強姦魔による女児失踪事件
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)強姦魔による女児失踪事件
▼登場人物
●静原美和子:女性。27歳。独身OL。
●脇田友徳:男性。35歳。強姦魔かつロリコン。
●香川善治:男性。60歳。訳アリ老人。
●若者:男性。20代。一般的なイメージでOKです。
●警察:男性。30代。一般的なイメージでお願いします。
▼場所設定
●美和子の自宅:都内のアパートのイメージで。
●街中:公園横の道など一般的なイメージでOKです
●善治の自宅:和風造りのやや大きな戸建て住宅で。
NAは静原美和子でよろしくお願い致します。
(イントロ+メインシナリオ+解説:ト書き・記号含む=3530字)
イントロ〜
皆さんこんにちは。
皆さんは今までに
何らかの事件に巻き込まれた事はありますか?
できれば一生出会いたくないですね。
でもそう言った事件と言うのは向こうからやってくるもの。
日常からちょっと注意しておいた方が良いようです。
メインシナリオ〜
私の名前は静原美和子。
都内で働く独身OLだ。
地方から上京してきて
まぁこれまで順風満帆にやってきた。
でも私の身にある日、トラブルが起きたのだ。
ト書き〈トラブル〉
美和子「きゃあ!」
仕事帰り。
いつも通る公園横の道を歩いていた時。
いきなり後ろから刃物を持った黒ずくめの男が襲ってきて…
脇田「おいコラ、静かにしろ…!」
そう言って私を公園の中に引きずり込もうとした。
美和子「や…やめて…」
余りの恐怖に声が出ない。
こんな事はもちろん初めて。
でも男はいちど公園に入った後、
私が言う通りにしているの見…
脇田「へへ、やっぱ公園よりホテルの方がいいなぁ。なぁお前、妹とか知り合いの女の子は居ねぇのか?俺ぁよ、どっちかってーとロリコン趣味なんだ。もし居たら紹介しろや」
そんな気持ち悪い事を言いながら方向転換し、
ポケットの中から私に刃物を突き立てながら、
そこから最寄りのホテルまで私を連れて行こうとした。
でもこれが幸いにも人目に付く事となり、
男の隙をついて逃げようとしたところ…
警察「おい!そこで何やってる!」
巡回パトロールをしていた警察官が
その様子を不審に感じ、私達に声をかけてきた。
脇田「チッ!くそ!」
男は分が悪いと見たのか、
結局、掴んでいた私の腕を振り払い
そのまま一目散に逃げて行った。
美和子「はぁ…助かった…」
ト書き〈数日後〉
それからはなるべく人通りの多い場所を選んで歩いた。
そんなある日。
今日は仕事も休みで、私はアパートの部屋でテレビを見ていた。
美和子「またやってる」
最近ここ界隈では、女児の失踪事件が頻発していた。
特に小学生くらいの女の子が次々連れ去られており、
犯人の行方はまだ判っていない。
私はこの時、とっさにあの男を思い出していた。
美和子「まさかあいつが…」
あのとき確かに男は「ロリコン趣味」と言っていた。
あの手の男は1度こういう事に身を染めれば、
その後も見境なく、次々と犯行に走って行くもの。
これまでの自分の知識や経験をもってそう考えてしまい、
私は一刻も早くあの男が捕まる事を願い始めていた。
ト書き〈別日〉
それからまた数日後。
少しずつ私の心も落ち着き始め、
また前のように1人で街中へ繰り出す事も多くなっていた。
そのとき白杖をついた老人が目の前に居て、
若者とすれ違ったとき肩がぶつかってしまい
道端に転んでしまった。
若者「チッ、どこ見てんだよじいさん!気を付けろ」
そう言って男が立ち去った後
私はすぐ転んだ老人の方へ行き…
美和子「大丈夫ですか!?」
と声をかけた。
善治「ああ、いや大丈夫ですじゃ。すみませんのぉ」
そう言いながら老人は、転んだ時に少し向こうに落ちた
杖を手探りしながら探していた。
私はすぐ杖を拾い、老人の手に持たせてあげた。
美和子「本当にさっきの人、なんて無礼なんだろ!気をつけるのはあの人の方よね!本当に大丈夫ですか?」
全く日本の治安も落ちたものだ。
私の時と言いこの老人の時と言い、
犯罪めいた事・暴力染みた事が平気で起きてるんだから。
それから老人はゆっくり立ち上がり、また歩き出そうとした。
私は少しボランティア精神が働いてしまい、
老人がそのとき持っていた重たそうな荷物を持ってあげ…
美和子「あの、どちらへ行かれるんですか?」
と聞いた。
もし自分の行く方向と同じだったら
一緒に途中まででもついて行ってあげよう。
そう思ったのだ。
老人の名前は善治さんと言った。
善治さんはここから近くの本屋さんと眼鏡屋さんに
行くつもりだったらしく、点字本と
光よけのサングラスを買いに行く予定だったらしい。
それから何となく意気投合してしまい、
彼の自宅がそこから近かったのもあり、
私は荷物を持ってあげ、結局、
善治さんの自宅まで一緒に行く事になった。
