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3話 【異世界人】

結局数ヶ月サボってしまった…(´・ω・`)

言い訳をさせて下さい。投稿したタイミングでブル〇カにハマって放置してたアッア許してください殴らなi…

異世界と繋がって2週間が経過した。両者は未だ接触せず、互いに警戒する程度で終わっている。

イディアール帝国側では異世界の国(日本)が敵対的かどうかを最重要視し、繋げる者の担当だったヴァロリオを帝国の使者として選び、接触のタイミングを伺っている。

日本側では政府がこの状況に対応出来ておらず、内閣や国会で激しい議論だけが続き全く対策されていなかった。とりあえず光の柱の周囲を自衛隊で封鎖し、派遣した護衛艦いずもで観測し続けるだけであった。


そして護衛艦いずもで異世界との接触に備えて外務省から派遣された言語・民族のエキスパート『岸本(きしもと) 和宣(かずのり)』(44歳)と他部下数名が、望遠鏡で異世界側を観測していた────


岸本(きしもと)先生「ん〜…」(双眼鏡を覗いている)


武藤(むとう) 翔空(りょうま)』(25歳)

武藤(むとう)職員「・・・先生?、それ…外務省(自分)らの仕事なのですか? 学者とか雇って任せた方が…」


岸本(きしもと)先生「ダメだダメだ。いつも言っているだろ? こういう大事な仕事は他人任せにしたらからなず失敗を生むものだ」


武藤(むとう)職員「だとしてももっと結意義なやり方が…」


岸本(きしもと)先生「ぶつくさ言ってないでお前の手伝え!」


武藤(むとう)職員「はい…」


と言っても、毎日双眼鏡で観測し続けるが特に変わった様子はなく、大事な情報になるものは特にない。異世界側の船が旧時代のガレー船や帆船(はんせん)であるのと、空飛ぶ人間とドラゴンがいる事を除けばの話だが…


武藤(むとう)職員「…魔法使い、いるんですかねぇ…?」


光の柱を眺めながら、ボソッと言ったらハハハッ!と笑った


岸本(きしもと)先生「いて欲しいよな〜。会ったらとっ捕まえて姪っ子に会わせたいよ」(笑)


武藤(むとう)職員「姪っ子さん6歳でしたっけ? 絶対喜びますよ〜^^」


岸本(きしもと)先生「女の子は魔法が好きだから! プリ〇ュアみたいなものだ」(笑)


武藤(むとう)職員「魔法使いプリ〇ュアとかそうですもんね〜。将来の夢は魔法使い!って言うと思いますよ?」(笑)


岸本(きしもと)先生「確かに言い出しそうだな(笑)。武藤(むとう)くんは魔法使いに会ったらどうするんだ?」


武藤(むとう)職員「嫁にしたいです」(ド直球)


岸本(きしもと)先生「結婚はろくでもないぞ?」←(バツ1)


武藤(むとう)職員「急に刺しに来たぞこの人?」(汗)


んな事を話しているとだんだんと風と波が強くなり、いずもの隊員から中に戻るようにと指示を受け、機材を持ち船内へと戻った。

そして夜、天候は更に酷くなり、いつもより船が揺れる中書類整理をしていると艦内中が慌ただしくなり、気になって手を止める


武藤(むとう)職員「ん?? なんか…バタバタし初めてきて来ましたけど訓練ですかね?」


岸本(きしもと)先生「ん〜…にしては雰囲気が違うが…」


疑問に思っていると自衛官に緊急事態で艦長に呼び出されるからと部屋で待機するように言われ、いつでも呼ばれても大丈夫なように暇つぶしをして時間を潰す事にした────

数時間が経過し、ウトウトとしているとやっと自衛官に呼ばれついて行き格納庫へと連れていかれが、フッと何かに気付いたようで立ち止まる…


岸本(きしもと)先生「まってくれよ…?」


岸本(きしもと)の前には特別に改造されたコンテナが置かれ、これは異世界の生き物を捕まえた時に入れておくもの…

このコンテナの前に連れてこられたと言う事は察しが着くだろ


岸本(きしもと)先生「何を捕まえたんだ?」


伊賀並 光男(いがなみ あきお)』(53歳)

伊賀並(いがなみ)艦長「少女ですよ…」


岸本(きしもと)の後ろから答え、歩いて来たのはこの護衛艦いずもの艦長だ。

そしてその「少女」と言う言葉に驚きしつつもコンテナの内部を見れるように設置された強化ガラスに恐る恐る近付き、中を見て驚愕し言葉を失った。コンテナ内部に置かれた簡易ベットの上で様々な機材に繋がれ眠っている "羽" と "尻尾" と "角" が生えた14歳程の少女がそこにいたのだ


岸本(きしもと)先生「い、生きているんですか?」


伊賀並(いがなみ)艦長「えぇ、救出した際は低体温症でしたが、今は安定して眠っているだけですよ」


武藤(むとう)職員「あの、すみません。何処でこの…女性を救助したのですか?」


伊賀並(いがなみ)艦長「・・・、あの光の穴周辺です。海に光る高速の何かが落ちるのが見えたとの報告を受け、ヘリを出してみた所…」


岸本(きしもと)先生「そうですか…。偉い事になりましたな。しばらくはこの船から降りる事が出来なくなりますね」


伊賀並(いがなみ)艦長「えぇ…、この事は国家機密級です。退艦やSNSでの発言も出来ません。無論、家族との連絡も…」


武藤(むとう)職員「嘘でしょ…??」(汗)


