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第4容疑者 レイ・九曜・クジャー


 スラムの闇の中から大通りに出ると太陽は既に西の彼方へ暮れかかっていた。


 血のような夕日が目に染みる。

 何故だろう。訳も無いのに涙が出てくるのは……


 二秒ほど経って俺は正気に戻った。あぶねえ、あぶねえ。

 帰って暗号文書を作って騎士団の書類仕事やっつけて次の計画を立てて基礎トレやって団員の訓練に付き合って飲み会に行って……

 俺はペラララッと手帳をめくって考える。


 うむ、睡眠時間をもうチョイ削れば三十分ぐらいは捻出できるな。

 部屋に香水まだ残ってたっけ。


◆◇◆


 スケーナ魔術学院。


 スケーナ交易都市自体は歴史の浅い街だが例外的にこの魔術学院と付属の学生寮だけはべらぼうな年季を誇っている。

 何しろ帝国魔術師ギルドを交易都市とセットで新参扱いするぐらいだ。


 そもそも帝国西海岸に新しい港が作られた際に交易拠点として築かれ、拡大していくにつれて当の魔術学院を飲み込んでしまったのがこの街である。

 事実として魔術学院が先にあり、街は後からくっついてきたのだ。


 遥か太古に別大陸の魔術師ギルドの支部として建てられたのが始まりらしい。

 地下には底知れぬ迷宮が存在し、魔神が封じられているやら禁呪が隠されているやらといった噂が飛び交っている。どこまで本当かは知らんが場違いに古めかしく技術に優れ、王侯貴族がこぞって子弟を通わせているのは事実だ。

 伝統に重きを置くあまり閉鎖的だったが、ここ最近になって自由闊達な交易都市の風に当てられて特待生制度なんかを始めた。

 身分に関わらず在野の天才を広く呼び集めましょうってやつだ。


 そういうとこがもう、お高く留まってらあね。


 と、ケチを付ける魔術の才なんぞ欠片もない俺だがちょっとでも時間があれば通っている。

 から揚げ以外のもんが出せねえかと苦闘してるわけじゃない。いや、アレについては魔術師ギルドで先に試したが何の成果も得られませんでした。あんな産廃スキルでも一応は世界の理と隔絶してるらしい。


 正門を通ると手続きで余計な時間食わされるので隣の建物をよじ登って屋根伝いに塀を飛び越える。

 裏庭の草むらの中に着地すると目の前は学生寮だ。


 既に日はとっぷり暮れている。


 石造り三階建ての寮は夜の闇の中に一層堂々と見える。並ぶ窓には熱心な学生たち蛍雪の明かりが幾つも浮かんでいた。

 今晩も三階の南東向き角部屋の窓に明かりが灯っているのを見て、俺は胸がこそばゆくなった。


 と、次の瞬間にその窓が開いた。


 窓の下からひょこっと整った顔が覗き、悪戯っぽくはにかんで小さく手を振った。毎回毎回どうして俺の気配が分かるんだろう。

 窓枠の端に引っ掛けるように降ろされたロープを掴み、一階と二階の住人に気取られぬように壁を這い上る。

 上を見上げれば今日は満月だった。


 音も無く三階までロープを伝い、ごろんと開いた窓の中に転がり込む。

 あの人は何時ものように涼しげな微笑で出迎えてくれた。


「無事で良かった……

 東は荒れてるって聞いてたから、すごく心配したんだよ」


 本当に世界のどこかに主人公がいるならば。

 俺はこの人だけは、そうではありませんようにと願う。


 名をレイ・九曜・クジャー。女性。16歳。スケーナ魔術学院の1学年主席にして公爵家令嬢。好きな花と香水の香りはラベンダー。

 最後の主人公容疑者だ。


◆◇◆◇◆


 俺がこの人と初めて会ったのは騎士団に雇われてまだ間もない頃だった。

 一目で貴族と分かったが、それは美しいローブや整った銀髪、怜悧で端正な顔立ちのためよりも『生まれながらの指導者』としての確固たる眼差しと物腰のためだった。


「君、暇そうだね。会場まで案内してくれたまえ」


 魔術学院の入学試験とやらの警備にかり出された俺は物陰で自主的に休憩を取っていた。そもそもイクシラがアホのくせに突然風邪を引いたせいでお鉢が回ってきたんだ。俺は悪くない。

