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夢蛍

作者: 檸檬
掲載日:2026/05/23

雨上がり寝静まった夜に聴こえてくる


木々の青葉を揺らす風の波音


波打ち際で夢が点滅しながら


蛍を見に行ったことを思いだしていた


誰かの手の温もりを想うだけで


胸の奥まで掬われてゆくことの不思議さ


家事を終えて、勝手口から外に出て少し歩く


夜空に夢が灯されるほんの少しの隙間に吹く風がわたしに翼をくれる


星の合間をゆく飛行船に乗る


空からみたグラウンドの水溜まりには


家の窓明りが映っている


その向こうの微笑みは日溜まりみたいな夢だけど


星よりも儚いけれど 命が光るのを見ていた


静かにこの時を受け止めてゆこう心のままに 


夢は蛍みたいに 瞬いて 消えゆく時まで


胸の底に在る水溜まりに光を映して








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