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第六話:交錯

「はてさて、どうしようかねぇ。」


電話を耳に当てたまま、鳴神が呟いた。その声に緊張感は感じられない。


「とにかく、こっちの人達は回しとくから、それまでよろしく。」


電話口からも同じく緊張感のないトーンで保寿が話す。

目の前では、襲撃者に連れてこられたらしい害意むき出しの雑鬼達が、何故か人がいる場所とは関係無しに迷走していた。鳴神がかけた幻術にはまり込んでいるのだ。デパート内にいた人々は雑鬼達の奇妙な行動に冷静さを取り戻し、鳴神が即席でつくった結界の中に固まって集まっていた。


「とにかく、さっさと頼むぞ。」


「了〜解〜。」


非常に軽いノリで電話を終えた保寿に軽く溜め息をつきながら電話をしまう。

そのタイミングを狙ったかのように、頭上からの攻撃。

反射的に手を頭上に掲げ、己の霊力より展開した結界で攻撃をはじく。

が、予想よりも威力が強く展開した結界はガラスのように砕け散る。

結界のかけらが散り、空中にて消滅するのを尻目に、鳴神と襲撃者の視線が交差する。


片や、嘲笑をその口に含み。


片や、不敵な笑みをその口に浮かべ。


「お前、何?」


「・・・陰陽師。」


静かに敵意と笑みを交錯させた。

鳴神に襲撃者のその嘲笑は非常に気に障るものだった。

襲撃者は、子供の姿をしていた。外見は12か13程度。保寿の外見よりもさらに幼いものだった。

が、そこに無垢や純真といったものは微塵も感じらない。むしろ真逆の、おぞましさ。

昨日相対した、黒いナメクジもどきがさらに悪化したものだった。

完結ではありませんが、良ければご感想などお願いします。

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