 そこを何故か見つかり、ビンタされた挙げ句に首根っこを捕まえられてホールまでエスコートさせられたのだ。親父にもぶたれたこと無いのに……!

 と、それですめば良かったのだが、あろう事か会場のホールでこの人の婚約者たる王子様が如何にも庶民代表な(と言いつつ顔面偏差値は庶民らしからぬ)女の子と熱い視線を交わしていた。


 わあ、修羅場。ボク修羅場大嫌い。


 当然、目にした瞬間ケツまくって逃げようとした。厄介ごとに関わりたくなかったし、揉めたとしても精々嫌みの応酬程度で済むと思ったからだ。ほら、女子ってモテる子相手に徒党組んでそういうのよくやるじゃん。


 が、この人は秒でブチギレた。


 王子様が反射的にバツの悪そうな表情を浮かべた瞬間、次元大介ばりのクイックドロウで腰の杖を抜きやがった。

 ひっ!姫! 殿中!殿中にござる!!

 間一髪で羽交い締めに成功したがマジの刃傷沙汰寸前だった。明らかに魔力に殺気が籠もってたもん。こんなの絶対おかしいよ。

 普通こういうのはさ、まず穏便にマウントの取り合いからでしょ。猫のケンカだってメンチの切り合いから始まるんだよ?何で初手必殺なの?漆黒の意思なの?

 しかも相手は浮気した婚約者とは言え王位継承権第五位のガチ王族よ? イカれてるとしか言えない。


 そして間抜けな俺は、喚き散らして暴れるこの人を取り押さえながら漸く気付いたのだ。あ…悪役令嬢だわ、この人……と。


 後悔先立たず。俺は場の流れで入学試験に付き合わされ、この人のお供として迷宮を彷徨い歩き、何故か禁呪をこの人が見つけてしまったり等して、今に至る。

 要は物語の登場人物として組み込まれてしまったわけだ。わけが分からないよ。


◆◇◆


 俺はレイさん懇意の騎士と言うことで護衛が必要な時には必ず呼ばれ、目立った用が無い時もこうしてしばしばお会いしている。


 レイさんは戸棚から何やら小さな革袋を取り出した。

 開くとすぐに、ふわりと芳香が広がる。かなり上等なお茶ですねえこれは。


「君のために少し取っておいたよ。

 アルヴィンとフィオナがお土産にくれたんだけど、味も香りも中々良い」


 へい。そいじゃレイさんの分も煎れやしょう。


 満足げに手渡された革袋を恭しく受け取る。

 アルヴィンとは件の元婚約者、そしてフィオナその元婚約者といい仲になってしまった女の子だ。ところがこの人は俺が大した手を貸すことも無く、もう彼等と和解してしまっている。よく自分の婚約者寝取った相手と仲良く出来るよな。信じられねえよ。


 この人に関しては本当に腑に落ちない点が多い。


 まず悪役令嬢と言えば没落イベントである。このイベントに対してどういうスタンスを取るかによってシナリオの方向性が決まると言っても過言では無い。基本は回避する傾向にあるが絶対ではない。むしろ進んで没落しようとする主人公もいるし、周囲のメイドさんやら幼なじみやらが主人公というケースもある。

