第20話:大会
すいません。6時に投稿しようと思ってましたが思いの外長引きました( ̄▽ ̄;)
誤字報告ありがとうございます!!助かりました!
あれから時間が過ぎ、骨喰いダンジョンを後にしてリーダー達に上級大会の事を相談した。
「あの馬鹿に先を越されたか…チッ、まぁいい、色々と手間が省けたから端的に言うぞ」
「当面の目標であるAランク昇格になるのならそれが一番手っ取り早い、お前の最終目標にも近づけれるからな」
リーダーの言葉を受けて尚更出ないとって言う気持ちが湧いてきた。この大会で一気にBまで上がれば後ワンランク上を目指せばいいだけになるから時間の大幅短縮が出来るし、高難易度ダンジョンや依頼も受けれてさらに強くなれる…正に一石二鳥。
ま、やめとけと言われても絶対出るつもりでいたからアレだけど…
「けどよぉ、嬢ちゃん。出るにしたって今のままじゃ…ちと厳しいぜ?」
菊池さんがどこか心配したような表情を浮かべながら口を開いた。言ってる事は理解できる、自分で言うのもアレだけど俺の実力なら苦もなく優勝できそうなんだが…
呑気なことを思っていると、俺の思考を読んだのか佐賀さんが言葉を発する。
「確かにそうっすね、智さんは今のままでも強いっす。Dランクでは有り得ないほど強い、能力値はまだ見てないっすけどあのレオンさんに一泡吹かせるぐらいの数値や能力も持っている……けどね、能力値や能力が全てじゃない」
「佐賀や菊池の言う通りだ。言わんでもわかってると思うが戦闘に必要なのは考える力と戦える力だ。片方に偏った力なんぞいつか破滅するだけだ。それに、この上級大会は色々とキモイからな」
リーダー達の言葉も確かにご最もです…少し調子乗ってた。慢心はいけないって言って直ぐに慢心とかどんないい例だよ。気をつけねぇと。
心の中で反省しながら、一つ疑問に思った事があった。それは…
「あの……上級大会ってキモイ所あるんですか?」
キモイ所って…比喩表現なのかド直球な表現なのか…いやまぁ、どっちにしろ碌な例えじゃねぇけど……言い拭えない不安が俺を襲い、つい身構えてしまう。
「えーとね……リーダ〜説明お願い〜」
愛奈さんがリーダーに縋るような仕草をして助け舟を求め出す
「説明出来んのなら横入りをするな、ったく…まぁなんだ、キモイ所っていうのはランク詐称が居る点だな」
「へ?」
リーダーから出た言葉に素っ頓狂な声がポロリと出て頭の中でランク詐称の単語がグルグルと回ってただ俺は混乱していた。
「まぁ…無理もないですね…上級大会には幾つものルールがありますが、出場資格はたったの二つ…Bランク未満の者とDランク以上の者だけですから…ここがある意味抜け道となってるんですよ」
「つ、つまり…どういう事?」
名前からだいたい察することは出来る…出来るんだけど分からない。理解度が低くてごめんなさい、元々成績悪いバカなもんで…
「出場資格はランク規制しかないからな。どう見てもBランク以上の力を持ったやつが現れたとしても違反にならん。ランクさえ規定通りならな」
「これを狙ってか、Bランク以上の実力を持ちながらBランク未満を保つ輩もいる。上級大会の景品目当てだったり純粋に上のランク帯に興味が無い奴だったり……要は実力に見合ったランクになって無い奴らを総じてランク詐称と呼ぶ。とりあえず上級大会にはそういった奴らも出場するって事を肝に銘じておけ」
だから今の俺じゃ厳しいかもって釘を刺したのか…ん?それって俺に限らずじゃね?他の初心者とかやべぇじゃん
「ま、他の人は可哀想っすけどハッキリ言って無理っすね。智さんなら対策とか出来るっすけど…確か試験って11月に開催されるっすよね?」
「そうですよ、11月3日から開催される予定です!」
愛奈さんが自信満々な顔をしながら言う。
後一ヶ月ちょいしか残ってないのかよ!?うわっ…まじですか。
一ヶ月……死ぬ気で鍛えれば何とかなるかもしれない、ただDランクダンジョンだと足りねぇ…異世界での知識もそうだが別世界の常識や戦術がどこまで通用するのかもわからん…この世界の考え方を取り入れながら新しい戦略を練らねぇと…
考えすぎかもしれないが、備えあれば憂いなしだ。準備のし過ぎで後悔はしても失敗した後で後悔はしたくねぇ…明日から大会に向けて頑張らないと…
そう決意した俺は、リーダー達に自分の思いを告げた。
「俺、大会で勝つよ。だから今より強くなる」
元の世界に帰るにしたって強さや知識は必要なはずだ。Bランクになれば上級冒険者として認識され、地域によっては英雄視までされると言われている。そんな地位に着ければパラレルワールドの手掛かりも近づく…
「あぁ…それは分かっている。お前には必ず勝ってもらうぞ。だから」
リーダーが言葉を続けず、途中ニヤリと口元を上げた瞬間──
「「「「私」俺たちが鍛えてやる」」」
リーダー達四人が同時に俺へと宣言した。
そして、俺は思い知ることになる…蒼牙の強さ、恐ろしさを────
(・о・)