岸本(きしもと)先生「政府からは何と?」


伊賀並(いがなみ)艦長「この娘に関する細かなデータの収集です」


岸本(きしもと)先生「…分かりました。ではこの女の子が目を覚ましたら呼んで下さい。私達が面倒を見ます」

武藤(むとう)職員「(えっ嘘俺も??)」


来るんじゃなかった…っと後悔する武藤(むとう)を監視役にし、岸本(きしもと)は手馴れたようにすぐ必要な機材集めに動き始めた。


──── 一方時間は少し戻り、ヴァロリオの方では光の柱の監視に務めていたが、近くで難破して沈みかけていた船の乗組員を救助し、難破船の船長に原因を問いただしていた


侯爵ヴァロリオ「…船長、もう一度質問しよう。なぜ、貴公の船が内側から食い破るかの様に大破しているのだね?」


難破船の船長?「い、いやぁ… 分かりませんよ?いきなり船が壊れ出して…」


侯爵ヴァロリオ「この壊れ方は竜にしか出来ん。しかし貴公の船は竜を乗せれる程の大きさではない。かと言って小さい竜ではここまでの被害を出すとか考えづらい。ならば考えられる事は1つ… 竜へ変身出来る古龍人を乗せていた恐れがある」


難破船の船長?「えっ、あの…いやぁ…」


侯爵ヴァロリオ「そして貴公の船は異国への交易船に扮した奴隷船… 我が帝国では古龍人の奴隷化は全てにおいて禁止されている。重罰だ。この者達を牢へ連れて行け!」


海兵「「「はっ!」」」


難破船の船長?「ま、待て離せ!これは違うのです侯爵様!弁明を!弁明のご機会を…!!」


難破船の船長とその部下達が海兵に連れてかれ、ヴァロリオは頭を悩ませつつこの船『ゼレイユ・ルイ号』の艦長でもあり提督でもある『アゼアルム・ル・リヴァール』の隣まで行き、逃げ出した古龍人の捜索を命じたが…


リヴァール提督「御無礼を承知で言わせて頂きますが、今この状況下では不可能です。我々第5警戒艦隊と空領団(くうりょうだん)艦隊だけであの光の柱()とその先にいるあの護衛艦(鉄の塊)を監視しているのに手一杯です。いくら違法奴隷にされていた古龍人だとしてもたった1人に割く船はありません!」


侯爵ヴァロリオ「分かってはいますよ。だが古龍人を怒らせてしまえばこの合同艦隊だけではすまない被害が出てしまう。直ちに見つけ、弁明しなくてはならない」


リヴァール提督「…逃げましたよ。でなければあの奴隷船だけではなく、我々も海の藻屑(もくず)になっていたでしょう」


侯爵ヴァロリオ「古龍人は利口だ。襲う時を待っている恐れもある。頼む提督…、小柄な船1隻で良い。捜索に当たらせて欲しい」


リヴァール提督「………皇帝陛下からのご命令とはだいぶ違いますが?」


侯爵ヴァロリオ「"全て任せる"と言われておりますので」


リヴァール提督「…」


ヴァロリオの強い頼みに折れ、渋々了承し、提督は空領団(くうりょうだん)第4前衛艦隊から1隻の高速飛行船を捜索に当たらせる事にした…のだったが、日が落ちて頃に海兵からの報告で事態は一変した。仕事を一時終わらせ甲板に上がり「あそこです!」と言われた方へ双眼鏡を覗くと竜の姿となった古龍人が夕陽を背にこちらに向かって飛んでくるのが見える


リヴァール提督「あれは…!」

侯爵ヴァロリオ「っ…」


殺気を感じる… 明らかにマズイ。直ちに戦闘準備の号令を出すが遅かった。古龍人が雷のようになり轟音を鳴らしながら攻撃を放ってきた


バリバリゴロドーンバリバリ!!!


侯爵ヴァロリオ「うっ!」


ヴァロリオの乗っている船のすぐ横を掠めるが、隣にいた船が木っ端微塵に粉砕されその破片がヴァロリオのところにまで飛んでくる


侯爵ヴァロリオ「ぐっ…」


リヴァール提督「なんと言う火力だ…」


目の前の惨劇に提督はヴァロリオの目を見て反撃の許可を求め来た


リヴァール提督「ヴァロリオ殿。捜索は打ち切り。魔装砲(まそうほう)での反撃を求めます!」


古龍人を相手どれと言うのか?そう思いつつも今この現状反撃するしかない。そう判断し、反撃の許可を認めた


侯爵ヴァロリオ「………許可する。全艦で反撃せよ」


許可が降り合図の旗を上げると全艦に設置されている魔装砲(まそうほう)に魔力が込められ、古龍人目掛けて一斉に発射された


グオオォォォォォォォォ…!!


魔装砲(まそうほう)が当たり大きい雄叫びを上げ海へ落ち、苦しそうにもがいているところへ更に追撃を加えるが、雷のように回避されそのまま光の柱の奥の方へと逃げて行ってしまった


リヴァール提督「逃げたか…」


侯爵ヴァロリオ「…」


リヴァール提督「…ヴァロリオ殿?」


侯爵ヴァロリオ「あぁ、すまない。こうならないよう最善を尽くしたのだが… それよりも味方の救助を…」


破壊された船から生き残った海兵達が救助され、事態の収拾に当たった。

しかし古龍人が光の柱()の先…つまり異世界へ逃げてしまった。これはかなり問題で、もし仮にそれがこちら側の攻撃だと思われたら、この帝国は持たないであろう… そうならない事を願いつつ、ヴァロリオは「開戦の兆しあり」と皇帝へ手紙を送るのだった────

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