壊れ果てた未来
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投稿遅れてごめんなさい。なかなか満足のいくものが出来上がらなかったんです。
説明回なので、気合入れて頑張って読んで下さい(笑)
文章力無くてすみません。
前回までのあらすじ
兄が死んで自暴自棄になっていた主人公直人は、友人の未奈に励まされ、再び他人と接する事ができるようになった。これからまた友人と過ごす『普通で幸せな日常』が始まるのである。しかしその日常を破るが如く、ローブを纏った男が直人の前に現れ、命を狙う。直人は間一髪のところで、若干八歳の男の子、佐藤充に助けられる。直人はそのお礼として充を家で泊めてあげることにした……。
「ただいま」
直人は充と共に玄関に入り込んだ。直人の声を聞きつけたようで、誰かがリビングの方からスリッパの音をパタパタと鳴らせながら近づいてくる。
「おかえりなさい、遅かったわね……、あら?」
音の主は直人の母であった。直人の母は直人の帰宅を出迎えたが、いち早く異変に気付いたようで、驚きの声をあげている。驚いて当然である。見知らぬ男の子、つまり充がいるのだから。
「その子はどうしたの?」
直人の母は胸中の疑問をそのまま尋ねる。直人はもちろん、見知らぬ男の子を連れて帰って来て、すんなりどうぞと家に入れ、ましてや飯から寝具まで用意してもらえるとは思ってはいなかった。こうして理由を聞かれ、早くも充のお泊り交渉は難航しそうだった。しかし、直人はそのくらいのことは覚悟している。万が一、我が家に泊めてあげることができなくても、少ない小遣いをはたき、何としてでも自分の命を救ってくれたお礼をしてやりたいと直人は思っていた。あの時、もしも充が助けに来てくれていなかったならば、確実に直人はこの世にいなかっただろうから……。
しかし実際はどうであろうか。直人の母の表情は柔和で、直人を咎める様子など全く無いように見える。直人は素直に充のお泊り交渉を決行した。もちろん、炎を出す男の話や充は命の恩人など、この世において信憑性もなく摩訶不思議な出来事については一言も話さず、充はどこの子かもわからない迷子で、食事にありつけなくて困っていると直人は母に話した。
直人の話を適当な個所で相槌を打ちながら、直人の母は聞いている。そして、全てが話し終わると充の現状を理解してくれたのか、充をリビングまで案内してくれた。充を連れ込んだことに対するお咎めは無いようだった。
リビングに入ると、直人の父が入り口のそばにある大きなソファにどっしりともたれかけて、ニュース番組を見ていた。直人の父は一度クルリと上半身だけ向きを変えて、充がいることを確認したが「いらっしゃい」と充に一言告げると、上半身を元の向きに戻し、再びテレビを凝視した。直人の危惧は幸い、無駄に終わったようである。
それから、直人の母が夕飯を盛り付け、直人家と充を含んだ計四人で食卓を囲んだ。今日の献立は大きなデミグラスハンバーグに色鮮やかな野菜が盛り付けられたサラダ、そして、コンソメスープと白米と非常に食欲をそそられるものだった。忘れていた空腹が蘇ったかのように充のお腹がぐぅと鳴り響いた。
「うふふ、いただきましょうか」
母さんは嬉しそうに微笑んでいた。そして、それぞれが「いただきます」を言い、食事が始まる。
食事中の会話は、直人の両親が主に充の名前や住所などを尋ねる内容だけであった。両親も充のことが心配なのだろう。充は先程、未奈の質問に対し「未来から来た」など、ぶっ飛んだ返答はせず、わからないの一点張りでその場をしのいでいた。おそらく、充なりに非現実的な話をしても無駄だと悟っているのだろう。しかしそれなら、未奈に会った時もそう答えてくれたならば、直人を含め変な子扱いをされなかったのだろうと、直人は心の隅の方で思っていた。結局、両親は
