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515.卓球??

 

「陛下、結構汗もかいたことですし、よろしかったら一緒に露天風呂に入りませんか?」

「陛下、私もご一緒してもよろしいですか?」

「ああ、いいよ」


 俺はベルとリレイと一緒に風呂場へと向かった。


 ―――


 そのあとゆっくりと温泉に浸かった俺たちは、温泉の入口前におかれていた卓球台で遊ぶことにした。

 ベルはレナやメリアと既に遊んでいたようで、その時にコツをつかんでいたようだ。

 ならばと過去学生時代に元居た世界で卓球をやっていたこともあり、ベルに勝負を挑んだ。


「ワタ様、行きますよ」


 ベルはサーブの体勢に入ると、凄まじい速さでボールを打ちこんで来る。


「うぉっと、危ねぇ」


 俺はそのボールを辛うじてベル側のコートに返す。するとすかさずベルは打ち返してくる。

 その後もラリーが続くが、さすがに運動神経抜群のベルには勝てるわけもなく、結局俺が1点負けてしまった。

 悔しそうな顔をしていると、後ろからメリアが話しかけてきた。


「ワタ、次は私ともやりましょう!」

「えぇー、まぁいいけど……」


 そうしてメリアとのダブルスが始まったのだが、メリアが強すぎて2対0という大差で負けた。

 その後リレイにも挑戦してみたのだが、リレイもなかなか強くて、何度かラリーが続いたが、徐々に打ち返すのが難しくなってきた。

 俺が何とか返そうとした時、スマッシュを打たれてしまい、その打球が顔面へと直撃してしまった。そして鼻血を出しながらその場に倒れてしまう。

 すぐにベルとメリアが駆け寄って来て、治療してくれた。

 それからしばらくして目が覚めると、目の前にベルの顔があった。


「あれ?ここは?」

「あ!ワタ様、大丈夫ですか!?」

「ん~……ああ、大丈夫だ。」

「良かったです。ワタ様、急に倒れたので心配しましたよ。」

「ごめんな。もう大丈夫だから。」

「はい、分かりました。ところでワタ様、何かありませんでしたか?」

「ん?何も無いぞ。どうしてそんなこと聞くんだ?」

「いえ、何でもありません。」

「そうなのか。まあいいか。それよりもう夕食の時間だよな。食堂へ行こうぜ。」


 それから少しの間休憩した後、夕食の時間になった。

 夕食を食べ終えた後は、千代姫が出雲国から持って来たお酒をみんなと一緒に飲むことにした。

 このお酒は元居た世界の日本酒と全く同じ味がしたので、とても美味しく頂くことが出来た。

 千代姫にどこのお店で買ったのか聞いてみると、出雲国大和の城下町にある酒屋で購入したとのことだったので、今度買いに行くことに決めた。

 最初の内は皆仲良く談笑して楽しそうにしていたが、時間が経つとともに酔いが回り始め、特にエレシアとヴィアラ、ローザの三人は酷く、千代姫が持ってきてくれたお酒を全て飲み干すと、そのままホテルにあったお酒を片っ端から飲み始めた。


 他の女性陣が止めようとしたが、酔っぱらっている三人の女性は聞く耳を持たず、次々と飲んでいくうちに、段々と顔が赤くなっていき呂律が回らないほどに泥酔してしまった。

 このまま放っておくわけにもいかないので、とりあえずそれぞれの部屋に連れて行こうとしたが、三人がかりで抱き着いてきて離れようとしなかったため、結局全員で一人ずつ運んで行くことになった。


 一番最初はエレシアで、エレシアをベッドの上に寝かせるとすぐに寝息を立てて眠ってしまった。

 次に運んだのはヴィアラで、こちらもかなり出来上がっており千鳥足になりながらフラフラと歩いていたため、途中で転んでしまいそうになったところを何とか支えてゆっくりと寝かせた。

 そして最後はローザだが、この人はそこまで酔っていないようだったのだが、何やらもじもじしながら恥ずかしそうにしていて、頬が少し赤くなっているように感じた。


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