてなぜかナズナと一緒に捕まっていたらしい。場所は国の地下水路にある牢獄。脱出は困難だったらしいけど、どうにか四人で突破したんだってさ。でもその最中、三人の盗賊にとって最悪の光景が過ぎったんだ。


 ――地下から階段を上り、たどり着いた小部屋。

 そこには、十三人の盗賊の首が並べられていた。


 我を失ったシャヴィさんは、目の前にありったけの魔法を解き放つ。それこそ、部屋ごと消し去ってやる! って感じでね。この魔法こそが、僕たちが最初に耳にした爆発音の正体だった。


 ……僕がシャヴィさんの立場だったら、絶対同じことをするね。だって、こんなのあまりにも残酷だよ。正気なんて、保っていられる筈がない。




【27話中盤】

 その部屋は城内にあったらしくて、気付けば四人は沢山の騎士に囲まれていた。つまりは待ち伏せされてたってことさ。

 そこに一人だけ、騎士の中でも異彩を放つ奴がいたらしいんだ。ソイツこそが騎士団長で、なんとさっきの部屋の趣味わるい光景を作り出したイカれサイコパス鬼畜野郎だった!


 その鬼畜野郎は相当な手練れだったらしくて、簡単には逃げる隙を与えてくれない。だからシャヴィさんは全力で他の三人の退路を確保して、自分一人で鬼畜野郎の相手をする事になったんだ。




 ……ここからは二つの視点に分けて話そう。

 「ガトーさん、スノウさん、ナズナちゃんルート」と「シャヴィさんルート」があるんだけど……ど、どっちから話そっかな。


 …………よ、よし、まずは前者でいこう。特に理由はないけど!




【28話、32話〜33話前半】

 えー、シャヴィさんが隙を作ったお陰でどうにか騎士団長から逃げだした三人は、一刻も早くアジトを目指す。


 騎士達の目を振り払いながら、どうにか城下町の外に出たんだけど、そこには何故か処刑されたはずの盗賊たちと、気味の悪い異形が待ち構えていたんだ。


 あんな別れ方をした直後だよ? ガトーさんとスノウさんからしたら、そいつらが偽物だと分かっててもかつての仲間を傷つけるなんて出来るわけない。でも、ナズナちゃんの咄嗟の行動のおかげで目を覚まして、見事に状況を覆したんだ!


 ――その後も、異形vs三人の激しい攻防は続いた。異形が生み出す無数の騎士達に囲まれながらも、必死になって抵抗するナズナ達。




 力を絞り尽くした戦いの結末。

 ナズナちゃんは倒れて意識を失って、ガトーさんも満身創痍。スノウさんは洗練された暗殺術で異形を仕留めようとしたけど、惜しくも失敗に終わる。どうにか騎士の生成は止めれたけど、肝心の異形本体はピンピンしていたんだ。


 まさに絶体絶命。二人の盗賊が死を覚悟した……その時だった。

 このピンチを救う救世主が、そこに現れるのさ!







 お、思ったより長くなったな。一旦、お茶でも飲んで少し休憩することをお勧めするよ。なぁに、僕は逃げないし……ほ、ほら、君たちも肩とか凝ったりするだろう?


 ……え、はやく続きを話せって? ちょ、ちょっと待っておくれよ! こんな一気に沢山喋るのは久しぶりなんだからな!

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