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23話

「ふぁ〜おはよー」

そう言ってレヴィは手足を伸ばして軽く伸びをする。


『おはよう、よく眠れた?』


「うん、眠れたよ。ビーちゃんは?」


『眠れたよ。』

レヴィの寝顔を見ながらニヤニヤしてたらいつのまにか朝になっていた、、、とは言えない。

どうやら俺は運転以外では疲れない様で、徹夜したところで苦にもならない、むしろ昨晩も眠れないからレヴィを見てたんだ。

いい訳じゃないよ、、、、、、とはいえ流石に自分でも気持ち悪いぞ俺、、、。


「おーいたいた。レヴィ今日の予定は決まってるのか?」

再びナック登場。


「おはようナック。今日は少し買い物するだけで特に予定はないよ?」


「買い物か、それならとっとと買う物買ってその後観光でもどうだ?レヴィはこの街初めてだろ。いろいろ案内出来るぜ?」

ここズーカの街は首都に次ぐ大きな街で、歴史も長いので様々な観光スポットがあるらしい。


『ナック、俺の前で堂々とデートに誘うとか、それなりの覚悟してるんだろうな?』

ノーマルに戻したマフラーを、チタンに付け替え音で威嚇する。


「こえーよビーちゃん、そんなつもりで言ってんじゃねぇよ。だいたい、娘くらいの歳の子相手にそんな気になれねぇよ!」


「ナック子供いるんだ?」


「あぁ、女房と一緒に逃げられたからたまに会う程度だけどな。こんな仕事だからしゃーねーわ」

前回あった時も、離婚してからの方がパパとよく会うねと言われたそうだ。


「で、どうだ?」


「ん〜私が観光している間ビーちゃん一人で寂しいから止めとくよ、気を使ってくれてありがとう。」

そんなレヴィの言葉に感極まる、やっぱこれって愛だよな?

とは言え何時も俺と一緒じゃ流石にレヴィも退屈だろう、観光ぐらい楽しんでほしい。


『いいよ、行っといで。俺も色々考えたい事あるから大丈夫だよ。ナックも暇だから来たんだろうから、精々連れ回してやればいいよ。』


「ハハハ、バレたか。この街での予定は全部ルーフェンの領域でな、俺のやることは何もねーんだ」

そうしてナックに連れられて観光に向かったレヴィを送り出した後、俺はステータを開く。



型式:T1-AT

駆動方式:4WD

排気量:658cc

最高出力:58ps/6000 rpm

最大トルク:7.5kgm/4,400rpm 

燃料(FULL):37L/(37)

燃料回復量:1.3L/h 

燃料消費率:16km/ L

強度:211 

オプション:パワステ・パワーウィンドウ・オートA/C・ナビ・スーパーチャージャー・ブルガード・リアポールバンパー・エンジンガード・ブレーキパット・キャリパー6P・ロールゲージ・ボディ補強スポット・ショックアブソーバー・ブッシュ類・スタビライザー・リミテッドスリップデフ・ホイール・タイヤ(オフロード)

OP:32820

所持金:400900



OPがえらく増えてる。

前回確認してからも増えているのでタイミング的には敵を倒した経験値でも増えると思って間違いないだろう。

その割には強度なんかは変わってないのでLVは上がってないみたいだ。


単純に経験値が足りないだけかも知れないが、前にちょっと思いついた可能性を試してみることにする。

一先ずレヴィの為にバケットシートを買ってみる。



型式:T1-AT

駆動方式:4WD

排気量:658cc

最高出力:58ps/6000 rpm  

最大トルク:7.5kgm/4,400rpm 

燃料(FULL):37L/(37)

燃料回復量:1.3L/h 

燃料消費率:16km/ L

強度:232 

オプション:パワステ・パワーウィンドウ・オートA/C・ナビ・スーパーチャージャー・ブルガード・リアポールバンパー・エンジンガード・ブレーキパット・キャリパー6P・ロールゲージ・ボディ補強スポット・ショックアブソーバー・ブッシュ類・スタビライザー・リミテッドスリップデフ・ホイール・タイヤ(オフロード)・バケットシート

