モフモフ
掲載日:2024/12/17
「・・前の方が良かった。」 美女はがっくりとうなだれた。
「え?」予想外の反応に王子は耳を疑った。
「野獣の時の方が良かった!」
美女は叫んだ。
「!?」
魔法が解けて野獣の姿に戻れた・・・いえ、王子の姿に戻れた彼は困惑した。
さらに美女は叫ぶ。
「なで心地のいい毛むくじゃらの顔・・・そして・・。」
「そ、そして?」
野獣・・いえ、王子はたじろぐ。
「モフモフの耳!!」
美女はそう叫ぶと静かに泣き始めた。
「・・・・・。」
王子は複雑な表情でそれを見守るしかなかった。
完




