第33話:上級大会その7
すいません(^ω^;);););)昨日は忙しくて投稿出来ませんでした。_○/|_ 土下座
side:智洋
歓声が轟く中、俺は言い拭えない恐怖感に襲われていた。前回も言ったように五感全てを惑わす幻覚なんて賢者クラスしか出来ない神業だ、それに…幻覚系の耐性が人一倍高い俺も騙されていたからな。分かりやすく例えると麻薬とかの薬の幻覚作用すらも効かないと考えれば俺の耐性の高さが分かるかな?その耐性の高さを持ってしても騙されていた、そして考えれる可能性は一つ…あの男は固有能力持ち…だな。
相手を鑑定すれば良かったと後悔したがあの一瞬の戦いを横目に鑑定なんて無理。驚きが大き過ぎてする暇なんてない。
(はぁ…もういいや、早く準備して行くか)
急にどうでも良くなったからさっさと心を整理し、深呼吸して扉の取っ手に手をかけて廊下に出る。
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〖隼也選手とマクレン選手の刹那と呼べる試合や隼也選手の規格外な能力に未だに驚きが隠せないですが、トントン拍子に進めてまいります!では、次の試合を行うのはこの二人だぁ!〗
〖剣と魔法の世界を具現化したかのような力に近代の勇者とまで言われている期待のCランク冒険者…アレン・ガイア選手ー!!!〗
大勢の客から熱すぎる歓声と共に現れたのは白い鎧を身につけ片手には一振の派手な剣を持った金髪の美青年。その髪色は眩しく太陽の光を反射する程。
〖そしてお次はこの方ぁ!疾走と現れ疾走と去るその力は強大にして深淵!戦いの女神ことその名は木崎智洋選手!!〗
またしてもどデカい歓声の中煙と共に現れたのは…そう、俺だ。この煙って案外ひんやりとしてるのな、体に悪そうな煙に見えてたから少し警戒してたけどぜんぜん悪くねぇどころか美容効果や除菌効果とかめちゃすごい。
舞台まで歩き、アレンと向き合う形で俺は相手を観察する。
(ほんとに美少年だなぁ〜羨ましい容姿だぜこんちくしょう)
気にする所はそこじゃない。他にもあるだろとツッコまれそうだから気を取り直して相手を鑑定。
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名前:アレン・ガイア
LV:46
年齢:21
種族:人族
性別:男
職業:魔法剣士
称号:魔物の天敵
HP:902/902
MP:1069/1069
筋力:704
敏捷:807
防御:705
器用:769
知力:787
幸運:883
能力:
大魔法剣Lv4 風魔法Lv5 水魔法Lv6 土魔法Lv4 炎魔法Lv6 剣術Lv6 光魔法Lv5 飛翔Lv5 剣技Lv5 威圧Lv4 大武Lv4 魔気Lv5 魅了Lv5 刹那Lv3
固有能力:
栄冠なる王傑の剣Lv3
技能:
武蔵ノ剣 合気道 太極拳 古武術
所持品:
希彩の剣 白蓮の鎧 クロクネの手袋 白蛇の靴
加護:暴力の加護 容姿の加護 美の加護 カリスマの加護
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この鑑定結果を見て、第一に思ったのが何こいつ恵まれ過ぎだろくそ。容姿の加護に美の加護…?それに加えてカリスマの加護ってどれだけ恵まれてんだよ!普通加護って言うのは滅多に貰えない貴重な物なんだぞ!
目の前の男に若干の睨みを利かせて威圧するがアレンは首を傾げて不思議そうにこっちを伺っていた。
(化け物め…コイツそのうち化けるな)
そんな事を思っていると、実況の人の声が響いてきた。
〖それでは始めてもらいましょう!両者…はじめ!!〗
その声か聞こえてきた瞬間、アレンは構えて剣に紫色の何かを纏いだす。俺も直ぐに剣を構えて闘気を解放した。
「君…智洋ちゃんだっけ?素晴らしいね。俺の伴侶にならない?その容姿に加えてその強さなら喉から手が出る程欲しいよ」
唐突に何を言ってるんだこの野郎は。しかも魅了を乗せて言ってやがるな?俺には魅了とか状態異常とかは基本効かねぇから聞き流せるけど他の奴なら一発だな。
「ごめんね、私はそういうの興味無いの、伴侶にはならないけど修行相手にはなるよ?」
俺は微笑みながらアレンに言う。それを聞いてアレンはポカンと腑抜けた顔を浮かべ、それから直ぐに笑いだした。
「ははははっ!面白いね!ますます興味が湧いたよ!何がなんでも君を手に入れたくなった、俺の魅了が効かない相手なんて初めてだよ!」
そう言うと柄を強く握り締めたと思ったら剣を思いっきり振って斬撃を飛ばしてきた。俺は慌てず斬撃を右手に持った剣で薙ぎ払い、口を開いた。
「力ずくで止めさせるよ?」
「望む所っ!!」
急に目の前に現れたアレンは俺に上段切り。と思わせて背後に四つの魔法陣を浮かべてその場から消えた。そして、魔法陣から火炎が吹き溢れ俺を襲う。咄嗟に闘気を身に纏い火炎を防いだから傷は付かず何とかなったが危なかった…もう少し遅れてたら火傷を被っていた。あの野郎中々頭が切れるな。
「やっぱやるねぇ…ほんとに君が欲しい、僕の嫁になってよ」
「ですから御遠慮します」
「つれないなぁ…どこが不満なのさ」
「その言動含めて全てです」
「辛辣だね笑」
「そうですか?普通ですよ」
「君の普通を疑いたくなるね…あぁ、唆るよホントに」
猟奇的な思考を持ち合わせてるだろ絶対に…コイツは多分危険な人格者だわ。近づいたらダメ。
「まぁいいや、早く殺ろうか」
咄嗟の判断で武功を発動したその時、アレンの持っている剣が眩い光を放ち神秘的な光景を生み出していた。
「止めれるかな?君に」
そう言ってすぐに剣を斜めに振る。すると10m近くある巨大な光の斬撃がけたたましい音を立て、舞台を削りながら亜音速並の速度で迫り俺は慌てて技を発動した。
『アルフェデート流剣術───零・始まりの斬撃』
普通の斬撃とは異なる斬撃を繰り出し、衝突させる。ガァン!と鈍い金属音のような音が鳴り響き、俺たちの斬撃は相殺された。
「へぇ…まさかこれを相殺するなんてね、驚いたよ」
嬉しそうに俺を見つめて口を開くその姿に少しだけ恐怖を覚え、自分の体を守るように手を回してあの男から離れる。
「なんで離れていくのかな?それに俺はそんな変なことしないから安心しなよ」
こいつの言ってることが信用出来なさすぎて解くの無理なんだけど…
「もう…本当はあまりやる気にはならない奴だけど君にならやれるね…強いし」
唐突に何を?と疑問に思いながらその言葉の真意がわからず頭をひねっていると…アレンの体が紫色のオーラに包まれ、先程よりも一層感じる様になった強者の気配。
「小手調べは終わり。ここからは本気の戦いをしよう」
その顔は自信に満ち溢れているのに何故か俺は弱々しく寂しそうにも感じた。
ふ、ふふは…( ´∀`)フハ




