表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/80

黒騎士と姫と離乳食作り1




「ほら、べべちゃん。ここで大人しくいるんだよ」


 そう言った俺は自分のベッドの上に設置してたカラーモービルをベベのベビーベッドの上に移した後、ベベにガラガラを持たせてから台所に向かった。


 忙しい、忙しい。


 昨日は夜明けまでベベをなだめた後、俺も疲れて寝てしまっで、結局オートミール粥を作るのは次の日になってしまった。


 一応起きてすぐにオートミールを水に浸しておいたけど、ちゃんと柔らかくなったかな。


 俺はちょっとドキドキしながら、ボウルの上にかけておいたガーゼを取った。


「ちょっとは柔らかくなった、のか?」


 首をかしげた俺は、スプーンでオートミールを少し掬った後口に入れてみた。


「うーん。全然だな。少しは柔らかくなった見たいけど……」


 オートミールをすりつぶすにはまだ足りない気がした。


 うーん。もう少し浸して方がいいか?


 でももうちょっと時間をかけたところで大きな変化があるとは思えない。ベベにミルクを飲ませたり、あれこれと家事をするのに時間がかかって、もうすでに1時間は浸したと言うのに、まだこんなに固いなんてなんて。定期的に離乳食を作ることを考えると、下準備に1時間以上かかるのはどう考えてもよろしくない。


「でも、マレさんはこうするのがあってると言ってたんだけどなぁ」


 このままだとあと数時間かかりそうだ。

 

 「むむ、一応半分くらいとって先に煮でて見るか。」


 俺はボウルの中のオートミールを鍋に半分くらい移した後、鍋を魔道焜炉の上に乗せ、火をつけた。

 魔道焜炉から火が上がり、しばらくすると、鍋がぐつぐつと沸騰し始めた。

 俺は魔道焜炉を弱火にした後、木べらで鍋をかき混ぜた。


「おお、いい感じ」


 香ばしい香りとともに、オートミールがゆっくりと解けてきた。

 しかし、まだ大きなかたまりが多く残っていた。小さいかたまりは少しずつほぐれても、大きなかたまりが残っているところを見ると、マレさんの言葉通り、すりつぶす必要があるようだ。 この場合、すりつぶすにしても、一度冷ましてからになりそうだが。


「冷ます時間を考えると、先に水に浸した方が早いのかな?」


 いや、やっぱりそれはないな。

 食卓に戻って水につけておいたオートミールを確認したが、先ほど確認した時と大差はなかった。

水につける時間も長くかかるし、あれをすりつぶそうとすると間違いなく大変なことになる。

 もちろんフルパワーでやれば一瞬で粉になるだろうが、その場合、オートミールを入れているボウルも粉になる可能性が高い。

 力加減が難しいのだ。


「はあ、ミキサー欲しいな」


 ミキサーさえあればこんな苦労はしなくて済むのに! 現代日本の文物が恋しい!! くそー!!

 よし! 次は領地の硏究所にミキサーを依頼しよう! この前、くだらない真似をして俺に研究費をたくさん削られたから硏究所長は嫌がるだろうけど、こんな面白い研究を拒否はできないだろう!(笑笑笑)

 ……まあ、飴と鞭が大事というし、どうしても無理だ! というなら、研究費をちょっと追加してあげることも考えなくちゃならないけど。


「う、うえええええーーーーッ」


 そんなことを考えていると、ベベがいるベッドの方からベベの泣き声が聞こえてきた。

 なんだろう、まだご飯の時間には早いというのに。

 ということは……。


「ああ、やっぱりか」


 赤ちゃんのオムツは時間を選ばない。 

 どんなに忙しくても、子供はおむつを濡らし、それに合わせてどんな時でもオムツを替えなければならないのがお世話係の宿命だ。

 俺は慣れた動きでベベのお尻を拭き、オムツを替えた。

 すると、たちまち機嫌が良くなったベベが「ぴゃあ♥」と笑った。


「ぴゃ♥ ぴゃあー♥」

「よしよし、気持ちいいですか」

「ぴゃあ♥ ぴゃあぁーー♥」


 でもそれも一瞬で。


「む、むぅん……!!」


 ベベがいつもと違った声で喃語を発した。


 ……何だろう、先ほどまでは元気だったのに、まさかどこが痛いのか?


 不安を抑えながらべべを見ていると、ベベが左の手足を右に上下させながらうなり声を出した。

 一体何がしたいのだろう。


「はぁー、でも痛いわけじゃなさそうだな。よかったぁ」


 俺はうなりながらむ何故か機嫌がいいベベの頬を軽くツンツンした後、腰を上げた。


「さて、それじゃあ、もう料理に戻る……うん? 何か焦げた匂いが……」


 ……焦げた匂い?


「あっ! ヤバイ!!」


 鍋の火消すの忘れた!


 急いで台所に戻ると、鍋から煙が上がっていた。


「うわー!! 水! 水!! って言うか、窓!! 窓を開けないと!!」


 赤子がいる家で煙が出るほど鍋を焦がすとは。

 失敗した。俺は急いで家の窓を全部開けて、ベベが寒くないように薄い毛布をかぶせた後、再び台所に戻った。

 慌てて魔道焜炉に直接水をかけたせいで、台所は水でびしょ濡れだった。


「あぁ、これは掃除に時間がかかりそうだな」


はあ。オートミール粥も焦げて食べられなくなってしまったし。


「……今日はもう無理。床だけ拭こう……」


 離乳食は、明日作り直そう。はあ……。


 

 読んでいただきありがとうございます!

 この小説を読んで


「面白い!」


「続きが読みたい!」


 と思った方は、ぜひブックマーク!

 それと、↓の★★★★★を押してください!

 するとなんと!作者のテンションがめちゃくちゃ上がります!

 上がり過ぎてもっと頑張ろ!となるので!


 よろしくお願いします!ヽ(o^▽^o)ノ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓勝手にランキングに参加しています。面白いと思った方はクリックしてもらえると嬉しいです。
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