表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/524

63.我敵軍ヲ視認セリ!



 編成が終了してから3日後の早朝、部隊は北に陣取る帝国軍本隊のいる方向へ、全軍が付いてくることのできる最大の速度で敵軍が陣取る場所へ向かっていた。


 今の兵は練度も上がり、実戦が可能な域までの能力を備えていた。


 同時に最新兵器を装備して、俺の直接的な命令を受けた混成連隊の兵士たちは士気が高かった。

 合計200輌もの日米独軍の三大戦車が一挙に並び行軍する光景は、元いた世界では見れないだろう、しかもそれに合わせて後ろには騎馬部隊も付いて来ていた、この部隊を率いることとなった俺はこれを見て、一人で興奮していた。


 途中、敵の偵察部隊に遭遇してしまった。


「こちらミント、我々の大隊の隣を敵部隊と思われる一団が通過中、指示を!」

「こちら連隊長、発砲を許可する」

「了解」


 その通信が終わって間もなく左側を走行していた89式装甲戦闘車の部隊が90口径35㎜機関砲で迎撃を始めた。


 パンパンパンッ!パンパンパンパン!


 断続的な35㎜機関砲の射撃音が聞こえて間もなく、敵撃滅のしらせが入った。


「こちら機械化歩兵大隊、敵殲滅を確認、しかし一名だけ取り逃してしまいました」

「連隊長了解!そのまま放置しろ、どのみちばれる」

「了解!」


 偵察部隊との交戦(一方的な攻撃)をした後、そのまま何事もなかったかのように戦車連隊を走らせて約1時間後、戦車部隊本隊から少し離れた小高い丘の上に到達したミント率いる89式装甲戦闘車の部隊が、「敵視認」の情報を戦術データリンクシステム(略称 TDLS)によって戦車全体と後方にいる連隊本部に伝達してくる。


 このTDLSは、編成が終わった後にLiSMのオプションとしてついていたツールを使って作成したものだ、現世では通信衛星などを用いて情報を共有するものだが、今回はこの戦車と装甲戦闘車、前線などの情報を連隊本部に集約して総括的に管理する目的でLiSMの「召喚物連携システム」を使って構成してみた。

 これを使えば今後艦隊や航空隊を指揮するときにも使えそうだ。


 ベルはミントたちがいる丘の下に到着し、10式戦車のコマンド―キューポラから双眼鏡で正面に見える帝国軍本隊を見つめていた。

 帝国軍は左右に広く展開していて、前面には盾を持った歩兵隊が見え、奥には騎兵隊も控えているようだ。

 俺はベルの隣に自身が乗る10式を止め同じく双眼鏡で敵前線の様子を観察していた。


 今回の作戦に俺も10式に搭乗し直接、10式で構成されている第一戦車大隊の指揮を執ることにした、このことには全女性から反発を食らったが、万が一のことがあったらこの戦車で逃げると約束し事なきをえた。


 その俺の乗る10式はシルヴィアが操縦していて、砲手にはノアが乗り込んでいた、最初はベルが俺と一緒に乗ると言って聞かなかったが、シルヴィアとノアが俺の乗っていた10式に何も言わず乗り込んでしまった為、ブツブツ何かを言いながら空いていた他の10式に不承不承乗り込んでいった。


「報告通り前方に敵大部隊を確認、如何しますか?」


 不機嫌そうにベルは、俺に対してすぐ隣にいるにもかかわらず大隊内用の通信機で指示を仰いできた。


 (絶対怒ってるよねこれ……それより今は戦闘に専念しなければ)


「連隊長より全車!まずこの第一戦車大隊が先陣を切って突撃を敢行する、続いてリレイの第二戦車大隊、ユリーシャの第三戦車大隊、最後にミントの機械化歩兵大隊の順で突撃をする!」


「「「了解!!!」」」


 ついに俺たちは敵本陣に突撃していく――――


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
魔法の国と異世界転移者
←いつも読んで頂きありがとうございます。
拙作のスピンオフ作品です!(執筆者は別人)
よろしければこちらも合わせてご覧ください! cont_access.php?citi_cont_id=928248757&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