第40話:本戦前
(∩´。•ω•)⊃ドゾー
side:智洋
四回戦も終わり、俺を含めた四名の準決勝進出者達は直ぐに大会お膝元のホテルに連れてこられた。まさかホテルを用意されてるとは思わず連れてこられた時めっちゃ驚いた。
(やっぱ世界的に有名な大会なだけあってホテルも一級品だなぁ…)
俺の居る部屋は今まで経験した事のない程豪華で高級感漂う内装…めちゃくちゃ興奮する。ベッドもふかふかだし部屋に置いてあるフルーツも美味しいし部屋綺麗だしなんならここに住みたい。
ソファーに座って窓から見える景色を眺める…と言っても風景は日本らしからぬ光景で美しい、部屋も美しいのに外まで美しいとかマジ完璧じゃん。
そんな事を思いながら風景を見つめていると、ノックが掛かった。
「どぞー」
「よぅ?智洋。元気そうだな?」
扉を開けて入ってきたのは機嫌が良さそうなリーダーだった。
「リーダー!大会に来てくれたんですね!」
「あぁ、仲間の晴れ舞台だからな。それに菊池達も居るぞ」
そう言って後ろを向くリーダーに釣られて俺も扉の方を見れば三人が嬉しそうな顔をしながら立っていた。
「みんな!ありがとう来てくれて」
お礼を言うと「お礼なんて要らねぇよ」と照れを隠すみたいリーダーが呟いた。
「そうっすよ、仲間っすからね」
「そーそー!」
「ったりめぇよ!」
そこまで堂々と言われるとなんだか照れるな…やばい自分の顔が熱を持つのを感じる。
「そっか、ありがとね」
気恥しさを感じながらのせいで普段以上の女子力高めな声でそう言ってしまった…四人の顔を見れば鳩が豆鉄砲を食らった様な顔をして佐賀さんが鼻血を吹いて倒れた。
「え!?さ、佐賀さん!?」
「お、おい!佐賀大丈夫か!」
「颯太さん!?」
「おいおい…ったくよぉ…」
その後佐賀さんは起きて俺に謝罪してきた、別になにも悪いことしてないから困惑しつつ大丈夫だよと言っておいた。
それからリーダー達と喋ったりと色々過ごしていると時間があっという間に過ぎて時計の針が九時を指していた。
「ん?もうこんな時間か…智洋は明日もあるんだ俺たちはもうお暇するぞ」
「んぁ?そうだったな…悪ぃな嬢ちゃん」
「あ、そうだった!ごめんね?」
「そうだった〜!悪いっす…」
「い、いえ!そんな事ないですよ!寧ろ居てくれてこっちは有難いですから」
俺がそんな事を言うと嬉しかったのかリーダー達は上機嫌な顔を浮かべてソファーから立った。
「よし。行くぞお前ら」
「りょーかいっす」「はーい」「おう」
返事をして三人も立ち、扉の方に足を運んだ。
「智洋…頑張れよ」
「うん。頑張ります」
「嬢ちゃんなら優勝できる、待ってるぜ」
「絶対優勝してくるから待っててな」
「その意気です!もし負けたら私が飛んで行きますからね!」
「はははっ…大変そうだ」
苦笑しながら愛奈さんの顔を見てると菊池さんが佐賀さんの隣に来て何かを呟く。
(?何話してるんだろ?)
疑問に思っていると佐賀さんが意を決したように口を開いた。
「と、智さん…智さんなら絶対行けるっす!俺たち四人は信じて待ってるっすから!安心して行ってほしいっす!!」
顔が赤くなる程必死に伝えてくれるなんて…佐賀さんはほんとに良い人だな。そんな事言われると照れてしまう…
「うん!絶対勝ってくる!」
力強く皆に宣言する。それを聞いて満足したのかリーダー達はじゃあなと言って部屋から去ってく。
部屋には俺だけが残りなんだか寂しさがある。明日に向けて少しだけ精神統一しようかな。
ベッドのある部屋に行き、ベッドの上に乗る。その上で坐禅を組み精神を統一させ四回戦の時の格闘家を思い出す。
(あの男…下丹田と中丹田の両方で気を練っていた。あの技術は無双術と呼ばれる高等技術…それを扱えるほど鍛錬を積んでいる…)
正直言って無双術を扱う人が居るなんて想定外の出来事…無双術を使えるのと使えないのでは差が歴然として開いてしまう、だが助かった事に訓練したおかげで今や俺も無双術を扱える。武功を発動しないと体が持たないけど…
そんなことを考えながら時間はさらに過ぎて夜中の0時になりそれを気に坐禅を解いた。明日に備えて精神統一も終わったしあとは寝るだけ…
(ふぅ…やることは全てやってきた。こっからが本番)
胸に秘めた闘志を抑えつつ、眠りに入る───
(てかレオンさん来てくれんかったな寂し…)
意識が闇に沈む間際にそんな事を思ってしまった。
次回…準決。お楽しみに!




