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第60話:本当の絶望

やっと復帰出来ました!ただいま!

side:智洋


あれ…ここは?どこ…だ?声が出ない。体が動かせない。どうなってんだ?俺は…死んだのか?


ただひたすら、暗い景色が続く空間のど真ん中に浮いている現状に戸惑いが隠せなかった。未知の現象には流石の俺でも対処出来ない、幸いのことに目は自由に動かせるから当たりを探ってみれば…やはり何も無い。


(これやばいな)


こんなもん馬鹿でもわかる。つか、今白ずくめとドンパチしてたんじゃねぇか!こんな所で道草食ってる場合じゃねぇ。


無理やり体に力を入れて動けるか試みるも…それは無駄だと言わんばかりに体が硬直している。だが、無意味な行動ではなかった。無理やり体に力を入れてる時、奥底に沈んでいる気を感じ取った。


(これを使えれば打破できるかも!…いや…ダメか…?)


一瞬のぬか喜びに浸っていた所、俺は気づく。気の量が圧倒的に少なくこれじゃあこの空間を破壊する事すら出来ない事に。練れば出来るが…少しだけ時間かかる…。


他に案も策もないから練るしかないよな…仕方ない最速で練り上げるか。


腹に気を集中させ一気に練り上げようとしたその時だった。


「…ん?なんだ?この暖かい感覚…」


生温い何かを感じたと同時にただひたすら暗かった空間に一筋の光が差してきた。それは()()()()と言ってもおかしくは無いそんな光景だった。そんな中、俺は上を見上げ呟く。


「あぁ…そうか。お前だったんだな。俺には…()()()()()()()()()


差し込む光に照らされている得体の知れない存在。光が強く人型のシルエットしか分からないが俺は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。だからこそ、俺はアイツに言ったのだ。


「護ってくれてありがとう。()()()()()


と。


俺の言葉に満足したのか、相槌を打ってその場から消えた。そして…俺は光が差し込む場所めがけて飛翔した────

--------------------

side:???


強大な魔力を纏った白ずくめの左拳が俺の左頬を掠め、衝撃波だけで数メートル吹っ飛ばされた。


「ッ…」


「あぁん?めんどくせぇな!その炎!!」


吹っ飛ばされる寸前で右手に持っていたレーヴァテインの破滅の炎を白ずくめの右手に移しておいた。白ずくめが破滅の炎に気を取られている間のほんの一瞬、その背後で菊池が片手斧を左手に持ち掬い上げる様に振るう。


が…硬い触手によって阻まれた。


「甘いんだよねぇ?」


斧を阻む触手から小さな触手が何十本も生え、刃の如く鋭くなる。次の瞬間、切っ先が菊池の顔に狙いを定めて射出された。


──────フッ


菊池がそんな不気味な笑みを零す。なぜなら……。


「!!どこに!?」


さっきまでいたはずの菊池が消えて、空を切った触手だけが取り残されていた。


「錬魔ァァ!!うし───「言わせないっす!」」


破天狂炙(はてんきょうせき)!』


佐賀が白ずくめを蹴り上げ、言葉を遮り、攻撃のコンボを続ける。紅く光る拳が白ずくめに迫るが、その拳が白ずくめに届くことは無い。


「なっ!?」


佐賀もその場から唐突に消え失せた。…と思ったら、背後に現れた。


「ッッ!あの忍びがァ!!」


腕を交差させ、佐賀の攻撃を防いぐ。否──それは隼也が映し出した偽の佐賀だ。本物は、その後ろ。


「ふん!!」


「ぐっ!?」


急に白ずくめの背後に現れた佐賀が、姿勢を低くし、腰をくねらせて、紅く光る拳をアッパーの様に振り上た。


「ブフッ…!」


拳は顎に当たり白ずくめは大きく吹っ飛ぶ。吹っ飛んだその先には、片手斧を持った菊池が目を光らせ、斧を縦に振る。


撃深(デストロイ)


振ったと同時に斬撃が白ずくめを襲い、嗚咽を漏らす。撃深(デストロイ)は魔気を大量に消費する大技でもあり、発動となるとそれなりの魔気を練らないとダメなんだが、佐賀が交代したあの間に練っていたようだ。


「厄介だねっ!あの忍び!!」


「そうだな?触手野郎」


「…ッ!?」


突如として現れた菊池に驚きながらも、距離を取るが、遅い。


「俺を忘れるな───『滅炎破斬(オーバーブレイズ)』」


触手馬鹿の後ろまで近づき、破滅の炎を纏ったレーヴァテインで斬る。


「がぁあっ!?…許さねぇぞ!」


逆上すると、触手馬鹿が燃えた背後から触手を生やし、勢いよく俺に放つ。


「ちっ…速いな」


そんな愚痴を漏らした、その時…嫌な予感がした。そして、その嫌な予感は皮肉な事に…当たってしまった。背筋が凍る程の…凄まじい何かが背後から近付いてくる。


「…」


俺はその場から動けずに居た。動けば殺される…錯覚なんかじゃない、比喩なんかじゃない。そのまんまの意味で…動けば殺される。


「どっから狂った。どっからこうなった。どっから…苦戦しだした?」


その言葉は重く…俺の体に重りが乗っかったと錯覚する程重苦しい。


「そうか…全ての原因はアイツか───?」


そう言って、俺の真横から何かが通り過ぎた。それを感じたと同時期に誰かの嗚咽を吐くのが聞こえてくる。


「うッ…っ!!」


「お前が原因だ」


何も無い所を殴っている白ずくめが視界に入る。だが、その殴っている場所は…隼也が居る場所だった。


「あッ…ッ…」


徐々に透明化が解かれて姿形が見えてくると、血を吐き、涙を浮かべ地面に倒れ込む。


「次は…その剣か?」

まだまだクライマックスは続きます!

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