表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
140/171

第115話

「おおおおおおおおおおおおおおおおっ!」


まず金棒を持った、ずんぐり体躯のガラの悪そうな巨人

金棒を両手で振り上げ、光一めがけ振り下ろす。


「うわっ、流石にド迫力!」


自らめがけ振り下ろされる金棒を前に、光一はそんな事をのたまい――


ズーーンッ!


金棒が地面を砕き、陥没させた。


「――なんだあ? もう終わりかよ? ちぇっ、上級系譜っつっても大した事……」

「ないんだなーってか?」

「へ?」

「流石に巨人のパワーはすごいな」


その巨人の握り締める金棒の上――それも、巨人が握り締めている個所に、光一は平然と立っていた。


「こっ、この!」

「えーっと……1億ボルトでいいか」

「え? うっ、うわあっ!!


そう呟き、光一はしゃがんで巨人の手に掌を添え――その掌に、自身の発電能力を展開し、一気に1億ボルト放電。


「あぎゃあがばばばぁあらあああああああああああああああああっ!!」


感電し、それが納まる頃には煙をあげ、その巨人は意識を失い轟音を挙げ倒れ伏した。


「カイルのバカが、だから甘く見るなと言ったんだ! 系譜格の格差はそんな軽い物ではないと言うのに!」

「どうする? クラーク」

「連携で行くぞ。俺がラルフで先行する、グレンは援護だ」

「わかった! 行くぞ!」


クラークと呼ばれた、剣を持つリーダー格の巨人

そして、ラルフと呼ばれた細めの槍使いが、先行し――グレンと呼ばれた斧を持つ筋骨隆々の巨人が、後方で斧を構える。


「――やっぱコイツ以外、油断はしてくれねえか」


光一は金棒から飛び降りて、魔剣カオスと“超電磁砲レールガン”式の改造リボルバーを手にとり、それらと相対。

まず、直接的な攻撃力となりえる“超電磁砲レールガン”を構え――


「ぬおおっ!」


グレンが両手持ちの斧を、ゴルフクラブの様に振るい、地面をえぐりその破片を弾丸のように飛ばす。

光一は魔剣カオスを振るい、それを豆腐の様に切り裂いていく中――


ヒュンっ! ビっ!


「っと!」


光一が飛び上がったその次の瞬間、槍が光一の立っていた場所に突き立てられ、しの軌道に沿うかのように剣が振るわれ、地面をえぐる。


「……あっぶねー」


その剣の刀身にひっついて、事無きを得た光一が剣で抉れた地面を見て、そう呟く。


「――! この!」

「うわっとと」


先ほどの二の舞にならない様にか、クラークが剣を即座に上に放り投げる。

そしてクラークとラルフが、それぞれ斧と槍を構えて剣めがけて、へし折らんばかりの勢い振るい――


バキンッ!


「なっ!」


突如、斧の柄が“超電磁砲レールガン”でへし折られ、光一が突き出される槍の身を任せるかのように直撃を受け――。


「――流石にいってえ」


たフリをし、そのまま宙に舞い天井に叩きつけられ、ある物――火災用スプリンクラーに捕まる。


「げっ!」

「まずい、叩き落とし――」


「遅い」


光一は発電による熱で火災用スプリンクラーを起動させ、だだっ広い室内に雨を降らし、それと同時に――



――一方、その頃


「――どうやら、巨人達はやられたようですね」

「――思ったより早かったな。全く」

「そこまで――“失敗は責める物”等と言っている人に、成長は促せませんよ。新田君」

「――違いない。それは正義の思想その物だ」


そう言って、賢二はコーヒーを飲み一息つき――


「さて、と……少しは、予想を裏切る位はして欲しいのですが」

「――そう簡単ではないからこそ、試練になる、か?」

「ええ。人が言い訳で正義を否定している限り、大罪と美徳の全面戦争も秩序の崩壊も、いつ起こってもおかしくありませんからね」

「確かにそうだが、きついな」

「大切なら、もっと重い物のはずですからね。さて、と……そろそろ準備ですかね」


いきなりですが


光一とぶつかる傲慢の上級系譜

岩崎賢二と新田一馬、どちらとの勝負が見たいですか?


見たいと思う方、リクエスト募集します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