(善治の自宅前)
善治「いやぁ本当に有難う。あんたのような優しい人が日本中に溢れてくれたら良いんじゃが。あーもし良かったらちょっと上がってお茶くらい飲んで行かれませんか?」
美和子「あ、いえ大丈夫です♪それじゃ私はこれで」
善治「本当に有難う」
善治さんはそれから何度もお礼を言って、
私の姿が見えなくなるまでお辞儀していた。
ト書き〈再会〉
それから後日。
今日は仕事が早めに終わったので
私はまた街中に出かけていた。
そしてちょうど帰ろうとした時。
通りの角でまた善治さんと会った。
手にはまた荷物を持っている。
美和子「あ、善治さん」
彼は目が不自由なので私の方から声をかけた。
善治「おぉその声は確か…美和子、さん?」
美和子「今日もどこかへお出かけですか?」
善治「いやぁそこの角の『ミンキー』まで行こうとしたんじゃが、家に財布を置き忘れてるのに気づいてのぉ。今からまた帰ろうとしてたトコなんじゃ」
あの時にも見た優しい笑顔でそう言ってくる。
善治「あ、そうじゃ美和子さん、この前ワシお歳暮貰ってのぉ。それ美和子さん、もって帰ってくれんかの?この前のお礼、まだ何にもしてなかったじゃろ?」
美和子「え?いえ、そんな」
善治さんは何度もそう言ってきてお礼がしたいと言う。
まぁ又重たそうな荷物を持っていたのもあり
持ってあげようなんて心も騒ぎ、
とりあえず善治さんの家までまた一緒に行く事にした。
(善治の自宅前)
そして善治さんの家の前に着いた時…
善治「どうですじゃ?ちょっと上がってお茶でも?」
とまた勧めてくる。
ちょうど喉が乾いていたのもあり
お呼ばれしようかなぁなんて思ったのだが…
美和子「あ、いえ結構ですよ♪そんなに気を遣わないで下さい。はいこれ荷物。それじゃあこれで」
とやっぱり私は帰る事にした。
善治さんの事を信用してないと言うのではなく、
大人としての常識が働いてそうしたのだ。
ト書き〈後日〉
それから僅か数日後。
美和子「え?あ、あの男やっぱり」
私を襲ったあの強姦魔が逮捕された。
名前は脇田友徳と言うらしい。
テレビでニュースを見ていた私は、
「これでやっと1つ脅威が去ってくれた」
と安心した。
男は言ってた通りのロリコン趣味で、
複数の女子小学生にもやはり手を出していたらしい。
美和子「ホント信じらんないわ!何考えてんのかしらこういう男って!」
そんな事を思いつつ、
ふと私はまた善治さんの事も思い出していた。
思い出したついでに私は1つ気づいた事がある。
美和子「『ミンキー』…そう言えば私も今まで行った事あったかなぁ1度ぐらい」
善治さんがあのとき行こうとしていたお店の名前。
最近ずっと行ってなかったからどんなお店か忘れていた。
でも記憶を辿って行けば…
美和子「あ、思い出した!ビデオ屋だ」
解説〜
はい、いかがでしたか?
それでは簡単に解説します。
美和子を公園横の道で襲った強姦魔は結局逮捕されました。
男の名前は脇田友徳。
この男は強姦魔でありながらロリコン趣味でもあり、
美和子が住む界隈を騒がせていた「女児失踪事件」の
第一容疑者としても挙げられていた事でしょう。
ですが犯人はもう1人居ました。
それがあの善治だったのです。
少し振り返ってみれば
不自然な点があるのは解るでしょう。
善治は目が不自由と言いながら最後、
『ミンキー』へ行く途中…と言ってましたよね。
『ミンキー』と言うのは美和子が思い出した通り
ビデオ屋です。
本屋・眼鏡屋ならそんな善治にも
利用する機会はあるでしょうが、
ビデオ屋は普通に考えて少し縁遠い場所になります。
そう、これは善治がついポロっと言ってしまった
失言でした。
善治は重たそうな鞄をいつも持ちながら
街中で女児・女性を探し求めて歩いていたのです。
手口は美和子にしていた通り。
同情を引き、荷物を持って貰うなどして
自分の家まで誘い込み、更に理由をつけて
部屋に上がって貰うのが目的でした。
小さな女の子なら「お菓子やジュースをあげるよ」
と言って誘われたらすぐ部屋に上がってしまう…?
世間的な常識を憚る事なく
すぐ大人を信用してしまう傾向もあり、
そうなれば部屋に上げられた末、
善治の良い餌食になってしまうのは
たやすく想像できるでしょうか。
実際はそうだったのです。
つまり女児誘拐事件の内容は、
もしかすると脇田によるものもあったでしょうが、
それ以外のモノはこの善治による事件でした。
美和子は大人であり
常識をもって善治の誘いを断った事から
事件に巻き込まれるのは何とか避けた…
そんな所だったのでしょう。
本当に怖いのは、親切そうな人を信用してしまう事。
そしてそんな人による事件は闇に埋もれがちと言う事。
善治による事件はこのあと、
暫く続くかもしれませんね。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