表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
266/266

71.海の王者との決着

「GYAOOOOOOOOOOOOOOOOO!」


「……流石にきつくなってきたか。いい加減に死んでもらいたいところだな」


 戦闘が始まってから、一時間近くになる。

 まるでラスボス戦のような時間間隔だったが……それにも、ようやく終わりがやってきたらしい。


「GYAOOO……!」


 リヴァイアサンは全身が傷だらけになっており、明らかに消耗していた。

 対して、俺達が乗っているテセウスの船は表向きは破損はない。代わりに素材アイテムを大量に消費しているが。


「もう疲れただろ? そろそろ死んで良いぞ?」


「GYAOOOOOOOOOOOOOOOOO!」


 俺の挑発にリヴァイアサンが憎々しそうに吼える。

 最後の抵抗だと言わんばかりに、海中で尾を激しく振るった。


「キャアッ!」


「ちょ……バスカヴィル、何なのよコレ!」


 海面が激しく揺れて、船も一緒になって揺れる。

 仲間達は動揺しているようだが……俺はあくまでも冷静に告げた。


「リヴァイアサンは追い詰められると、最後に強力な攻撃を放ってくるんだ。各員、船に掴まって衝撃に備えろ!」


 言いながら、アイテムバッグから取り出したマジックポーションを一気飲みにする。

 そして……素材アイテムをどんどん出して、船の破壊に備える。


「GYUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUGYAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」


 リヴァイアサンがこれまでで最大級の咆哮を放った。

 すると……渦巻いた海が持ち上がっていき、大津波に変わって押し寄せる。


「ビッグウェーブだ……みんな、降り落とされるなよ!」


「「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」」」


 エアリスとシエル、エレクトラが悲鳴を上げて、船のマストなどにしがみついた。

 俺も近くにあるロープを掴んで、ミュラが俺の腰にしがみついた。


「グッ……!」


 そして……衝撃が船を襲う。

 デッキに出しておいた素材がガンガン消費されて、消えていった。

 船が肩代わりしてくれるおかげでダメージは無いが……それでも、地面がひっくり返るような揺れだけはどうにもならない。


「ああ、畜生……思った以上に気持ち悪いなあ……!」


 乗り物酔いをするタイプではないのだが……まるで大嵐の中で船を進ませているようである。

 衝撃に襲われた時間は三十秒ほどだったが、人生でもっとも長い三十秒だった。


「GYA……GYA……」


 やがて、津波による衝撃が収まった。

 後に残っているのは……辛うじて無事だった船と仲間達。

 そして……疲弊した様子のリヴァイアサンの姿である。


「終わりだな……ミュラ!」


「ん」


 ミュラが俺の身体を後ろから掴んで、宙に向かって羽ばたいた。

 そのまま、俺をリヴァイアサンのすぐ傍まで連れていく。


「オーバーリミッツ『冥将獄依』!」


 そして……ここまで温存していた大技を発動させる。

 まるで地獄の蓋が開いたかのように邪悪なオーラが出現して、俺の身体を鎧のように覆っていく。

 押さえられていた何かが解き放たれたような感覚。全身に余すところなく力がみなぎっていく。

 隠しジョブである『夜王(ダークロード)』だけが使える特殊能力だ。


「秘奥義――『冥王斬神剣』!」


 そして……放たれるは最強の一撃。

 オーバーリミッツによって強化された闇の斬撃がリヴァイアサンに振り下ろされる。


「GY……」


 海の王者である怪物の身体が真っ二つに両断されて、海中に沈んでいったのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コミカライズも連載中!
i000000


☆書籍第1巻発売中!☆
↓画像をクリックしてみてください↓
i000000
― 新着の感想 ―
So what's up with the 6 month hiatus?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