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第12話:試験官その2 模擬戦Part2

書いてるの途中で模擬戦とは?ってなったのは秘密。

side:矢文


本物の強者は自ら弱く見せる。これは冒険者稼業の中で最も大事な言葉として世間に知られている台詞(セリフ)だ。


何故今そんな話をしたか…それは目の前の少女にその言葉が当てはまると感じたからだ。どう見ても戦闘経験がある戦い方に熟練された気…あの見た目からは想像できない力を持っている。


(俺も鈍ったな)


相手の実力を一目で見抜けない自分に修行不足だと心の中で憤慨した。弱く見せてるのなら見破ればいい、ただ、それが出来ないのなら完全に自分の力不足。


そんな事を思っていても、久々に腕が鳴る戦闘にワクワクとした気持ちが溢れ出て仕方がない。負の感情が一瞬にして正の感情に変換された。


--------------------


side:智洋


やはりこの試験官は、強い!。正直勝てる気がしない…俺の斬撃を正拳突きだけで相殺するわ闘気を全力とまで行かないけどそれなりに練った一撃を人差し指一つで流すわで化け物。


俺は意識を目の前に集中させ、改めて試験官を目視して分析…


試験官の戦闘スタイルはカウンター系に近い、近接型の人だ。なんの流派かわかんないけど、近隣国の術か、ここ日本の隠れた術か…もしくは能力(スキル)なのか…謎は深まるばかりだな。


頭の中で推測していると、目の前から試験官が急に消えた。


(!?消え──後ろか!)


俺は瞬時に場所を特定して、その場をジャンプする。


俺がさっきまでいた場所に試験官が居て此方を少し驚いた様な表情で見つめてきた。


すかさず俺は、脚に闘気を圧縮…そして宙を蹴ると、一気に距離を詰めて試験官の頭上にかかと落としをする。脚に闘気を圧縮する事によって擬似的な縮地が出来る様になる。ただし、これは初心者がやると闘気を無駄に使ったり霧散させたりするため初心者がやるのは勧めれない。


その場から距離を一旦取り、警戒態勢を取った次の瞬間──俺は吹き飛ばされていた。


(は?何が…起きた?)


気づけば壁に激突して倒れ込んでる自分…身体中に激痛が走りつい顔を歪めてしまう。


「すごいな。俺の衝撃波をギリギリの所で威力を削ぐとは…いや、無意識にしたらしいな」


試験官がこちらに歩み寄ってきては解説してくれた。


「親切に…どーも」


体を無理やり起こし、壁に手を付きながら立つ。振動を与える度に体の至る所が痛むが、正直耐えれる痛みだ。それに…やられたままじゃ気がすまねぇな。


「まだ行けますよ。今度は赤っ恥かかせてやりますよ」


そう言って柄を力強く握り直し、ある人物が教えてくれた構えを取る。


「ほう?」


興味深そうに見つめ、俺から距離を取ってくれた。案外そういう空気は読めるみたい。


(何も考えるな…)


ひたすら精神を集中させる。自分の頭の中には雑念一つとして存在せず、それから五秒で精神統一を終えて目を開く。


そして、剣を斜めに傾け…一気に闘気を解放──周りがざわつき、風が起こる。


《アルフェデート流剣術──零・始まりの斬撃》


斜めに傾けた状態から剣を振り、闘気で作った斬撃の何倍ものスピードで試験官に迫り、それを先程と同じように正拳突きで相殺するが顔を小さく歪めた。


「どうですか?俺の力」


また一人称が私から俺に変わってるが、全然気にせずにそのまま進める。


「…全くさっきとは別物だな。俺の拳が軋んだ」


自分の拳を見つめながら、告げてくる。


するとどこか嬉しそうな表情を浮かべ、此方に急接近!


(まじ!?)


驚きつつも、向こうと同じように俺も走る。


一瞬にして俺の間合いに詰めた試験官は姿勢を低くし、体をひねらせて俺の右横腹を狙う。


だが、それを俺は事前に読んで技を発動していた。


《アルフェデート流剣術──伍・金剛剣舞(こんごうけんぶ)


刀身が金に染まり、何十という数に刀身が分裂し出し…舞うように俺の周りを浮遊した瞬間試験官を襲うがさっきの体勢のまま左足に力を入れ、横に避けて回避した。


(うわっ、今の避ける?普通…)


あの反射速度には引くものがある、てか純粋に引くわ。


「アレは食らうと厄介だな」


特別な効果は無いけど、耐久性と切断力が上がる効果はあるから確かに厄介。


「厄介だが、軌道を読めばいい話だ」


そう言って、軽く何回かジャンプした後俺一直線に走り出す。それを阻止するように浮遊している金の刀身を試験官に投擲する。


投擲された金の刀身を左右に避けながら上手く躱し、距離はもう4mを切る距離…このままだとやばい!


少し焦りながらも投擲を続けるけど、一向に当たらず…俺との距離が1mもなくなった時俺は一か八かの覚悟で試験官に向かい走り…武功を発動。


間合いに入ったその時、強化された体で剣を巧みに振り続け…金に染った剣と焼けた肌色をした拳が何度もぶつかり合い鈍い音を立てながら何とか試験官との攻防を均衡に保つ。


それでもやはりこの体だと荷が重く、実力差もあってすぐに厳しくなる…そして、俺はある賭けに出た。その賭けとは…


「本気…ッの一撃で最後は決めない?」


「なに?」


攻防が続く中俺は切り出した。そう、最後の一撃で決めないかと言う提案だ。このまま続けたら確実に俺は負ける。どうせ負けるなら相手の本気の一撃で負けた方がいい。それに、時間はもう無いだろうし。


試験官は少し考える素振りをした後…


「わかった。もう時間も無いしな」


そう言って、右手に青く光る何かを纏い、膨張させていく。それを横目に俺も直ぐに構え今持ちうる最強の技を──


「いくぞ!!」


「来い!!」


俺は剣を大きく上段斬り、試験官は右ストレート…俺達の全力がぶつかろうとしたその時──


「ちょっと!ターーーイム!!」


聞き覚えのある声が響いてきたと同時に体が停止した。


(え…なんで…体が?)


あまりの出来事に困惑していると、声の主が此方にズカズカと音を立てながら接近…その姿を見て俺は血の気が引いた。


カンカンに怒って般若の様な顔つきをしていた長谷川さんだった。

\(^o^)/


次回、面白い展開来ます

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