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王都ドラゴン魔法薬店~妖精達と一緒にスローライフ~  作者: 三和土
第三章 生活環境を整えよう
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050.結局店を空けるのです

 外側が出来れば中身も充実させたくなる訳で。

 地下薬草園を充実させようって事になった。


 魔道具製作はどうしたのかって?

 あれは暇潰しだから、暇になったらやるぐらいで良いんです。

 ……行き詰ってるとも言うけど。

 一回思考をリセットして、別の情報を入れる事も大事なんですよ。多分。


 薬草園を充実させるためには、色々な種類の薬草を集めなければならない訳で。

 王都から日帰りの距離にあるのは下級回復薬と辛うじて中級回復薬の素材位なので、それ以上となると遠出しないといけなくなる。

 つまり一日以上店を空ける事になるから、出来れば店番を雇わなければなのです。


 と言ってもお金が絡む話だし、ちょっとしか置いてないけど中級回復薬何かは良いお値段がする品な訳で。

 子供達の誰かにお願いするにはちょっと難しい。

 奥で俺が作業してて、店番だけっていうなら別だけど、留守を丸々預ける事になる訳だし。


 そうなると頼れるのはアレです。

 おばちゃん達のネットワークですよ。


 朝の混む時間帯が終わってから、もしくは俺が一日以上出ている場合は朝から来てくれて、夕方俺が帰って来るまでかもしくは日の入りの鐘が鳴るまで居てくれる人。

 それ程忙しい訳でも無いから、日中は店番をしてくれているなら別に内職何かをしてくれていても構わない事。

 みたいな条件で、一日の場合は半銀貨三枚、日中だけの場合は半銀貨二枚で人を探して貰った。

 店番して貰っている間に一本でも回復薬が売れれば採算が取れるしね。

 あれです、開いているっていう安心感が大事なのですよ。


 紹介されて来てくれたのは、最近膝を悪くして屋台を息子に譲る事になったというエレンさん。お年は秘密らしい。

 家に居ても良いんだけど、最近息子がお嫁さんを貰ったし、ずっと家に居るのもお互い気詰まりだろうと言う事で、この話に飛び付いて来たらしい。

 お店に置いてある在庫はいくつ置くか数を決めておいて、一日の終わりにどれだけ補充したかで売れた数を管理する様にした。

 薬はどれもそんなに細かい値段じゃ無いので、売り上げの計算はしやすいだろう。

 ハーブティは試飲用の茶葉を茶筒に入れてあるから、その範囲でなら好きにしてくれて良いと言ってある。

 まあ、引き続きおばちゃん達の井戸端会議の会場として使われるんじゃないかな。

 情報源として侮れないので大いに利用してくれれば良いと思うよ。




 店を留守に出来る体制が整ったと言っても、いきなり遠出をする訳でも無いのです。

 先ずは散歩がてら王都近くの森でも、色々と採取出来る物は有るのですよ。

 この辺りの魔物が持っている毒に対応した毒消し薬の素材とかね。


 今まではギルドの依頼を消化するためとか、自分が調薬するための材料にとか、決まった薬草を沢山採取するぞみたいな感じで森に入ってたんだけど、今回は見かけたら採取するかなぐらいの軽い感じでいる。

 果物の生る木とかも見かけたら、積極的に種なり挿し木用の枝なりを持ち帰るために採取している。

 こっちの果物は品種改良されている訳じゃないからちょっと酸っぱいんだけど、ジャムにしたりお酒に漬けたりする分には十分美味しいんだよね。


 上の方の枝に生っている実を採るのに、練習していればその内飛べるかもなんて淡い期待を抱きながら、翼を出しては羽ばたいてみるんだけど、全然浮き上がらない。

 いや、力に任せて思いっ切り高速で羽ばたけば、ちょっとは浮くんだ。

 でも姿勢制御出来る訳でも無ければ、前なり後ろなりに進む訳でも無いから、もう本当にただ浮いたってだけなんだよね。

 力で浮くんだっていうところの力の意味が多分違うんだよね。

 分かってても無い腕で掴めない様に、無い物で感じる事は出来ないんだ。


 まあ、諦めないけど。人に見つからない所で地道に練習するつもり。


 なので上の方の実は、魔法を使って取る訓練です。


「『小さき刃よ、切り刻め』ウインドカッター」

 魔法は力加減が難しい。

 小さいって入れていても、気を抜くと木を切り倒してしまいそうになるし、実を採りたいのにその実がバラバラになっちゃったりするのだ。

 森を荒らすつもりは無いし、必要な分だけ頂くだけのつもりだから、魔力操作を慎重にやらなければ。


 訓練場で的に向かって力加減をってやるより、対象物を相手にやる方が性根は入るよね。


「大分調整が上手くなりましたのう」

 と、肩口に乗っているオスカーが褒めてくれる。


「下級回復薬の作成で、ちょっとずつ魔力流す練習になったからねえ」

 褒められて伸びる子ですよ。

 採取しているのが薬草とかよりも果物とかの方が多いとか、寄り道ばっかりだとかそんなのは気のせいです。

 持って帰るのが大変だから、今日は狩りをしないでねとユースタスにも頼んであるし、自分もなるべく魔物を避ける様に移動している。


「そろそろお昼ご飯食べようか?」

 森の中と言っても中級回復薬の素材が採れる辺りは、まだまだ日当たりも良くてピクニック気分で居る事は否定出来ない。

 丁度良さそうな開けた場所を見つけたから、ここで昼食を取る事にしたのだった。

 50話目です。書き始めた時には全然考えてもいなかった……!

 お話は特に進んでいませんが、スローライフだから仕方が無いね。今後もこんな感じかと思いますが、よろしければお付き合い下さい。


 ずっと頭の仲でぼんやりとお話を考えているだけで、ちゃんと形にした事が無かったので、かなり手探り状態で書いています。

 後、書くのって時間が掛かるね!思った様には進まない。

 そんな感じですが、ブックマークとか評価とか感想とか頂けて、ちょろちょろと続いています。有難うございます。

 これからもよろしくお願いします。

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