 奇妙なのは没落イベントのフラグ立てに先述のように割と洒落にならない手法を取った点だ。俺が止めなきゃ打ち首獄門になってもおかしくねえぞ。


 次に妙なのは俺みたいなのがストーリーラインに組み込まれてしまった点だ。

 世界観的に悪役令嬢ものは少女漫画の文脈を汲む。となれば、自然と登場人物は線の細い美男美女である。

 控えめに言っても俺はフツメンだ。モブ顔と言ってもいい。何なら先陣を切って『俺が行きます!!ウオオ』と特攻した次のコマで瞬殺されていてもおかしくない程度にはモブ顔だという自負がある。いざとなればやるぜ俺は。

 キラキラした少女漫画の世界には全くもって似つかわしくない。丸ペンよりGペンで描いて欲しいような顔の俺である。にも関わらず、この人は俺に良くしてくれる。本当にただ単に育ちが良いだけなのかも知れない。


 と思わせといて主要人物がピンチの時に犠牲になる身代わり人形なんやろ。騙され……だまさ…れても、いいかなあ、この人なら。と思わせるものがある。美人だしねえ。野郎は結局美人に弱い。

 他にも何故か逆ハーを築いてないとかしっくりこない点は多いが、実は……一応の仮説がある。


 頭は忙しく働かせながらもレイさんと一緒にお茶を飲んだ。うわあ、美味い。いつも飲んでる出がらしとは話にならん。


「君、結構忙しくやってるみたいだね」


 含むような眼差しと涼しげな微笑。俺はすっとぼけた。


 ええ、そりゃもう。東奔西走ってなもんですよ。


「そうやって君は私をのけ者にするんだね。

 いいさいいさ。どうせ私は籠の鳥ですよーだ。

 あんまり意地悪すると泣いちゃうからな」


 ()めてくれ、可愛く拗ねるのは。その術は俺に効く。


「スケーナの勇者様は夜な夜な学院の女子寮に忍び込んでるって騎士団の皆にバラすからな」


 めてくれ。


 本気で嫌がる俺を見て溜飲を下ろしたレイさんはくつくつと笑う。


「真面目な話……勇者なんて呼ばれちゃってる君が戦っているものの全部は分からないけど、さ。

 私は……ううん、とにかく無理は禁物だよ」


 もちろんです。死にたくありませんからね。


 レイさんは優しげに目を細める。


「君は相変わらず素直じゃないよね。

 死なせたくないからでしょ? 皆を」


 買い被りすぎですよ。ま、レイさんにお変わりないなら何よりです。


 それから幾らかレイさんのお話を拝聴する。色々溜まっている様だが幾らでも聞くとも。この人にとっちゃ、俺はまあ、いいとこちょい不細工なぬいぐるみみたいなもんだろう。


 ポットが空になるくらいのタイミングでお暇することとした。

 カップに最後に残った一口をグイと飲み干しマントを翻した背中にあの人の優しい声がふわりと被さる。


「また、来てくれるよね。待ってるから」


◆◇◆


 ロープから雨樋を伝って地面に着地。寮に背を向けたまま歩き去ろうとすると、少したってから背後で窓が閉まる音がする。

 そこでピタリと足を止める俺。


 本当の用はここからだ。

 庭の茂みから黒い影が二つ現れる。

 小さく咳払いして合い言葉を呟く。


 美容と健康のために……


『『食後に一杯の紅茶』』


 ロシアンティーを一杯。


『『ジャムでもママレードでもなく蜂蜜で』』


 よろしい。タイミングもぴったりだな。


「お帰りをお待ちしておりました」

「ご無事で何よりです」


 首尾はどうかね。


「お留守の間に襲撃が三度」

「背後関係は洗っている段階ですが……十中八九、教団です」


 やはり諦めないか。


 実は、あの人は禁呪を崇拝する教団(カルト)に狙われている。

 そしてそれはおそらく、俺のせいなのだ。


◆◇◆


