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70.迎賓館での会談

 

 迎賓館は王宮がある敷地の中の北西に位置する。


 迎賓館のまわりを取り囲むように庭園も広がっており、季節によってさまざまな花を見ることができる。

 建物の外装はすべて大理石のようなものでできており、日の光に当たるときらきらと光っていて、独特な雰囲気を醸し出している。


 そんな景観を眺めることもなくワタは、エレシアとセレナ、ミント、サクラ達を連れ立って伝令の言っていた迎賓館へと向かうと、その周りは女王陛下拉致の報を受け兵が集結していた、中にはエンペリア王国の兵たちも混じり警戒していた。


 兵たちがこちらの存在に気付くと即座に道を開け、無言で敬礼をしてきた、この様子からしてどうやら我々がここに来ることは伝わっていたようで、何事もなく通り過ぎていった。


 一行はそのまますでに兵たちによってあけられていた玄関をくぐり迎賓館内に入り会議室に向かっていった。


「国王陛下一行御入来!」


 部屋の目の前に俺がつくと、すぐさま扉のそばに立っていた兵がそう言いながら重々しい扉を開けた。


 部屋の中に入ると右側には順にヨナとユリア、総参謀本部長のヴァーテ・エレン、陸軍情報参謀部のポーラともう一人。


 左側には順にエンペリア王国の第一騎士団長にして王女のエンペリリア・ローザ、軍務大臣のウルス・リア、最後に女王であるエンペリリア三世が並んでいた。


「初めましてワタ国王陛下、わたくしエンペリア王国のエンペリリア三世ですわ、これからはイリスって呼んで頂戴ね」


 すると、軽い口調でエンペリリア三世は俺に対して挨拶してきてくれた、周りの連中はそろって顔が強張っているのに対してこの女王と王女だけは涼しい顔をしている。


「初めまして、エ……イリスさん?でいいのでしょうか?ワタと申します。以後お見知りおきを」


「あら、国王様がわたくし相手にそんなにかしこまらなくてもいいのよ」


「お母さま、それぐらいにしましょう。あ、えっと、第一王女のローザです、よろしくね」


 ローザも俺に向かって手を振って軽い口調で挨拶してくる、結構今の事態はあちらさんにとっては他人事のようにも見える。


 そんなローザは青い甲冑を身にまとい、金色のウェーブのかかったロングヘアで後ろの髪を青色のリボンでポニーテールにしてある、スタイルはモデル並みに整っており、胸は大きすぎないほどの良い大きさ(Dぐらい)、そして最大の特徴として目は左が青で右は紅い。


 一方エンペリア王国の軍務大臣であるリアは立ってこちらに敬礼をしたきり何も話しかけてはこなかった。


 ちなみにウルス・リアは生まれがコンダート王国東部を治める4大貴族のウルス家なのだが、エンペリリア三世によって優れた統率能力と指導力を買われコンダート王国からエンペリア王国に出向した軍人で、今やエンペリア王国での主要幹部にまで上り詰めている。


 いまは一見寡黙のように見えるが、実際は少女のように明るくあちらでの人気も高い、しかし今は何かを見定めるかのような目つきで真剣にこちらのことをうかがっているようである。


「それでいて、そこの帝国の犬どもが何故私の未来のお……ンンッ、今や国王陛下であるワタ様のお側にいる!!」


 今まで涼しい顔をしていたはずのローザはいきなり、俺の後ろにこっそりと控えていたリレイとユリーシャに向かって、腰に帯びていた女王より下賜された紅い柄と真っ直ぐ伸びた金色に輝く刀身が特徴的な剣を抜き放ちながら威嚇するように両目を見開き睨み付けていた。


「わ、我々は今やワタ陛下に仕える身、ここにいて不思議ではあるまい?“金の魔女”よ」


 見られたときは少し焦ったような表情をしていたリレイは、何故か開き直り最後に帝国でのローザの通り名である“金の魔女”を口にし、ローザを挑発していた。


「貴女、なぜそれを!今すぐここで切り裂いてやる!!」


 その言葉で頭に血が上ってしまったローザは、その瞬間に自身の魔力を開放し髪の毛が浮き上がりピンク色の何かをまといながら、リレイたちに近寄っていく。


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