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第64話:白ゴリラ

うぷっ…_:( _ ́ཫ`):_

side:智洋


「リーダー」


俺は白ずくめと対峙しながら口を開く。


「どうした?…いや、大丈夫だ。お前ならできる」


俺が言おうとした事を察したのか、自信のある声色で告げる。リーダーにそう言われると不思議とできる気がするから変な感じだな。


「分かりました。ありがとう」


「…え、なに、心通じあってんの?」


おっと、隼也さん。驚きながら引かないでもらえますか?この以心伝心のレベルは夫婦ってか?ははっ、誰が夫婦だよ。


「誰が夫婦だ」


「いや、言ってねぇよ」


そんな軽口を交わしながら、改めて気を引き締める。一瞬戦場という事を忘れていたが、敵は空気を読んでるのか何もせずこっちを見つめていた。


「やっと終わったか」


「あぁ。悪いな、もういいぞ」


リーダーがそう言うと、レーヴァテインを強く握りしめて呟く。


『炎界──灰燼焔楹(かいじんほむらはしら)


空中で四つの火柱が立ち、敵を囲う。


「楹の外に行くか、楹に触れれば誰であろうと灰燼と化す。言わば炎の檻だ」


不意打ちすぎるだろ…これは卑怯だって思ったそこの君!いや思ってないかもしれないけど思った君!戦場に卑怯も不意打ちも全部アリなんだよ!ルールなんて無用だよ!


(…とか何とか言ってるけど、流石に卑怯とは思ったけどね)


あんなもの建前に過ぎない。本心から言えばちょっと卑怯だなって…そう思ってます。


「血も涙もないですね…蒼牙って」


隼也も若干の同情が湧いたらしい。目が可哀想なものを見る目なんだけど。


「…こいつぁ確かに厄介だな」


呑気にそんな事を言いながら槍を巧みに操る。そして、顔色を変えずに構えると…?


冰銀千喰(エベルレース)


穂先が凍てつき、霜が降り、銀色の輝きを微かに放つ。すると、虚無に向けて穂先を放った。


その瞬間…炎の檻を凍りつかせ、絶対零度の衝撃波が俺らのいる場所まで音速を遥かに超える速度で穿つ。


「あっぶね!」


「冷てっ…!」


「めんどくせーな」


ギリギリだったが回避は出来た。だが、少し掠めただけで肌が凍るとかぶっ飛んだ威力だな。


「───まずは、テメェからだ忍び」


いつの間にか俺達の警戒網を掻い潜っていた白ずくめがその白い槍を隼也の間近で構え


「あばよ」


良かったぜ幻術は。と言って刹那の速度で突き刺す。


…が


「っ…めんどくせぇな」


穂先を燃え盛る剣で受け止め、隼也への攻撃を阻止したリーダーを一瞥して、縮地で白ずくめの後ろに移動した俺は呟く。


『無双術』


そして


『階位解放・()───』


本当は階位解放は使うべきじゃないけど…これを使わないと攻撃のこ文字すら通用しない。なら、代償を我慢して一気にやった方がいい!それに、愛奈さんのバフがある今がチャンス。


『───日聖拳(にっしょうけん)


この技を見た者は口を揃えてこう言った。まるで太陽に照らされた月の様だと。見る者を魅了し、穿った者を抹消する悪魔の技…だと。


光る拳が白ずくめの後頭部に当たり、更に上空へと吹き飛ばす。日聖拳で白ずくめをどうにか出来ると考えてない為、俺は次の攻撃に移り、反撃をする隙も与えぬよう即座に最大の一撃を放った。


『アルフェデート流剣術──真・螺旋解漸(らせんかいざん)!!』


と、同時に。


『奥義───極閃覇劫(ごくせんはごう)!!』


『全てを焼き尽くせ───神滅焔星破邪火羅(レーヴァテイン)!!』


三つの最大火力が同時期に放たれ、それぞれが反発し合いながらも混ざり合い、究極の一撃となってほぼゼロ距離まで迫る。


『っ!銀傑蒼(シルヴィア)!』


青い斬撃を撃ち、究極の一撃と対抗するも…無意味に飲み込まれ為す術なく食らう。


と、その直後───技が一瞬にして縮まり、消失した。


「「「!?」」」


そこに居たのは…無傷の白ずくめが槍を片手に気だるげに俺らを見つめている姿だった。


「なるほどな。()()()()()()使()()()()がいいのか、だりぃな」


そんな事を囁いた途端、白ずくめの何かが変わる。その何かは分からない…分からないが、()()()()()()()()()()


それと同時の出来事、下の方から女性の叫び声が聞こえてくる。


「二人とも!!避けて!!」


それは峰屋さんの声だった。その声につられて俺らは下を見れば、菊池さんと佐賀さんが…。


「うそ…だろっ」


地面から生えた黒い槍に胸を貫かれていた。

まだあっるよ

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