 俺の仮説をまとめるとこうだ。


『本来、入学試験直前で主人公としての記憶が目覚めるはずが、俺の介入によってわやになってしまったのでは?』


 悪役令嬢とは本来『やさしい世界』が基本である。

 だと言うのに世界は魔王との戦争でゴチャゴチャしており、あまつさえ本人は悪役令嬢ものらしからぬ、かなり血なまぐさい奴らに命を付け狙われている。

 ポイントは迷宮に封じられ、あの人が継承してしまったとある禁呪だ。

 アレは本来、フィオナ嬢が継承するストーリーだったのではないだろうか。

 『元々の』ストーリーではレイさんはそれに嫉妬し、カルトと共にフィオナ嬢を狙い、結果として破滅する。

 『悪役令嬢もの』としてのストーリーでは、逆にフィオナ嬢を守り、カルトを撃退する。


 そういう筋書きだったのではないだろうか。


 ところが俺という異分子が入ってしまったため、シナリオが破綻してしまった……というが俺の仮説である。


 悪役令嬢の世界観であれば、すっぱりと元婚約者と関係を精算してしまったのはともかく、逆ハーを作っていないのは全く頷けない。

 が、俺があの人のサクセスストーリーを根本からぶち壊してしまったのだとすれば、辻褄が合う。


 俺の妄想で終わればそれでいいのだが、どうにも彼女の周囲の人間関係を見ると、悪役令嬢ものに見えて仕方ない。

 元婚約者の王子様はもちろん、上級生で家庭に難のある俺様系の伯爵家長男や、めっちゃ陽キャなんだけどふとした瞬間に影が見える実は隣国のスパイの宿命を背負った眼鏡の同級生とか、ずっと公爵家に使えてきた幼なじみの執事で一途な忠誠を誓ってくれているけど実は公爵家と契約してる精霊な黒髪赤目イケメンとか。


 もう全部さあ、あの人の攻略対象に見えちゃうんだよなあ。


 でも不思議なことに必要以上のフラグを立てないし、好感度も稼がないんだ、あの人。

 もちろん個々の問題を解決するために動くんだけど、必ず別の誰かを間に挟むんだよね。立ち回りが黒幕(フィクサー)っぽいって言うか……


 そういった資質も含め、主人公容疑が掛けられているし、俺が原因で過酷な運命に晒されているのなら責任を取らねばならない。あの人にはイケメンといちゃいちゃ出来る学園ライフを満喫して欲しい。


 と言うわけであの人の立ち回りを影ながらフォローしたり、秘密裏に護衛を雇っていたりするのだ。


 君たちも本当にありがとう。いやマジで。

 早いとこもうちょっと安全な仕事に回したいんだけど、教団(カルト)どもをブッ潰すまでは枕を高くして眠れねえからさ……


「はは、何ということはありませんよ。

 貴方が家族を救って下さったことを思えばね」

「ええ、俺も貴方がいなければあのまま鉱山で肺をやられて死んでました」


 そう言ってくれると助かるなあ。俺も君達の役に立てて嬉しいよ。

 来週は娘さんの誕生日だよね、何か贈るよ。3歳かあ。可愛い盛りだよな。君もそろそろ家の手入れが必要じゃない?こんど職人を紹介するね。地下室ってこまめに整備しないと意外にダメになるんだぜ。


 二人の笑顔がちょっと引きつった気がするが、暗くてよく分からなかった。



◆◇◆◇◆


 ふぃーっ……今日も無事にスケジュールをこなしたぜ。

 夜が明ければまた忙しい一日が始まると思うと中々寝付け……スヤァ。



「センパァーイッ!!大変ですぅ!!!」


 なんじゃあ!わりゃあ!!今寝たとこ、え!?もう7時!?嘘でしょ。夢だなこりゃ、スヤァ…


「フンッ」


 ンォギャッ!!


 こ、こいつ…ッ

 ぶっ…ぶん殴ったね…!?

 仮にも上官の顔面を鋼のガントレットで……ッ!


 レイさんにしか、ぶたれたこと無かったのに……!!


