第59話:共闘
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side:峰屋
リーダー達が白ずくめと戦ってる中、私は治療に勤しんでいた。本当は手伝いたいけど…私にしか出来ないためそこは我慢しないと…。
「も…もう大丈夫です…」
「え…でも…」
「僕はホントに大丈夫…後は智洋にしてやってください」
「…わかりました」
私が返事をすると、満足気な顔をしながら立ち上がる。
「足でまといかもしれませんが…今の状況なら僕の幻術が役に立つかもしれません…テレパシー送ってくれますか?」
「…あまり無理しないでね」
「分かってます」
この結界内では魔力妨害が働いて上手く出来ないがあまり意味が無い、ちゃんと精密にコントロールさえ出来ればこの程度の妨害なんて簡単に突破できる。特に通信魔法なんてこの中では最も簡単とも言える魔法だ。
(…あのレベルの存在がなんでこんな簡単な制約を付けたのか分かりませんが…今はやる事をしないと)
『リーダー…すみません』
『どうした?手短に頼む』
「貴方にも繋げました。ここからは自分の意思で伝えてください」
目を見つめ、そう告げる。
「わかりました」
『すみません、僕にも手伝わせてください』
『行けるのか?』
『はい…無理は出来ませんが』
『…わかった。幻術での支援を頼む』
『ありがとうございます!』
通信魔法が切れ、私に力強い瞳を向けて口を開く。
「行ってきます」
「私も智洋さんを回復させたらすぐ行きます」
「はい!」
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side:???
『炎天核爆』
太陽と見間違える程の巨大な火の玉を白ずくめとガキに向けて放つ。
「んなもん拳で相殺してやるよ!!」
少し姿勢を低くすると、拳を突き出す。無音の衝撃波が炎天核爆に当たると火が膨張し破裂する。
「流石暴君!馬鹿力だよねぇ〜!」
『空駆!』
霧散した炎を貫きながら無数の触手が迫り来る、峰屋が居ない今は回復魔法は使えねぇ…避けきるしかない…と思ったその時。
「リーダー!俺の事忘れないでほしいっすね!」
佐賀が俺の前に来て高らかに言った。
『剛燼拳・乱晴!!』
ガトリングガンの様に連続して放たれる拳が迫り来る触手をことごとく破壊する。食い止めている今がチャンスだな、アレを使うか…。
『神化解放────全てを焼き尽くす破滅の剣』
俺の持つ双剣が炎に包まれ姿を変える…一見ただの安い双剣の様にも見えるがそれは間違いだ。
この剣は世界すらも焼き尽くした破滅の炎を纏う神殺しの剣。この炎に触れれば例え神であろうとも灰燼と化す。
「佐賀!」
「はいっす!!」
佐賀が後ろ下がり俺は前へと出る、迫り来る触手をたったの一振りで全てを焼き付くした。
「ッ…!!厄介だねぇ!」
「錬魔、テメェは下がれ、お前と相性が悪ぃ」
「あぁ…感謝するよ」
「あの男共は俺が引き受ける、お前はあの女とガキを頼んだ」
「…つまらないけどわかった─────」
「────さっきから余裕だな?白ずくめ共」
話途中で俺が剣を持って割り込み、その場で破滅の炎を解き放つ。
「…ッッ!!おまえよくもっ!!」
「てめぇは下がれ!!」
「逃がさねぇよ」
避けた白ずくめ共に更に追い討ちをかけるように破滅の炎の斬撃を連続して二人に放つ。ガキはそれを避けようとするが、その背後には菊池、もう片方の白ずくめには佐賀が付いている。
『斧殺し』
『竜閃咆哮砲』
白ずくめ共は炎に気を取られて後ろの危機には気づいてなかったが、直ぐに何かを感じ取った様子で軌道修正するも、もう手遅れだ。
佐賀達の攻撃をもろに受けた。
「ナイス支援だ。隼也だっけか?」
「ありがとうございます」
姿が見えず声だけだが近くに居るのは気配で分かる。とは言え相当気配を消してるようだが…近くだとバレバレだな。
「助かる。みなまで言わんが認識が欠点のようだな」
「!?」
「知ってたんですか…?」
「いや、智洋と戦ってる時から薄々は感じていたが今ハッキリした。認識だろうな…と」
「半分正解ですよ…恐ろしい方ですね」
「っと…もうそろ構えるぞ、大丈夫か?お前ら」
隣に移動してくる二人に体の具合の確認を取る。
「うっす!」
「おう!」
「そうか…じゃあもっと上げるぞ」
双剣を強く握り構えを取ると、菊池や佐賀もそれぞれ構えを取りだす。
「痛ってぇな…ハァァァ…めんどくせぇ」
「だよねぇ…」
首を鳴らしながら、そんな事を呟いて歩いて来る。
「そういやぁ…お前力使ってたのか…なら俺も使うか」
力…?なんだそれは?
俺が疑問に思ったその時だった…白ずくめの雰囲気が変わり威圧感が増した────
「────んじゃあ…行くか」
次回クライマックス




