第44話:準決4
この後もう一話だけ投稿します
話しかけられたと思ったら本気出してなかっただろって言われてえ?と言っちゃうのは仕方ないよね!?
「えぇ…っと何の話ですかね」
「はぐらかしでも無駄だ。俺はこれでも武を嗜んで来た者、本気出してるか出して無いかは見ればある程度わかる」
「…厄介ですね」
「ほんとに厄介だな、アレンは俺から見ても中々強い男だった。それを本気出さず勝つとは…な。ありゃAランク近い力持ってたぞ?」
「そ、そうなんですね?」
「まぁ、どうでもいいか…相手がどうであれ殺るだけだ」
姿勢を少し低くすると全身が鳥肌するほど強烈な殺気が飛んで来る。少し身震いしたが寧ろ興奮して戦う気が湧いてきた。
〖えぇ…とまだ開始宣言してませんので戦わないでくださいね…〗
「じゃあ早くやってくれ!俺はうずうずしてんだよ!!」
〖は、はい!では始め!!〗
その言葉を引き金に相手は即座に俺の懐に忍び込み腹に一撃。なんとかそれを間一髪で避けてダメージを防いだが衝撃がデカくて少し離された。
「いきなりっっですね!」
俺も即座に行動に出て右拳を顔に向けて放つ。顔を横にずらし、俺の腕を取ると背負い投げをして地面に思いっきり叩きつけようとして来るが、地面に迫る前に腕を捻って手を解き地面に着地。
隙を与えずその場で闘気を練り、闘気砲を発動。
土色の太い光線が音速の速度でリューさんまで駆けていく。
「いいねぇ!そういうのを待ってたんだよ!」
喜びに打ち震えるかの如く身体を震わせながら嬉しそうに拳を構え…呟いた。
『威纏練武────上昇!!』
(この気配…あの時の無双術か!)
呟いたと同時に気の嵐が巻き起こり会場に豪風が吹き荒れる。すると闘気砲が目前まで迫って、直撃すると思いきや正拳突きをして相殺。
「かはっ!楽しいぜ!智洋ォ!!」
刹那の速度で俺に近づき、数百に及ぶ拳が視界を覆うが俺も負けずと同じ様に拳を連打。
拳がぶつかる音と言うよりも石がぶつかり合いあっていると言われても不思議じゃない鈍い音が鳴り響く。
「ここまでの好敵手は初めてだぜ!!」
「私もだよ!」
ひたすら打ち合いを繰り返し温まってきた頃合いで俺は動きを変えてフェイントを掛けた。
(うぉっ!?あれ避けるのかよ!)
顎を左拳で殴ると思わせて顎寸前まで拳を伸ばし触れる直前で軌道を変えて喉仏を潰そうとしたが後ろに下がって避けられた。
「きめぇ所狙ってきやがるな!!」
そう言ってるが顔は嬉しそう。そういう趣味をお持ちのようで……。
「オラァ!どうしたどうした?!その程度か!!」
時間が経つにつれて拳速が速く、重くなって防ぐのが難しくなってくる。
(こうなりゃ俺も使うか…)
「あぁん?……ッ!?」
何を感じたのか俺から距離を取り、出方を伺うように身を引いた。
「反応いいよね、折角殺れると思ったのに」
──────無双術・・・発動。
武功を発動してから無双術を発動…これで俺の体と精神は無双術の負荷に耐えられるようになった。
「……おい…お前…なんでそれを…っ」
「そんなに驚くかな?」
「くっ…ハハハっ!!おもしれぇ!!智洋!お前も能力として体現していたか!!」
「興奮のし過ぎで頭の血管切れないでね?」
浮かび上がる血管や赤くなっている顔を見ているとそんな不安に駆られる。だが…杞憂だった。
「興奮如きで俺の血管は切れねぇよ…クフッ…じゃあよぉ…もっと楽しもうぜぇ!!」
こうして、戦いが更に激化した。
(*' ')*, ,)✨ペコリ