充から名前しか聞き出せず、晩餐は終わりを告げた。
「充君」
母さんが優しく充に尋ねる。充は突然話しかけられ、キョトンとした表情を見せている。
「お着替えとか持って無いでしょ。あっちの部屋にある直人が小さい頃着ていたパジャマを貸してあげるから行きましょ」
「ありがとうございます」
充がお礼を言うと、二人はリビングから出て行った。すると、これ幸いと直人の父が直人に話かける。
「直人」
「何?父さん」
「お前もあの子のことは何もわからないのか」
わからないと言えばわからないが、話そうと思えば先程起きた奇怪な出来事を話すことはできる。充が只者ではないことを伝えることはできるだろう。しかし、問題はそれを信じてくれるか信じてくれないかにある。普通は信じない、そんなことは言うまでもない。だから、直人はこう答えたのである。
「おれにもわからない、ただ困っていたから助けようと思ったんだ」
直人の父は困ったなぁとでも言っているように、ワシワシと後頭部を掻く仕草をした。
「そうか……。早く親御さんが見つかるといいね、一応警察には連絡しておくから今日は泊めていいよ」
「ありがとう、父さん」
直人はそう返事したものの、警察なんぞ当てにならないだろうと、確証はないがわずかにそう思っていた。本当に充が未来から来たのならば、誰も充の家や両親を見つけることはできないから……。
程なくして母さんと充がパジャマを持ってリビングに現れた。直人の母は直人の目の前に大人用のパジャマを突き出すとこう言った。
「はい、これはあんたの、充君をお風呂に入れてあげてね」
「おれが?」
「そーよ、充君も、もう女の人とはお風呂に入りたくないでしょうし」
充は少し顔を赤らめていた。このくらいの年になると流石に異性に対して恥じらいを覚えるのだろう。昔のことはよく覚えてないが自身もそうだった気がするなどと考えながら、直人は母さんの命に従い、充と一緒に風呂場に向かった。
「ねえ、直人お兄ちゃん」
風呂に肩までつかり、頬を紅潮させている充が会話を切り出した。直人は浴槽の外で無心に髪をシャンプーで洗っている。もこもこと大量の泡が発生する。
「直人でいいぞ」
直人が弟であるせいか、どうもお兄ちゃんと呼ばれるのには抵抗があった。
「じゃあ、直人」
充が言い直してから会話が始まる。
「ありがとね、今日は」
「そんなことは父さんと母さんに言ってやってくれ」
「うん、後で伝えるよ、でもね」
充は続ける。
「直人がここまで連れてきてくれて、僕を泊めてくれるように頼んでくれたから、こうして美味しいご飯が食べれて、温かいお風呂にも入れてるんだよ、だから直人にもありがとうを言いたいんだ」
「そんなこと、お前がおれの命を助けてくれたことには釣り合ってはいないさ」
直人はそう答えたものの、充に素直に心からのお礼を言われたことを、少し照れ臭く思っていた。そんな照れ臭さを紛らわすかのように、頭から思い切り熱いシャワーを浴びる。頭に乗っかっていた大量の泡が直人の表情を隠しながら流れ落ちていった。
「そんなことより」
困った時は話題転換。このままお礼を言われ続けても埒があかないと直人は判断した。
「お前は本当はどこから来たんだ」
「未来から」
夕飯の時と違い、今度は本当の事を言ってくれた……のか?直人の中には疑問が残るが、今日の奇怪な出来事を考えるとこいつの言う事は本当ではないかとも思ってしまう。
「お風呂から上がってから、ちゃんと話すよ。ここで話すと、のぼせちゃいそうだから」
長い話になるのだろう。ここでは話せないようなので、直人は急いで体をこすって洗い、綺麗に泡を落とすと充の手を引いて浴室から出た。それから、バスタオルで綺麗に水分を拭き取ってやってから、昔着ていたパジャマを充に着させてあげ、二階の自室へと直人は直行する。充はというと、両親にお礼を言うためにリビングへと向かっていた。
