第51話:決勝5
((o(。>ω<。)o))
side:セリア
「すごいよ!だんちょー!ホントに見破ったよ!」
レオンの肩を片手で揺さぶりながらそれを伝える。
「当然だ…俺の弟子だからな」
「もう…素直じゃないんだから」
「俺は何時だって素直だ…」
「ハイハイ」
だんちょーのことを軽く受け流して、それからも善戦していく愛弟子の子を見てさらにテンションが高くなってきた。
「ねぇ…だんちょー?」
「なんだ?」
「この試合が終わったら一緒にお祝いしようね!」
笑顔でそう言うも、だんちょーの顔はどこか元気が無く曇っている様に見えた。
「…すまん」
「なんで謝るの?」
だんちょーの顔を見つめ、答えるまでその顔を覗く。
「…特に意味は無いが少し忙しくなるからな…もしかしたら祝えんかもしれんと思ってだ」
「そーいう事ね!んんー忙しくない時でもいいから!」
「そうだな…」
納得はしたけど、何故かだんちょーの言葉に若干の違和感を覚えて変な感じだった。
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side:智洋
「ごほっ…ごほっ…」
かれこれ二分ぐらい俯いて泣きそうな顔を浮かべている。…これ以上続けても意味がねぇな、終わらせるか。
「ごめん、もう……終わらせるよ」
『無双術』
そして…
『アルフェデート流闘術───陸・無極大彗』
拳が淡く光り輝き、次の瞬間、視界を埋める量の拳が連続して放たれる。
「…なぁっ!?」
流れるように放たれた拳が彗星の如く隼也に迫り、体を圧倒的なまでの拳の嵐が襲う。さっきまでの隼也なら避けれていたであろう攻撃を無抵抗で食らうとは…これじゃ意味ねぇなホントに。
偽りの世界の唯一の欠点は、メンタルが強い存在には通用しない所だ。メンタルが強い奴の定義は色々ある───…己の弱さを認めてる者、不要なプライドを捨ててる者、人を頼れる者…と言い出せばキリが無いがそう言った者には一切通用しない。
まだメンタルが強いしか分かってないが、何れ分かる事だ。今はメンタルが強い存在には効かない
程度の認識でいい…。
技を中断させ、一気に畳み掛ける。両腕を横にし、七つの非なる属性の魔法陣を展開。これを扱えるのは俺の仲間だったマリナと天神とその配下ぐらいだろう…。
徐々に魔法陣の光量が増していき、たった二秒で発動可能となる。全属性の合わせ技にして異世界で何度も助けてくれた最高の一撃───
『───七『暗黒結界──…』
俺の言葉を遮る謎の声が響いてきたと同時に突如として闘技場の空間が闇に包まれる。それと同時に魔法陣が勝手に消えた。
「!?…誰だっ!」
周りを見渡せば、あちらこちらで阿鼻叫喚となった観客が見えるばかり。視界は封じられてない…がどうなってやがる…何があったんだ?
〖お、落ち着いて下さい!今大会本部と連絡を行ってますので!!〗
〖美穂さん、それもそうですが非常事態です!今いるスタッフさん方と大会出場者様そして、戦える者達は何時でも戦えるよう戦闘態勢をとっt───〗
プツン。
解説の人の声が急に聞こえなくなったと思ったら回線が途絶えたのかそんな音が響いてきた。
(くそ!状況が掴めねぇ!どうなってる!?あぁもう!この中に居ると魔力が乱れる!!鬱陶しい!!)
魔力を整える為一瞬だけ目をつぶって心を落ち着かせる…そして直ぐに整った魔力を周りに広がらせて状況の確認。
(これは…結界か?しかも高度な結界じゃねぇか…っ!?)
辺りに探りを入れてる途中にとんでもい魔力を持った化け物が引っ掛かった。しかもそれが一つだけじゃない三つ…いや、五つある!そして、その中で最も俺と位置が近い存在の所…上空に顔を向ける。
「やぁ───諸君。折角の大会に済まないね、私らはこの世界を変える者…禁忌の実だ」
その瞬間、他に散らばって居た強大な力を持った四人が一斉に上空に集まった。
全員、白いマントを着てるせいで素顔も何も見えないが肩の辺りになにか紋章の様な物が印されいるのは見える。
なんだ…あれは?盾…と雷?
遠目だからわかりにくいがあの形は楯…いや、胸当てか?その周りに雷が纏ってる感じの刺繍に目が離せなかった。
大会はどうなるんでしょうか!( ´⚰︎` )




