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王都ドラゴン魔法薬店~妖精達と一緒にスローライフ~  作者: 三和土
第三章 生活環境を整えよう
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047.暇だと碌な事が起きないのです

 魔道具製作は順調です。

 と言いたい所だけど、実際にはそうも行かない。

 知っている語彙が少なすぎて、何かこう素敵な物を作れる気がしないのだ。

 まあその前に、何を作るかっていう問題も有るんだけど。


 何かヒントでも有ればと思って図書館に通って、魔道具に関する本を読み漁ったり、魔法に関する本を読み漁ったりしている。

 魔法と言えば、呪文は基本的に口伝で習うんだけど、一応本にも音階的な表記で記載されていた。

 もっとちゃんと言うなら、音階と発音の併記なんだけど、これ真面目に読み解いて発音しようとすると、割と怪しげな感じになりそうな気がする。


 怪しげなそれをふんふんふんと辿って繰り返していると、偶にパチンとシャボン玉が弾ける様に、言葉が脳裏に浮かんで来る事が有る。

 全部に関してじゃ無いのは、嘘を付いているのが書き残した人なのか、それとも再現出来ない俺の方なのか。

 音は音でしか無くてそれ以上でもそれ以下でも無いけれど、受け取る側の認知というフィルターを通すと変質してしまうという訳なのだろう。

 まあでも、これはこれで宝探しの様で面白い。


 魔術書を読み漁って、いろんな言葉を見付けるついでに、うっかり魔力を乗せ掛けして危ない事になりそうになったり。

 図書館通いは結構充実していたのだけど、ここで一つ問題が。

 そう、お金の事なんですよ。

 アイビン先生に助手のお給料を貰ったり、回復薬を売ったりしているから、そこそこ余裕のある暮らしをしているとはいえ、薬草は子供達から買い取りしているし。

 何より図書館の入館料がですね……。保証金は毎回返って来るから別に良いんだけど、入館料は一日半銀貨五枚なので。

 十日も通うと、庶民の一月の生活費ぐらいになってしまう。


 いや、本が高いのは分かっているから、入館料に不満が有る訳じゃないんだけど。

 本を一冊作るのに、ざっと金貨一枚から二枚ぐらいは掛かるらしいので、更にそれを買うとなると倍近くになるのだ。

 もう工芸品と言っても良いんじゃないかな。


 そんな訳で、楽しかったけど図書館通いも暫くお休み。

 また日中する事が無くなった訳です。振り出しに戻った感。


 いっそ作曲したり絵を描いたりするべきだろうか。

 この世界ちょっと娯楽が少なすぎる。

 いやまあ、食べるために働いて、家事労働してとかしてれば一日なんて直ぐに終わってしまうからなんだろうけど。


「む~ん。魔法陣でも適当に作ってみるか」

 暇に飽かせて仕入れた新しい言葉を使いつつ、一から構築してみるのも良いだろう。

 先ずは外枠の円を描いてと。中央は【重さ】。後は【軽減】とか【消費減】とかも要るかな。

 これ真ん中の言葉を【重力】とかにすると、重くする事も軽くする事も自由自在になるのかな?

 尤も【重力】はまだ言葉を見付けていないんだけど。


 後、これは重さを軽くする魔法陣だけど、容量を拡大する魔法陣が有れば、なんちゃってマジックバックになるんじゃないだろうか。

 荷物問題には苦労させられてるから、何とかしたいんだよね。


 魔法陣は二つの効果を同時に入れ込めるのかな?

 それとも別々の魔法陣を二つ刻んだ方が良いの?

 二つ刻んでもちゃんと動作するの?


 色々やってみないと分からない事は多い。

 けどまあ、二つ同時が無理でも、力は有る方だから、容量拡張だけでも何とかすれば、荷物の持ち運びが大分楽になる事は確かだろう。


 鼻歌を歌いながら、円の中に言葉を描き込んでは、何か違うな~と削ったり、線を足した方が良いような気がして模様を描き込んだり。

 眺めてみれば、何か言葉が足りない気がして、考え込んだり。

 まあ、そう簡単には出来上がらないか。


「お茶でも淹れようかな。皆はどうする?」

 煮詰まった時は一旦思考を切り替えて。リラックスするお茶でも飲んで、一休みするのが良いだろう。


 店の中をぐるりと見渡せば、オスカーは暖炉の上で腹這いになって寝ているし、ララは俺の手元で魔法陣を覗き込んでいるし、ゾーイもカウンターの上の睡蓮鉢の中で優雅に尾鰭を揺らしながら泳いでいる。

 ユースタスは暖炉の前に家の方からラグマットを持って来て、だらんと身体を伸ばして寝ている。暖炉でお腹を焙っている感じ。毛皮が有るからこちらが思う程は熱くないらしい。


「あれ、エドワードは?」

 何か静かだなあと思ったら、賑やかし担当のエドワードが居なかった。


「はいはーい! 呼ばれて飛び出て何とやらだよ~!」

 ぴょんぴょんというか、ボムボムというか、軽快に飛び跳ねながらエドワードが家から店への扉を開けて入って来る。


「て、あああ。むっちゃ泥だらけだし!」

 何故家からやって来て泥だらけなのか謎だけれど、嬉しそうににっこにこの顔から付け足しの様な尻尾の先まで泥まみれで、当然エドワードが通った場所にも土が所々に落ちている様な有様だった。


「ストップ! ストップ! それ以上動いたら駄目!」

 足元に掛けてあった雑巾を掴んで、取り敢えずエドワードの全身を拭く。

 汚れているから雑巾で良いだろう……。後で洗ったらタオルで拭いて上げれば良い。


「はあ……。取り敢えず何やってたかは掃除が終わってからね」

 雑巾で拭き取るべきか、先ずは箒でざっと落ちた土を集めてから雑巾を掛けるべきか。

 悩んでいたら、ユースタスがストップと言われて動いている途中の態勢で固まっているエドワードを咥えて、風呂場に放り込むべく家の方に歩いて行くのが見えた。

 年末年始のお休みも終わって、やっとペースを取り戻せてきた感じです。

 ストーリーを進めたいなあと思いつつ、唐突にストーリーに移っても何なんだってなるしと悩み中です。(一応目指す終着点は有るんですよ、このお話)

 まあ、心の中のエドワード君が「なるようにしかならないって!」と言っているので、目先のエピソードを重ねて行くしかないのかな~とは思っていますが。


 そんな訳ですが、読んで下さってありがとうございます。ファンタジーっぽくスローライフ感を出したいなあと思いつつ書いています。よろしければ感想などもお寄せください。

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