永遠 (最終話)
母親が外国人のハーフらしい。
青年は僕の分のコーヒーを入れてくれた。
藤野宮ヒカリ‥‥それが青年の名前だ。
彼と和やかな一時を過ごした。
お互いの紹介や好きな事、初対面でこんなにも会話が弾むものなのだろうか。
不思議だ。
いつのまにか、お砂糖をたっぷり入れて飲んでいたコーヒーもあとわずかとなった。
聞きたい事は山ほどあったが、僕はそれを後回しにしていた。
ようやく、美樹という少女のことや、どのようにして自分がここへ来たのか知る事になった。
青年の表情は至って変わらず、淡々と物語った。
『ここにくる人は、君が久しぶりだよ。見ての通り非日常的な街でしょ?でも皆この道を通って行くんだ‥‥。まあ、ほとんどの人が気がつかないけれどね。』
『?』
『けれども君は気づくことができた。大丈夫だよ、すぐにまた新しい世界が待ってるから。』
その瞬間心臓がちぎれそうになった。
終わり
解説的な何か。
彼の迷い込んだ世界は、時計でいう12時にあたる場所です。
生と死の循環地点を主人公は気づいて(知って)いるため、サブタイトルは『永遠』です。一言で表すと、永遠に終わることのないループに絶望しているお話です。
その間、出てくる登場キャラクターはその始まりでもなく終わりでもない空間の番人で迷い込んだ人を新たな世界に送り出すのが運命です。
こんな設定且つ終わり方ですが、読んで下さった方、ありがとうございます!
このお話は架空のもので、筆者の私のスカポンタンな脳内にて作成された『何がしたいのか分からない』と自分でも思うくらい謎なものです。
読んで下さった方、ありがとうございます! 終了です!




