ゲーム実況者
「ということで! 今回もご視聴ありがとうがとうございました! よかったらチャンネル登録、高評価おねしゃす!またね!」
午後5時半、今日も撮影を終えた透はすぐに編集作業に取り掛かる。
「サムネはここがいいかなぁ、いや、こっちの方がいいか?」
独り言を呟きながら楽しそうに編集を続ける。
と、そこでスマホが着信音を発した。
親友の火野翔真からだった。
「あ、透?暇?」
「別に暇じゃないけど、どうした?」
スピーカーにして編集作業を続けながら話を聞く。
「今日の帰りに先生がさ、明日は転校生が来るって言ってたじゃん?かわいい子だったらいいよなぁ……」
「まあそうだな、でも転校生なんて期待しない方がいいだろ。超絶美少女が転校してきた!なんてアニメの世界の話だよ」
「少しくらい夢みたっていいだろ!かわいい子来ますように!」
アニメの見過ぎだ、と思いながら1番の見どころの編集作業に取り掛かる。
「かわいい子……」
「お前も気になってんじゃんか」
「男たる者、かわいい女の子に興味が湧かないわけがなかろう」
「そう言うと思ってたわ!じゃ、また明日な!」
「またなー」
このようなたわいもない通話はよくしているので特になんとも思わないが、なんだか今日は不思議と頭の中に残って離れないのだった。