「ふぅ……」
直人は自室にある椅子に腰かけ、大きく溜息をついた。結局、なぜ自分の命が狙われていたのか、そもそもなぜ未来から……。あれこれと思索を張り巡らせていると充が直人の部屋に入って来た。小さな手には500ミリのポカリのペットボトルを二本持っている。
「ただいま、さっき直人のお母さんから脱水症状防止とかでくれた。直人の分も、はい」
充はそう言うと二本の内一本を直人に差し出した。入浴時には、人間は知らぬ内に汗をかき水分が不足しがちになるとは小耳に挟んだが、突然の客人に対し、脱水症状防止のためスポーツ飲料をくれるとは、直人は両親に感謝するあまりである。感謝を噛み締めながら、直人はポカリを一口だけ口に含み、本題に入ることにした。
「もう一度聞くが、お前は本当に未来から来たのか」
さっき風呂場で尋ねたことをもう一度直人は尋ねた。やはり、直人は充の言う事を、まだ完全に信用しきれてないようである。他にも聞いてみたいことは山ほどあるが、まずはこのことからシラミ潰しに確証を得ていくことにした。
「うん」
充は肯定は崩さないで、話を続ける。
「そして君を未来の魔法使い達から守るため未来から来たんだ」
「……魔法使い?あの男もか?」
直人の言うあの男とは、直人の命を狙った炎を使うローブの男のことだ。
「うん、あの人は『炎神』と呼ばれてる人」
神……。直人は少し疑問に思ったが、充はこれから直人が知りたいことを順々に話してくれるのだろうと考え、開きかけた口をつぐんだ。充は話始める。
「今、つまり現在のこの時間軸から約200年後の未来では、核爆弾を使った激しい戦争が起きるんだ」
「核?そんなものを使ってしまったら、人類が滅びるどころじゃ済まないんじゃないか?」
直人達が歴史で習った核爆弾でさえ、一つの都市を破壊するには十分過ぎる能力を持っている。しかし未来で使用されたのは、おそらく時が経ち、さらに高くなった化学技術で作られた核爆弾だ。都市一つでは済まないだろう。そして、全てを破壊し尽した後に残る放射性物質は、爆発から逃れた人々をさらに苦しめる。そんなものが使用された未来はすでに廃墟と化しているのではないかと直人は想像した。
「うん、だけどちょうど今から20年後くらいに、ある化学者によって放射能を完全無害に変える薬品が発明されたんだ。開発された頃は、人類の世界平和のためにその薬品は使われた。例えば、原子力発電とかで処理に困った放射性物質の分解や核所有国の持つ核爆弾の解体とか……」
ここまで聞く限りでは、世界からは核爆弾が完全に無くなったはずだ。しかし、未来では核戦争が起きたと充は告げた。直人は率直にその矛盾を素直にぶつける。
「ならなんで、未来で核戦争なんか起きたんだ?」
「それはね、今から約150年後、ある二つの大国が領土獲得を目的に、大きな戦争をしたんだ。だけど互いに戦力は拮抗していて、何年経ってもその戦争に決着が着かなかったんだ。そこで、打開策として取り入れたのは核爆弾を使う事。領土獲得だけが目的だったからね、焼け野原だろうと土地だけが残ればよかったんだ。それに、残留した放射能は薬品で消せばいい。目的の達成には最適の兵器だったんだ。片方の国が核爆弾を使用すると、もう片方の国も負けじと、相手国が倒れるまで核を発射し続けた。二国は様々な国と同盟を組み、次第に、戦火は世界中に広がった。戦争は片方の国とその同盟国の核弾頭ミサイル発射台を殲滅するまで続いた。結果、片方の国とその同盟国全てが全滅し、勝利した国も傷を負い、戦争が終結した。その戦争は20年も続く長いものだった」
充は一拍置いてから、話を続ける。
