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90.出会い

 

 関所から護衛に連れられて数時間歩くと大きな門へとたどり着いた。

 この王都アルダート城は町全体を厚い城壁に完全に囲まれ町の中がうかがえないほどの背の高い城壁の周辺や門の上を24時間常に監視されているようだ。

 ここでも同じように関所のようなものが設けられその前にはすでに入城を待つ多くの人々が列をなしていた。


 私も同じように並ぶのかと思いきや護衛の兵士の人によると兵士や大商人、ギルドの上層部や貴族専用の門があるようなのでそこを通ることにした。

 大蛇のように連なった人々の列を横目にその門へと連れていかれたが、そこでも少しばかりか列が出来ていた。


 ここも本来であれば列に並び、何かしらの身分証明書等を提示しなければならないのだが、護衛の兵士たちはその列さえ素通りし兵隊専用の場所に向かった。

 門を通り抜けてすぐにある待合室のようなところに通された、その入った部屋には普段では直接会うはずもないであろう人が待っていた。


「初めまして!レナ、私はこの国の“第一王女”のコンダート・メリアですわ、無理やりな形で“こちら”によんでしまってごめんなさい、ひとまず話がしたくて今日はここに来たの」


 そこにいたのは何を隠そうこの国の第一王女だった、今はお忍びで来ているのか亜麻色のボロい外套を肩から羽織っていた、ただ時よりその隙間から除く真紅のドレスは王族や貴族の豪華さを感じる。


 レナに至ってはなんのことだかさっぱりわからない上に雲の上の存在のような人が目の前にいるので目を見開いたまま身じろぎもせず固まってしまっていた。


 レナが固まっている間部屋にいたお付の人達は去り、二人だけになった。


「さて、人のいなくなったところで……って、フフフッ、レナいつまで固まっているの?」

「はっ、失礼しました、なんのことだかさっぱりで……」


「急に驚かせたみたいでごめんなさいね、あなた自身ならわかると思うけど“前の世界”の記憶はあるかしら?」


 それを聞いたレナは再びの硬直と沈黙。


「その様子だとあるようね、そうよ、呼んだのは私、あの時不幸なことに死んでしまったあなたの魂をこの世界に呼びよせて生まれ変わって生きてほしいって思ったの、こちらの都合だけで呼び寄せてしまったことは謝るわ、本当にごめんなさい。でも、こんなことをしなくてはならないほどこの国は強大な力を持つ帝国によって攻められそうで、それに対してどう立ち向かっていくかで困っているの……そして、呼んだ理由の一つはあなたの趣味が関係しているの」


 そこまで言い終わったメリアは後ろにあった木箱からおよそこの世界のものとは思えない黒い物体を二つ取り出した、それをメリアはレナに渡してきた。


 驚いたことにそれは前の世界で見たHK416A6とHKVP9であった、といってもエアガンでだけであったが、今や実銃と比べてみても外観だけでは判断できないぐらいに精巧に作られているものであったのでまず間違いはないだろう。


「これは最初の召喚の時に出てきたものよ、最初は失敗してよくわからない物体が出てきてしまったと思ってがっかりしたけど、何回か繰り返していくうちにこんなものも出てきたの、私たちには使い方がわからなくて……」


(なんでこんなものがこの世界に!?でも……)


「ちょっと失礼しますね」


「ええ、いいわ、それはもうあなたのものだから」



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