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もつ煮を作ろう。

作者: 川島けん

 2019年1月8日。

 今年に入って一週間が過ぎているが、いまだひげを剃ってない。それも外に出る機会がないからだ。そういうのはなくても剃るものだよ。とか、散歩は? 買い物は?などという意見もあるだろう。

 だが、いちいち散歩くらいではひげを剃らない。そもそもわたしはひげがそれほど伸びないし、量も少ないのだ。口の周りの少しある程度。クチの悪い友人に言わせるとまんじゅうにカビが生えたイメージだそうだ。


 それでも一週間もすれば結構無様なひげ面が完成する。自己評価だが、かなりの無精髭である。


  年の瀬も差し迫った頃、スーパーでもつが特売されていた。もつは冷凍でもいいと思っているので、とりあえず購入しておいた。しかし、なぜかすぐに冷凍しておかなかった。

 一応、下茹でしてあるもつなのでそれほど早くはだめにならないと思ったが、仕事の予定が伸びてしまい時間が空いたのでもつ煮を作っておくことにした。改めてもつを見ると思ったより量があった。

 多いかなと思ったが、冷蔵庫で保存すれば1週間くらいなら平気だろうとそもままの量で全部調理することにした。

  この日は時間が有ったので同時進行で、夕食のクリームシチュウを作っていった。どちらも手間と時間はかかるが急ぐ必要のない料理なので時間がかかっても問題はない。

 

 昼飯を食べ終わって、時間がある。しかし、散歩に出ると急な仕事のメールに対応できない。家をあける訳にはいかない。

  さて、作りましょうか。

 

〜〜〜〜〜〜

購入してきたもつはすでにした処理が済んでいた。このお店は丁寧に下処理するようでもつ独特のあの嫌な匂いが少なかった。しかし、まったくないわけではないので、もつを5分ほど煮た立たせて臭み抜きをする。これを二回繰り返す。

フライパンにごま油をひき、みじん切りにしたニンニクと生姜を弱火で炒める。そこへ、乱切りにした人参とイチョウ切りした大根を入れてさらに炒める。

大根が透明になったら料理酒と醤油、味醂、ほんだしを入れる。

料理酒のアルコールが飛んだら、臭み抜きをしたもつを入れる。水加減を調整して、味噌を溶かし入れる。

味見をして調整をする。

しばらく煮込み、シャトルシェフで放置しておく。


シャトルシェフは本当に便利だ。煮物はなるべくこれで作るようにしている。仕事しながらだとつい火にかけていたのを忘れてしまい、鍋を焦がしてしまうことがある。シャトルシェフではそれがない。しかも、火を使わないので省エネで火事の心配もない。外出してても安心だ。

もつ煮を作るだけなら簡単だが、臭み抜きなどの処理がとても大変だ。下手なお店から買ってくると何度も煮て臭み抜きをしないといけないのでとても面倒だ。

このお店はとてもちゃんとして安心してもつを買うことが出来る。スーパーになる前は肉屋だったそうだ。さすがにノウハウがあるのだろう。餅は餅屋だ。




 晩酌での肴にちょうどよかった。

 もつ煮に入っている大根、人参、豆腐に味が良く滲みていた。大根も味がしみているのだが小さすぎて食感を楽しめない。人参は溶けたようだ。

 豆腐は良かった。一番最後に入れたので多少形が整っていた。もちろん味もしみていた。やはり、大根もだが豆腐ももっと大きめに切って入れておけばよかった。

 このもつ煮の汁が美味しいので豆腐だけでも御飯のおかずになりそうだ。もちろんお酒にも合う。もつ煮の汁が余ったら豆腐をまるごと入れて煮込んでみよう。

 

 今日の昼飯は、もつ煮とご飯だ。昨晩からさらに味が染み込んでいてご飯にあう。こういう定食ってお店でありそうだ。

 刻んだネギを多めに乗せて一味をふりかける。さすがに豆腐もバラダラになってしまった。ちょっと悲しい。まだ汁もあることだしこれに切らずに豆腐を丸頃入れて煮込んでみたい。

 絶対美味しい奴だ。

 明後日は、もつ煮込み豆腐ご飯にしよう。

 

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