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5話:結婚と出産2

 その後、参加者全員でおめでとうございますと言い席について酒を酌み

交わし料理を食べて歓談を始めた。すると、幸一が機嫌を直して、みんなの

見ている前で笑顔を見せ、一瞬立った。それ見て歓声と大きな拍手が巻き

起こった。そうして、幸一の1歳の誕生日会と結婚披露宴は盛大に行われ

終了し、皆さんが帰っていった。


 そして参加者から長男への多くのお土産をもらった。やがて2007年

があけた。この村の冬は寒く厚めのはんてんを着てコタツに入りエアコン

で部屋を暖かくしていた。雪が降ると、近所でも買い物に行けないので、

岩津の4WDパジェロに近くの人4人を乗せ、竹生さんから買ってきて

欲しい食材のメモをもらい暖かい昼過ぎに片道1時間程かけて、八王子、

相模原の大型スーパーで車いっぱいに食料品を買い込んで帰って来た。


 そんな1月17日、再び、明美さんが気分悪いというので産婦人科を

受診すると妊娠と4ヶ月とわかり7月17日予定日だと言われた。

 毎週1回、4月迄、この様にして買い物をする生活が続いた。しかし

、この地を離れない人達は便利さより自然環境、空気の美味しさ、

人情の方が良いと考える人達だった。


 それでも、この地に住んで高齢者になると子供達が来て都会の老人ホーム

や自宅へ連れて行く様になる。やがて今年も4月が過ぎて観光客が来る5月

の連休となった。多くの観光客がやってきて道の駅で地元農家の特産品の

クレソンをはじめ、野菜、果物、そば、醤油、みそ、などが昼前に売り切れ

となる盛況ぶりだった。


 やがて7月になり7月13日、明美さんを産婦人科に入院させ、2007年

7月17日の朝、元気な女の赤ちゃんが誕生し、秋に生まれたので岩津秋子と

名付けた。その後、岩津は山下工務店の仕事や便利屋の仕事、家事で忙しい

生活が始まった。それから、また忙しくなり、しばらくして2008年が

あけた。厳しい冬がやってきて買い物に行く以外、部屋で、こたつとエアコン

で身体を温め静かにしていた。やがて3月になり竹生さんが今年、沖縄でも

旅行しないかと誘ってきたので4月19日から3泊4日で沖縄旅行に行く

ことにした。


 4月19日、早朝、パジェロで5人で出発し10時に羽田空港に着いて車の

空港近くに駐車し午後3時に沖縄那覇空港に到着し6人乗れるレンタカーを借り

、その後、沖縄・泊港のホテルにチェックインした。ここは那覇から離島行きの

フェリーが発着すると港で、渡嘉敷島、座間味島・阿嘉島、粟国島、久米島、

北大東島・南大東島へフェリーが出ている。夜景が、きれいで心落ち着くホテル

だった。


 翌日は、9時にホテルを出て北部へ向かい、最初に今帰仁城跡を訪問して

遺跡として残った城壁を見学し、坂道を下っていくと目の前のうっそうと生

える木々の間に大海原の海の景色が目に飛び込んできて海に浮かぶ南国沖縄

を感じられた。その後、車で15分で美ら海水族館に到着して、ゆっくり

時間をかけて大きな水槽のジンベエザメ、マンタや、数多くの魚を見物

して回った。


 ここで昼食を取ってから、また車で走り瀬底大橋を渡って瀬底島をドライブ

して帰って来た。瀬底大橋は日本では他に見られない真っ青な海ととんでも

なく長い海を渡る橋の大きさに、息をのんで見惚れていた。中程のアーチが

オシャレで格好良かった。


 その後、ブセナ海中公園に寄ってグラスボートに乗って、船底から見える

海中の魚を見た。その後、ブセナテラスという豪華ホテルに2つの部屋を取って

海辺を散歩したり素敵なホテルと庭のプールなど多くの写真を撮って回った。

 旅行を企画してくれた竹生さんに岩津夫妻がこんな素敵なホテルに泊まれる

なんて信じられないと言い、明美さんが思わず涙ぐんだ。海もきれいだし、

沖縄って良い所ですねと言い、また是非、来たいと明美が言った。

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