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第54話:圧倒的強者

(´-ω-`)

side:???


「ほう…あの男やはりやるな」


隼也と言われていた男が智洋を救出する所を目の当たりにし、改めて幻術の凄さを感じ取った。ってそうじゃねぇよ。


「…不味いな…解くのに時間掛かる」


結界に手を翳し、解除方法を探りながら術式の全貌を見てその高度な術式に舌を巻く。


「リーダー…智さん大丈夫っすかね…」


「わからん」


「…今は嬢ちゃんを信じるしかねぇよ」


「ったく…あの白ずくめがなんで星乃家の結界と()()()()を扱えるんだか…」


あん時邪魔が入ったから聞けなかったが、後になって峰屋から聞くにこの結界は星乃家と似た結界との事。そんで中身を見てみればホントに似ている。


しかし、星乃家の結界と似ているが同じでは無い、 言うなれば派生版と言った所だな。だが…星乃家の結界術式は秘匿されてて、派生版を作るのは不可能…。


だってそうだろ?習っても無ければ見た事もない未知の問題を見て、ここに使われる公式はなんだ?と言ってる様なもんだぞ。


そもそも論として何故、秘匿技術をあの白ずくめ共が知っているかが問題だ。偶然で作れるような結界じゃない…となれば考えれる可能性は一つ…"内通者"の存在だ。


「ですね…どの魔法式を見ても歪さは無く完璧…考えたくないですね、星乃家に内通者がいるなんて」


「まったくだ」


まだ仮定の話だが、もし本当に内通者が居るとなれば大問題だな。


「────やぁやぁ、さっきぶりだね!蒼牙の皆さん」


その声が聞こえてきた瞬間、声の主を確かめるまでもなく、近くに寄って質問を投げる。


「何しに戻ってきた?おちょくる為に戻ってきたか?」


四人で白ずくめを囲う様に挟んで威圧するがコイツには脅しにすらもならんだろうな。


「白ずくめ…何が目的だ?」


「言ったでしょ?禁忌の実を世に轟かせるのが今回の目的だって」


「それだけですか?」


「んー、まぁ…どうでもいいじゃん!どうせ君達ここで死ぬんだから────」


その言葉を引き金に白ずくめの腕が変形して刃となり、大振りで横に振るう。それを即座に察知し、その場でしゃがみ地面を蹴って一旦距離を取る。


「雑っすね!」


「礼儀がなってないな、躾てやろうか?」


「僕を?笑わせないで欲しいね」


「リーダー、コイツにゃあ煽りは効かなさそうだぜ?」


「…チッ」


(この狭い空間じゃやりずらいな…戦いながら解除に回すか)


「狭いが我慢してくれよ、お前ら」


「おう!」 「はい!」 「うっす!」


「ふっ…殺れるものなら殺ってみな」


--------------------

side:智洋


「ふんっ!!」


闘気を拳に纏い思いっきりガタイ野郎に振るうが空を切る。


(速い…っ!これでも階位解放を使ってんのに!)


「ははっ!!まだまだ俺には届かねぇぞ!!」


俺の横に刹那の速度で移動してきては俺の腹に蹴りを入れる────がそれは隼也が映し出した幻影。


俺は背後に回り技を発動───


『───星斬り!!』


刃が星と見間違える程の煌めきを放ち、それを解き放つ様に剣を少し斜めに振る。すると、辺り一面を照らす光が発生し轟音と共に俺と白ずくめを包み込む。


--------------------

side:隼也


光の柱が結界にギシギシと激突しながら音を立てる。この威力で生き残るなんて不可能だ…と思わせられる光景に隼也は息を飲んで眺めていた。


(あれを至近距離で食らえば幾ら何でもあの白ずくめとて無傷では済まないはず…)


智洋は大丈夫と言っていたので信じてるが…それでも少しは心配だよね。生きていろよ……。



智洋の無事を祈りながら収まるのを待っていると、徐々に光が縮まり収まっていく。人影も段々と見えてきて、確認する為に目を細め、凝視する。


目に映った光景に僕は…体が震え、恐怖を覚えた。そんな…有り得ない、なんで…?アレを至近距離で食らったのに……。


そう、僕の目に映っていたのは─────


──────智洋の胸倉を掴んでいる白ずくめの男だった。


「あの攻撃は良かったぜ、久々に痛みを感じたわ」

次行ってみよう∠( ˙-˙ )/

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