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506.エレオノーラとメリアと

 

「ご主人様~!どうですか?私の水着姿は?」

 そう言って、エレオノ―ラがこちらに駆け寄ってくると、その場でくるりと回って見せた。

「ああ、とても似合っているよ。」


 そう言うと彼女は嬉しそうに微笑んだ。今彼女が着ているのは、ピンク色のビキニだ。

 スタイルの良い彼女によく映える色だった。

 それにしても、こうして改めて見ると、本当に綺麗だよな。

 思わず見惚れてしまうほどだ。


「ありがとうございます。でも、あまりじっと見ないでくださいね。恥ずかしいですから。」


 そう言いながら頬を赤く染める彼女。

 そんな仕草が可愛らしくて、つい意地悪をしたくなる。

 だから、彼女の後ろに回り込むとその豊満なおっぱいを鷲掴みにした。


「ひゃんっ!?ちょっと、いきなり何するんですかぁ!」


 そう言いながらもどこか気持ち良さそうな顔をするエレオノーラ。

 そんな彼女を見ていると、もっと苛めたくなってきた。

 今度は両手を使って揉んでみる。


「あんっ♡ダメですよぉ、こんなところでぇ……ああっ!!」


 段々声が大きくなってきている。

 このままだと誰かに聞かれかねない。

 そう思った俺は慌てて胸から手を離した。

 しかし、既に遅かったようだ。


「あら、ワタったら随分とお楽しみでしたわねぇ。」

 振り返るとそこにはメリアがいた。

「メ、メリア。いつからそこに……。」

 俺がそう訊ねると、メリアはニヤリと笑った。

「うふふ、最初からよ。」

「そ、それなら言ってくれれば良かったじゃないか。」


 するとメリアは呆れたように溜息を吐いた。

「それより、せっかくだし一緒に泳ごうか」

 ちょっと気まずくなった俺はエレオノーラの腕をつかんで海へと向かった。

「もう、ワタったら……」

 一方のメリアは自分が少し避けられているような気がして、少々不満げな様子だ。


「ほら行くぞ!」

 そうして、エレオノーラと一緒に泳ぎ始めた。

 エレオノーラの肌はとても白く透き通っていて、まるで真珠のようだ。

 そんなことを考えながらしばらく二人で泳ぐ。

 暫くして疲れてきたので、一度休憩しようと彼女に声を掛ける。


「少し休まないか?」

 すると、彼女もそれに同意した。

「そうですね。私もちょうどそう思っていたところです。」

 そう言いつつ、彼女が隣に座ったので、俺は飲み物を渡してあげた。

「はい、これ飲んでいいから」

 そう言って、俺が渡したスポーツドリンクを受け取ると、それを美味しそうに飲む。


「ご主人様。メリア様がいらっしゃいましたが、お会いにならないんですか?さっきはメリア様を置いてきてしまいましたし……」

 エレオノ―ラはメリアが近づいてきたことに気付き、そう聞いて来た。

「メリアのところに行ってくるよ。エレオノーラは此処で待ってて!」

 やばい!と思った俺はエレオノーラにそう言い残すとすかさずメリアの方に向かった。


「メリアさっきはごめんちょっと気まずくなってつい……」

 さっき俺がエレオノーラにいたずらをしていたことをメリアに見られ少々気まずくなってしまいメリアを半ば無視するような態度をとってしまった事を詫びる。

 メリアが不機嫌そうな顔をして答えた。

「それはいいわ、今更なことだし。それより、ワタ。ちょっとこっちに来て。」

 そう言われ、メリアに連れられて人気のない岩陰へと連れていかれた。

 そしてそのまま、キスをした……。

 メリアの唇はとても柔らかくて、とても良い匂いがして、ずっとこのままで居たいと思うほどだった。

 メリアとの口づけが終わると、彼女は俺の耳元で囁くように言った。

「ワタ、愛してるわ」

「ああ、メリア、俺もだよ」

「だから、あんまり私を一人にしないでね?」

「ごめん、メリア」

 俺はそのままメリアを抱き寄せ、もう一度キスをする。

「二人でもっと一緒に居たいけど、今日はせっかくみんなで海に来てるから、みんなのところに行こうか!」

「うんっ!!」

 俺とメリアはそう言って手を繋いで皆が遊んでいる海辺へと歩き始めた。




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