OP:32820

所持金:385900PS



強度が少し上がった、一割くらいだろう。


続いてドアバイザーを買ってみると回復量と強度が上がっていた。


燃料回復量:1.4L/h

強度:255


確信を得るためにもう一つ、ヘッドライトをHIDにしてみる。


燃料回復量:1.4L/h

強度:280


燃料回復量はともかく強度に関しては何か買うごとに約1割上昇するようだ。

これってLV上げ放題じゃね?とは思ったが、言い換えればオプションを買うことでしかLVが上がらないとすれば、全て買い尽くしたらLVが上げられない事にもなる。

まぁ、先の心配は今は置いといて次の検証だ、購入金額で上がるLV数は変わるのか?


検証云々とは関係無しに買おうと決めていた物がある。

この先もレヴィは俺の中で寝るようで、昨晩寝る前に聞いた話では、今借りてる宿も引き払うつもりらしい。

そうとなれば買う物は一つしかないだろう、買っても直ぐに外せるから問題ないはずだ。

Kトラ用キャンピングキャリー、お値段16万Ps。

早速ポチってみると更に項目が現れた。

どうやらこれはガワだけの値段だったようで、色々追加していくと結局26万PSにもなっていた。


燃料回復量:1.5L/h

強度:308

所持金:123400PS


まぁ所持金が少々寂しくなったが、全損でもしない限りは大丈夫だろう。

因みにLVは一つしか上がらなかった、オプション内の追加購入ではLVアップの対象に含まれないらしい。

とは言え追加購入した分は自在に出し入れできるので、用途に沿ったレイアウトが出来るのがありがたい。


その後も色々とキャンプキャリーのレイアウトを試行錯誤しているとレヴィ達が帰ってきた。


「ふぁぁぁぁ、ビーちゃんまたなんか変わってる!」


『ふふ、良いだろ。レヴィの為に買ったんだ、是非中を見てくれ!』

そう言ってレヴィをキャンプキャリーの中に招待する。

1階には電気コンロ、水道、冷蔵庫を備えた簡易のキッチンと詰めれば大人4~5人が座れるソファーベット、小型のエアコンも装備されているので何時でも快適に過す事が出来る。二階部分はロフト状になった大人二人が寝れる主要ベットだが、最大のポイントはこの主要ベットをスライドさせる事により一階部分の天井高さを180cm近く確保できる事だ。

小さなKトラでも、出来る限りの開放感を得られるように素晴しい工夫が施されているのだ。


「ふぁぁぁぁ、何これ部屋が、、、、、ふぁぁぁぁぁぁ」

レヴィは入り口で只々口をあけて感心してる。

うん、いい反応だ。


『レヴィが宿を引き払うって言ってたからさ。入ってみて、レヴィの好きなように使っていいんだよ』

引き続き、ふぁぁぁぁという声を上げながら中を見て回っている様だ。

「椅子がフカフカだ」とソファーではしゃぎ、「水が出る!」と蛇口で興奮していた。

喜びはしゃぐレヴィの声を聞いて、いい買い物をしたと感無量だったのだが、ここで一つの問題に気が付いた。

レヴィの姿が見えない、、、、、ナビ視点ではキャビン後部が邪魔でキャリー内の一部しか見ることが出来ない。

キャビンの後ろ窓は取り外す事はできたが、壁を無くす事はできなかった。

後日鍛冶屋にでも行って切り取って貰うとして、レヴィの姿が見えないのは致命的だ。

何より寝顔が見れなくなると、眠れない夜の楽しみが無くなってしまう。


購入可能アイテムを睨みつけ必死で知恵を絞る。

防犯の為にドライブレコーダーを車内に向ける使い方を思い出し、早速実行すると目論見通りドラレコのカメラを通して視点が確保できた。

防犯の為(・・・・)にキャリーの前後に取り付ける。

レヴィがどこに居ても目が届く。

うん、レヴィの安全のためだ。


因みにドラレコを買ってまたレベルが上がったが、二個目のときは上がらなかった。


燃料回復量:1.5L/h

強度:338

所持金:115800PS



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