「寝ぼけてる場合じゃないです!魔王軍の襲撃です!!街に!!」



◆◇◆


 大慌てで鎧を着込み兵舎を飛び出し、駆け付けた城壁から見回せば街の周囲は魔物の軍勢で囲まれていた。

 ゴブリンやコボルト等の雑兵は言うに及ばず、攻城装備に身を固めた巨人族やら投擲弾を積載した飛龍族やらがうじゃうじゃ居る。詰みじゃん。


 おまけに小山?ってぐらいでっかい竜が3匹ばっさばっさ飛んでる。お日様が見えないよ?詰みじゃん……


 破滅のディストラクター。

 暴虐のランペイジャー。

 抹消のイレイザー。


 虐殺のジェノサイダーと位を同じくする三魔竜は異口同音に咆哮を上げた。


『魔人を』

『勇者を』

『あの怨敵を』


『『『出せ。出さねば殺す』』』


 ああ……恐れていた時が遂に来てしまった。

 振り返り街の中を覗けば人々が期待に満ちた眼差しを投げかけてくる。そればかりか誰かの呟きから始まった声が次第に膨れ上がり、終いには大声援となった。


「勇者様!!」

「スケーナの英雄!」

「頑張れーッ!」

「どうか街を!勇者様!!」

「あんな奴らやっつけちゃって下さい!勇者様ぁーっ!」


 誰一人として俺の勝利を疑っていない。

 俺がずっと恐れていたのはこれだ……調子に乗ったモブが身の程知らずに強敵に挑み、主人公をヨイショするために噛ませ犬になる……何処の誰のためだか知らないが、とうとう俺にもその順番が回ってきたというのか。


「せ、先輩……」


 いつもはウザいぐらいに威勢の良いイクシラも流石に怯えている。思えばこいつも気の毒な奴だ。

 逆に考えれば、年貢の納め時かも知れん。

 俺はただ死にたくない一心で走り回ってきた。居るかも分からない主人公のために心身を削り、一体何人の人生をねじ曲げてきたことか。


 イクシラ。よく聞いてくれ。


「は……はひっ」


 俺のことはさておき、とにかく団長に防備を固めるように伝えろ。魔術師ギルドにも協力を仰げ。改良した結界の準備がある。俺の名前を出せばすぐだ。次にこのメモにある商会を全部当たれ。軍事物資の備蓄なら騎士団の倉庫よりも多い。最後に旧市街のこいつに会え。避難用の大転送陣を幾つか確保してある。街の住民を逐次避難に動かすんだ。


「えっ あっ ええっ

 せ、先輩も、一緒に来てくれます、よね?」


 俺はニヒルに笑って見せた。ケヒャッ!


「ちょっと!!その笑い方止めてって僕いつも言ってるでしょ!!

 背筋がざわわっ!ってするんです!!」


 団長にはよろしく言っておいてくれよな。俺が生きてたら、皆避難してくれないだろ。


「えっ」


 俺は城壁の上から外に飛び降りた。


「ちょっとぉおおおおおお!!??

 センパァァァアアアアアイ!!!!」


 こんな危ない街に居られるか!俺は安全に出世したいんだよ。

 この戦いが終わったら、俺レイさんにプロポーズするんだ。花束なんかも買ってあっちゃったりして。

 ガイン、一緒に世界を平和にするまで、俺が死ぬわけないだろ!

 帰ったら、崇と一緒に飯でも食いてえな。嫁さんの手料理ならなおいい。パインサラダなんてどうだい。

 指輪を頼むよ、イクシラ。安物なんだけどね、お袋の形見なんだ。渡してないしそもそもそんな指輪は存在しないんだけどさ。


 これだけフラグ立てておけば確実だろ!!もう自棄だ!!

 どうせくたばるならド派手に散って読者の心に傷痕を残してやる!!


 先生の次回作にご期待下さい!

 俺が行きます!! ウオオ!!!


→後編に続く。


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