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502.ハミルトン城での夜

久しぶりにサービス回的なものを書いてみました。。

お嫌いな方はスルーしてくださいませ。

 

「ワタ、お風呂に入りたいんだけど……」


 夕食を終えて暫くしてからの事だった。

 皆が一旦部屋に戻っている間に風呂にでも入ってしまおうと思い、向かう途中後ろから声を掛けられた。

 振り向くとそこにはいつもと少し様子の違うメリアがピンク色のネグリジェとタオルを手に立っていた。

「いいけど、もしかしてお湯が溜まってないとか?」

「ううん、お風呂用意はしてあるんだけど、いつもワタがいない時お付きの侍女たちが一緒に入るから、一人で入りたくても入れなくて……」


 メリアが言いたいのは恐らく寂しいから一緒に入って欲しいという事なんだろうが……。

 ただ、いつもそういう事を言ってこないメリアなので、何か不自然さを感じる。

 とはいえ、最近二人きりになる事がかなり減り、後宮でもエレオノーラやレナ、ヴィアラ達が俺を競うように奪っていくので、そういった事もない。


「分かった。なら今夜はメリアと一緒に入ろうかな」

「ホント!?やった!」


 俺が一緒に入る事を快諾すると、メリアは少し暗い表情だったのが一気に明るい笑顔に変わる。

 良し、久しぶりにメリアと二人きりで入れると思いきや、すぐ後ろからさらに声がかかる。


「ワタ様、僭越ながら私がご一緒してもよろしいでしょうか?」


 振り返るとそこにはエレシアが立っていた。


「エレシアも一緒に入るのかい?」

「はい、是非ともワタ様に背中を流して差し上げたいと思いまして」


 エレシアの申し出に俺は少し考える。

 メリアと二人きりで入れると思い、断ろうとしてメリアも同じ気持ちだろうと思い、メリアに顔を向ける。

 するとその思いとは裏腹に、メリアは静かに首を縦に振る。

 エレシアと一緒でもいいという事だろう。

 そうなれば断る理由などなかった。


「わかった。エレシアも一緒に入ろうか」

「ありがとうございます」


 俺が承諾すると二人は嬉しそうな表情を浮かべた。


「じゃあお風呂に行きましょう」

「ああ」

 俺はメリアとエレシアを連れて部屋を出て大浴場へと向かった。


「ワタ様、どうぞこちらへ」

「ありがとう」

 俺はエレシアに促されるまま脱衣所で服を脱ぐと浴室へと入る。

 そして用意されていた椅子に座ると体を洗ってもらう。

「いかがですか?」

「気持ち良いよ」

「良かったです」

「次は私の番ね」


 そう言って今度はメリアが俺の後ろに回り込むとタオルを使って優しく背中を洗い始める。

「ワタの肌綺麗よね。スベスベしてるわ」

「そうか?」

「ええ、それに髪もサラサラだし」


「ワタ様、失礼いたします」

 そうこうしているうちにエレシアの出番になったようだ。

「エレシアもよろしく」

「はい、それでは始めますね」

 エレシアが手に石鹸をつけて泡立てるとそれを両手につけて、ゆっくりと丁寧に全身を撫で

「くすぐったいな」

「我慢してください。あともう少しで終わると思いますので」

 そう言いながらも、エレシアの手の動きは徐々に早くなっていく。

「終わりました」

「ん、ありがとう」

「ワタ様、前も洗わせていただいてもよろしいでしょうか?」


「えっ?前は自分でやるよ」

「いえ、ぜひやらせてください」

「そ、そうか……じゃあ頼もうかな」


 俺は後ろを振り返る。

 そこには一糸纏わない姿のエレシアが立っていた。

 その豊満な胸が目に入ってしまう。


「どうかなさいましたか?」

「いや、なんでもないよ」


 俺は慌てて正面に向き直り目を閉じた。




「はぁ~……やっぱりお風呂は最高ね」

「そうだな」


 その後、二人と交代しながら体と髪を洗うと三人で湯船に浸かった。


「ワタ、今日は一緒に寝てね」

「ああ、勿論だよ」

「嬉しい……」

「ワタ様、私も一緒に寝させていただけませんか?」

「エレシアも?」

「はい、私もメリアと同じ思いです」

「分かった。エレシアもおいで」

「ありがとうございます」


 そうして、俺たちは三人とも仲良くベッドに入った。


 翌朝、目が覚めると隣には全裸のメリアとエレシアの姿があった。

 昨夜は結局、そのまま同じベッドで眠ってしまったのだ。

 本当であればメリアとは別になり、エレシアと二人でお酒を軽く飲みながら、久々に夜遅くまでゆっくり話そうと約束していたはずなのだが、欲に勝てなかった俺は二人と共に熱い夜を過ごしてしまっていた。


「おはよう、ワタ」

「おはようございます、ワタ様」

「二人とも、お、おはよう……」

「ワタ様、顔が赤いようですが何かございましたか?」

「えっと、まあ色々と……」

「ふぅーん、ねえワタ、今からもう一回する?」

「それはちょっと……」


 さすがにこれ以上は体力的に厳しい。

 しかし、俺のモノは既に元気を取り戻しつつある。


「ダメですか?」

「うっ!」


 エレシアの上目遣いのおねだり攻撃に俺の理性が揺らぐ。


「ワタ様、エレシアばかりずるいですよ」

「いや、でもメリアだって昨日したじゃないか」

「私はワタとしたんだもの。なら次はエレシアの番でしょう?」

「いや、そういうわけじゃないんだけど……」

「ワタ様、駄目でしょうか?」

「うう……」


 俺はエレシアの可愛さに負けた。


 こうして俺はメリアとエレシアの両方と朝っぱらから二回戦をすることになったのだった。

 ちなみにこの後、メリアとエレシアが俺を取り合って喧嘩になったのはまた別のお話し。


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