第45話:準決5
小説書きながら卒業ライブ見てたら手が止まってました。|ω・`)スミマセン
〖こ…これは…一体…〗
〖自分は今、不思議な場面を目の当たりにしているって実感が湧かないですね〜…智洋選手がまさかリュー選手と同じ力を持っているなんて…〗
〖アレン選手との戦いは手加減していた…って事ですか?〗
〖そうなりますね〜……末恐ろしい〗
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拳の撃ち合いを繰り広げてる中俺は考えていた。
このまま続けたら相打ちは免れない…と。
(力と速度は互角…このまま行けば実力的に相打ちしてしまう)
戦略を変えればいいと思うがさっきも言った様に力と速度が互角のせいで抜け出す暇がない。
「さっきから何考え事してんだァ!こっちに集中しやがれ!智洋!!」
星乃家の結界にヒビを入れた時と同じ構えで俺に一撃を放った。
(これはチャンスっ…!)
───アルフェデート流闘術──参・反転功越
リューさんの拳が俺の腹に一撃を加えると、苦虫を噛み潰したよう顔を浮かべて嗚咽を漏らした。
「くっ…ぅ…!?」
即座に俺から離れて右腕を確認しだす。
反転功越は自分に向けられた衝撃をそっくりそのまま返すシンプルな技だが、異世界では恐れられていた反撃技でもある。
「おんもしれぇ…俺の衝撃を返しやがったか」
「よぉし!俺も見せてやる!」
『武尊帝闘・百滅穿拳!』
百の飛ぶ拳圧が音もなく音速で迫るが、冷静に見極めて擬似的な縮地を使い避ける。
そのままの勢いで縮地で背後に回りもう一度技を発動。
アルフェデート流闘術───零・原穿初衝!
手に闘気を纏い闘気を拳型に変え、それを至近距離で打つ。リューさんはそれに気がつくと咄嗟に避けようとするも避けきれず攻撃を腹に食らう。
「がぁはっ…っ!」
「てめぇっ…!おもしれぇな!!」
俺の腕を掴み、引き寄せて俺に蹴りを入れる。
「ぐふっ…!」
蹴られた反動を上手く利用して上半身を前後に揺らし思いっきりリューさんの額に頭突き。
「つっ…ッ!硬ぇな?!」
「そっちもね!」
打った側も打たれる側も痛い公平な技。それが頭突き…。打ち所悪いと脳震盪起こすわアホ、考えろ!←やった側の癖して文句言う奴
「こっちもプレゼントしてやんよ!!」←やられた側の癖して文句言わない奴
その場でしゃがみ地面に向けて両腕を振り下ろし衝撃で真上に飛ぶと…
『武尊帝闘・奥義──覇皇拳!』
舞台の三分の一を埋める極太のエネルギー砲。空気を震わせ空間を軋ませるその破壊の一撃が俺を飲み込み…破滅へと導いた。
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side:リュー
「ははっ…流石にやり過ぎちまったか」
眼前にある巨大な穴を見つめ、肩で息をしながら呟く。
覇皇拳は気の消費が激しく容易に使える技じゃないが一気に決めねぇと負けるのは俺だった。まだまだ手数を残してるっつーのがあん時分かったから撃ったが…殺してねぇよな?
殺しちまったら棄権させられる所か捕まっちまうじゃねぇか…。
人を殺したかもしれない。悪人ならまだしもあの女…智洋は善人。その善人を殺したとなると後味悪りぃ…
なんとも言い難い気持ちを感じながら地面に降りる。
実況や解説…観客すらも静かにこの場面を見つめて一言も発さない。そのお陰か静寂が辺りを占める。すると、そんな空間に何かが近付いてくる足音が穴の方から響いてきた。
(な、なんだ…?)
疲労が少し溜まった状態を抑えつつ足音の方に顔を向ける。
「おいおい…マジかよ…っ!」
穴から現れたのは服が所々裂けながらも空気を蹴り、這い上がって来る智洋だった。
しかも壮健の様子でこっちに歩み寄って来る。その表情には笑みがあり不思議と不気味に思えた。
「結構良かったよ今の。本気を出して防いじゃった」
「楽しかったよ。ばいばい────」
その声が聞こえて来た瞬間…身が竦くみ動けなかった。すると、智洋の拳が星と見間違えるぐらいの煌めきを放つ。
「───階位解放・弌」
その刹那、音も無く俺の体がくの字に曲がった。壁に吹っ飛んで数秒後に張り裂ける音が会場に鳴り響いた。
今度はちゃんと書き置きしないと…




