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88.異世界転生

 

 羽崎玲奈(はざきれな)18歳、高校三年生の彼女はごく普通の生活を送っていた、高校内では1,2を争うほどの美人で男子からは熱い視線を常に送られていた、さらには幼い頃から剣道道場に通っていて全国大会で優勝するほどの腕前で、趣味は父親の影響でサバゲ―をすることで休日になると一緒になってフィールドに出かけていたようだ。


 ある日の夜、いつもの学校帰り、友達数人とレストランで食事をした後、自転車に乗り普段通り家路についた。

 しかし横断歩道を渡ろうとしたとき、猛スピードでこちらに向かってくるトラックにひき飛ばされてしまった。


 気が付くと玲奈はあたり一面白く何もない空間にいた。


 (私は死んだんだろうか?確か自転車に乗ってたら何かにぶつかったような?ここは何処だろう)


 そんなことを考えていたら目の前にはいかにも女神な白い羽衣を着た女性が立っていた。


「ッッ!あなたは?」

「ごめんなさい、驚かせてしまいましたね。私はとある世界を管理する神とでも言いましょうか」

「神様?ってことはやっぱり私は死んだんですね?」


「そう、残念ながらあなたは“前世”では死んでしまいました。しかしこれからあなたには新しい世界で新たな生活を送ってもらいます」


「ええ!じゃあ二度と元の世界には戻れないってこと!?……でももう死んでしまっているならしょうがないですよね」


「嫌なのはわかるわ、でもこれからの世界ではちょっとでもよく暮らしてもらえるように、あなたに俗にいう“チート”を授けましょう。まず一つが前世の剣道の能力と、“さばげー”でしたっけ?確かあれも戦闘技術としても少しは有効だと思うから、その能力を戦闘能力として付与します。二つ目は次行く世界での魔法学や数学・言語学(学者などが扱うレベルの物)などの知識も与えましょう、そして最後に指揮官として必要な能力も付与しましょう、これであなたは次の世界で不自由なく過ごせるでしょう」


「えっ!サバゲーてことは銃がある世界なのですか?」


「それは時機にわかるわ、さて、そろそろ時間ね、あなたの幸せを願っているわ」


 すると玲奈の目の前が急に真っ暗になり、意識もなくなってしまう――


 気が付くと今度はベットの上に寝ていた、体は小学生高学年ぐらいの大きさまで縮んでいた、そして頭に違和感を覚え、頭に手を乗せるとなんと頭にピコピコと動く別のモフモフとした耳が付いていた。


 (え!なにこれ!?もしかしてケモ耳!?)


 玲奈は変なところに耳が付いていることでパニックになり、ベットから飛び上がるように起き上がるとそこには机と椅子と小さな本棚が部屋の端にあるだけで、鏡を見て確認しようにもできなかった。


 せめてもと思い、自分の体を見ると小さい体ながら胸は程よく張り出し腰もくびれていた、ただお尻を見るとそこには猫のしっぽのようなものがついていた、それを見た瞬間、玲奈は自分の体の急激な変化にショックを受け、そのまま気絶しベットの上にまた戻っていた。

 それからしばらくして意識を取り戻すと同じころ、部屋のドアをノックする音が聞こえた。


「はい?」

「“レナ”!もう朝よ!起きてきなさい!」


 玲奈は自分の名前?を呼ぶ見知らぬ存在によって部屋から出るように言われ、再びのパニックに陥っていた。


「もう!開けるわよ!」


 バタン!


 今にも壊れそうな勢いでドアが開いたかと思うと、そこには見知らぬ女性が立っていた。

 その女性も頭には耳が付いていておまけにしっぽもついていた。


 自分の体の特徴と同じ耳としっぽが付いていることから、おそらくこの女性は転生先の母親なんだと悟ってしまった。


「レナ?早くしないと入学試験に遅れるわよ!!」

「入学試験?私が?」


「何を寝ぼけているの?!今日はあなたの今後の人生に大きくかかわる王立士官学校の入学試験なのよ!そんなこと言っていないでさっさと支度なさい!朝ご飯もちゃんと食べていくのよ!」


 しばらく状況が読めなかったレナであったが、冷静になって机にあったものや母親の言葉から考え直すと、自分はどうやら今日入学試験があるらしいと、しかも王立士官学校というからにはここで受かって入学してしまえばエリートコースまっしぐら間違いなしである。


 その考えに行き着いたレナは、転生する前に女神さまらしき人が言っていた“銃”の存在がこれから出てくるのだと思うと、やる気が急に沸きあがり同時に使命感も出てきたようだ。


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←いつも読んで頂きありがとうございます。
拙作のスピンオフ作品です!(執筆者は別人)
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