「しかし、世界は再び戦争を起こすことになる。次の戦争の原因は魔法を使える人類が現れ始めたため……」
ここでようやく魔法が話に出てきた。直人は口を挟む。
「……。でも、何で戦争がまた起きたんだ?」
「魔法が使えるという、明らかに普通の人間より強い人類が現れたからさ。人々は魔法に対して恐怖を覚えた、魔法が生まれたタイミングが悪かったんだ。ほら、核戦争の後だったからね、僕たちみたいな魔法が使える人間は『核の悪魔』とか呼ばれて蔑まれたんだ。それから魔法が使えない人間は、魔法が使える人間を殺し始める。対して魔法が使える人間は殺されないように魔法が使えない人間を殺す。それぞれがお互いの身を守るため、魔法が使える人間と使えない人間の間で戦争が勃発し、再び世界は混乱に陥ったんだ」
直人は充の話を聞いて息を飲むばかりだった。なぜなら直人の未来は、平和のために使われた薬品も兵器を使うための道具へと変化し、人間同士が長く戦争を続ける……。そんな悲しい未来だったからだ。誰がこんなことを望んだのだろう。目を背け、耳を塞ぎ、何も聞かなかったことにしたい。でも、そんな未来はいつか来てしまう。直人がここまでの話を聞き、覚えたのは『恐怖』という感情だった。充はそんな直人の心境を気にかける事無く、全てを話し続ける。
「戦争が大きくなっていくにつれ、魔法が使えない人間の間で高熱を出した子供を殺したら金一封がもらえるというお触れまで出たんだ」
直人は話が少し飛んでいる気がしたので、充にもう少し詳しく話すように促した。
「あぁ、ごめんね。魔法はね15歳くらいまでの子供にしか生まれないんだ。生まれたら死ぬまで魔法は使えるけどね。突然、精霊って言うのかな?目に見えない何かが体内に巣食うんだ。そうすると、高熱が発症した数時間後、人間は魔力を練り、魔法を使えるようになる」
「だから、これ以上魔法が使える人間を増やさないために高熱を出した子供を殺すのか?」
「そう、でもね。それじゃあ、いたちごっこに過ぎないんだ、精霊が巣食った肉体が死滅した時、精霊はまた次の肉体を求めて彷徨うからね」
つまり、殺しても新たに別の肉体に取り憑くので、一向に魔法は無くならないという事だ。
「ちなみに、その取り憑いた精霊によって属性が決まるんだ」
「つまり、あの男は炎の精霊が取り憑いたということか」
「そうだよ、話を戻すとね。そんな残虐な行為を続ける人たちに呆れ、魔法が使える人達は人間であることを放棄し、自分達を蔑む人間達とは違う存在であることを示すため、自らを『神』と名乗り始めた。」
だから『炎神』……。そうと言われるとローブの男は去り際に、充のことを『時の神』と呼んでいるのを、直人は確かに聞いた。
「でも、僕は自分のことを神だとは思っていない、僕たちは普通の人間なんだ。いつか、魔法とか関係無しに人々が分かり合える日がまたくるんだ。今は皆お互いが怖くて距離を取り合っているだけだ……そう思うんだ」
幼いながらも、充が言う事はとても正しい事だと直人は思った。しかし、ここまでの話だけだと疑問が一つ浮上する。
「でも、なぜおれの命が狙われるんだよ?」
そう、今までの話はわざわざ未来から時を越え、直人を殺しに来たこととは全く関係がないように思えた。
「最初の方に話した核を無害に変える薬品を開発した化学者を覚えてる?」
「ああ、いたな」
「じゃあ、タイムパラドックスって知ってる?」
タイムパラドックス。時間的逆説。時間軸を遡り、過去を改変することで未来に起こる矛盾のことだ。直人は兄の持っていたSF漫画にタイムパラドックスを題材とした話があったため、言葉の意味はわかった。
「要は『その人がいなければ、未来に核戦争は起きなかった』と魔法が使える人間達は思ったんだ、そこでタイムマシンで過去に遡りその人物を殺すことで、タイムパラドックスを起こし、未来で戦争が起きなかったことにしようとしたんだ」
直人はその時点で、大体の話の流れが読めた気がした。
「つまり、その化学者がおれなのか」
「いいや」
直人の予想とは外れ、充は否定した。しかし、この予想が違うならば直人はどこに未来の戦争との関係を持っているのだろうか。充は言葉を繋げる。
「その科学者の名前は仙崎直幸。君のお兄さんさ」
直人の予想と反して、意外な人物の名前が挙がった。その化学者が今から20年後の未来で薬品を開発したせいで、未来の戦争は起きたのだ。しかし、直幸がその化学者となると色々と無理が生じてくる。なぜなら、もうすでに直幸は亡くなっているからだ。生前、直幸がそんな薬品を開発し残したとも思えない。この発言を直人は認めることができなかった。
「……嘘だろ!兄さんはあの日、工事中の橋に置いてあった資材が落ちてきて、それに潰されて死んだんだ!おれは目の前で見たんだ!殺されたりしてないはずだ!」
直人は動揺を隠しきれず、立ち上がり、言葉を畳みかけるように言った。しかし充はその発言を聞き、全く動じずに返答する。
「いや、確かに君のお兄さんはその時に殺された」
「……まさか」
直人の顔から血の気が引いていく。
「その上から落ちてきた資材は、未来から来た魔法使いが落としたんだ」
「なんだよ……それ。じゃあ、兄さんは殺されたって言うのかよ」
直人は頭を抱えながら、ストンと力無く再び学習机の椅子に座った。紡いでいく言葉も、次第にボリュームが下がっていく。充が再び口を開いた。
「そして、現在直人の命が狙われている理由は、直幸お兄さんが亡くなっても、未来が寸分も変わらなかったからなんだ。今まで通りに時は刻み続けた。どんな文献を開いても、直幸お兄さんが薬品の開発に成功したという事実は揺るがなかった。タイムパラドックスが起きることは無かったんだ」
直人は話を聞いていないかのように椅子の上で膝を抱えてうずくまり、ピクリとも動かなかった。先程まで直人が抱いていた『恐怖』という感情は一変して『絶望』へと変わっていた。以前、直人は直幸が死んだ事により、自分を責めてしまい、他人との接触を極端に拒んでいた時期があった。しかし、その原因となった事件では、直幸は未来の人間に殺されていた。まるで、自分が悩んでいた時期を無駄だと言われたような気がして、直人は『絶望』を感じずにはいられなかった。充は知ることが優先だと判断し話をやめない。
「魔法使い達はタイムパラドックスが起きない理由を、もしかしたら、その弟の仙崎直人が兄のいない世界の埋め合わせをしているのではないかと考え始めた」
先程から口を開こうとすらしなかった直人が蚊の鳴くような小さな声で囁いた。
「……じゃあ、兄さんは未来人に都合よく殺されて……そのままおれも都合よく殺されるってことだな……」
直人は顔を上げ、充を見つめたが、目は怯えきってしまったように虚ろで、その姿はいかにも弱々しく見えた。
「そんなことは無い!」
直人の小さい声を遮る幼く甲高い声。その声は、直人を『絶望』から救い出す、希望に満ち溢れているような声にも聞こえる。
「初めて会った時に言ったよね、僕は君を守るって」
「それは信じてもいいのか……」
充は直人に近づき、膝を抱えている直人の手に充の手を添えながら言った。
「うん、だから顔を上げて、直人はいつものように明るく振舞って欲しいんだ」
直人の目が段々と輝きを取り戻していく。
「改めて言わせて貰うね、僕は佐藤充。君を守るために未来から来た『時間』の魔法使いさ」
充は無邪気に笑いながらそう言う。直人はその無邪気に笑う少年を信じてみようと思った。
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